Column / 2017 04,17Vol.2

自宅マンションを賃貸に出してみた
~家賃収入で幸せリライフ~

交通アクセスが良く下町情緒も残る台東区松が谷。食品メーカー勤務の達也さん(仮名・38歳)は、再開発を見越してこの街の分譲マンションを5年前に購入。しかし、まさかの転勤辞令で一家そろって神戸へ引っ越すことに。空き家になってしまう自宅を有効活用すべく、賃貸に出す決意をするが――。

達也さんファミリー

東京都台東区松が谷
住居:新築分譲マンション
住居人:達也さん、妻、娘の3人暮らし と タマ(猫)
居住年数:5年

突然の転勤が決定! 目指すは賃貸オーナー

Chapter.01

賃貸住宅に住んでいた達也さんが3LDKの分譲マンションを購入したのは、第一子が誕生した5年前。当初は勤務地からほど近い西東京エリアに住みたいと考えていたが、交通至便ながらも下町情緒にあふれる松が谷に惹かれ、この地に住まいを構えた。

幸せな毎日を送っていた達也さんだが、ある日、突然転勤の辞令が。行き先は兵庫県神戸市。家族そろっての引っ越しを決めたが、問題だったのは空き家となってしまう自宅マンションをどうするか。奥様と何度も話し合った末、家賃収入を見込んで賃貸に出すことに。

「数年で東京に戻る可能性があるので売りたくはない。でも、換気などの空き家の手入れで神戸から定期的に通うのは現実的に難しい。それなら、多少の損傷が出たとしても、信頼できる人に貸して家賃をいただいた方が賢いかな、という結論に至りました」

といっても、自宅をいくらで貸せるかなど見当もつかない。さっそく不動産サイトで自宅マンションを検索したところ、平均家賃が約14万円であることが分かった。想像よりも高額で貸し出されていることに満足した達也さんは、仲介を請け負ってくれる不動産会社を探し始めた。

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不動産会社に相談! 賃貸条件の詳細を決定

Chapter.02

相談した不動産会社は3社。達也さんがインターネットで調べたところ、不動産会社によって強みが違うと書かれていたため、複数社回ってみることにしたという。

A社は知名度の高い大手。B社は自宅から近い地元密着型。C社はリロケーション(※転勤などの留守宅を賃貸すること)が得意。それぞれと打ち合わせを重ねた結果、アットホームな雰囲気で相談に乗ってくれたC社にお願いしようと考えた。

詳しい話を進めていくなかで、費用の話に。達也さん夫妻としては、手数料は家賃1カ月分と考えていたのだが、不動産会社の担当者曰く「うちは決まりで広告料を取ることになっていまして、手数料プラス広告宣伝費をいただくことになっています」とのこと。少しでも出費を抑えたい達也さん夫妻は、ほぼC社で決めかけていたが、一旦見直すことにした。(後日ほかの不動産会社から聞き知ることになるのだが、会社の方針によって最近はC社のように広告宣伝費をとるところが増えてきているという)。

改めて訪れた大手のA社では密にコミュニケ―ションをとることを心がけ、良い関係を築くことができる手応えを感じた。担当者の知識も豊富で安心して任せることができると感じたのも大きかった。ネックだった広告宣伝費も、この不動産会社では請求しないことを売りにしており安心。こうして達也さん一家の賃貸物件を任せるのはA社に決まったのだ。

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そうして賃貸条件の詳細を打ち合わせることに。
打ち合わせでは諸条件をすり合わせた。家賃と敷金・礼金のほかにも決めるべきことはたくさんあった。

達也さん一家は、将来的には東京へ戻ってきたいと思っている。そのため、貸主との契約期間をあらかじめ設定する「定期借家契約」を選択した。契約期間は5年としたが、それより早く東京に戻ったとしても、しばらくは賃貸物件で暮らせばいいと考えた。

借主がスピーディーに見つかり、家賃も少しアップできると担当者からアドバイスされたので、ペットはOKに。現在も猫を飼っているため、借主がペット連れでも抵抗はなかった。

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借主との賃料の集金などの管理についても、家賃の5%の費用がかかるがA社に委託することにした。こうすることで、家賃滞納などのトラブルがあった場合にはA社が対応してくれるのだ。

達也さんによると、不動産会社との打ち合わせは「自宅マンションを商品設計するようなイメージでした」とのこと。家賃は相場より少し高めに設定したが、ペット可ならおかしくない額。最寄り駅まで徒歩5分と住環境の条件も良かったため、担当者も「すぐに借主さんが見つかると思いますよ」と太鼓判を押してくれた。

2週間で借主が見つかる! 転勤先での新生活を満喫

Chapter.03

A社は、自社のホームページやポータルサイトを駆使して募集情報を広めてくれた。その効果もあり、予想よりも早く「内見をしたい」という問い合わせがあった。年齢は20代後半の夫婦で、お子さんがひとり。プードルを飼っているという。

お互いのスケジュールを調整して、募集を出してから2週間後のある土曜日に内見の機会を設けた。そのときの達也さん一家の感想は、「ご夫婦でサーフィンをやっているということで、スポーティーで活発な印象。礼儀も正しかったので、『この人たちに貸そう』と即決しました」

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かくして愛着のある自宅マンションの入居者が決まった達也さん。借主が決まった後は、ハウスクリーニングの業者を調べ、見積りを取り、その清掃業者にクリーニングを依頼しピカピカの状態にした。そして鍵を変えて欲しいという依頼があったので、鍵の取り換え工事も行った。家具は、自分たちが使う物以外は要望のあった物のみ、そのまま使ってもらうことにした。

しかし、ここでトラブルが!!

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神戸市内の賃貸マンションに引っ越して1カ月が経ったころ、A社の担当者から連絡があった。何でも、借主の夫婦がゴミ出しの曜日を守らず住民から苦情が出ているというのだ。一瞬ギクリとしたが、こんなときのために入居者管理を委託している。借主と住民の間に立って解決方法を探り、事態を丸く収めてくれた。

現在、達也さんは神戸での日々をエンジョイしている。東京本社に比べ、神戸支社の雰囲気はどこかのんびりしており、人間関係にも恵まれている。奥様も引っ越して早々にパート先を決めて働き始めた。以前から続けているヨガのできるジムも見つかった、と喜んでいたそうだ。
共働きのため、娘さんは保育園に預けているが、大人よりも新しい環境に順応するのが早いという。あっという間に新しい友だちをつくったし、最近は会話に関西弁を織り交ぜたりすることもある。引っ越す前は多少不安もあったが、充実した毎日を送っているようなので、嬉しい限りだ。

「神戸というと上品で洗練された街というイメージを持っていましたが、親しみやすい商店街なども多く、とても住みやすいです。妻も娘もこの街が気に入ったと言っていました。たまに東京が恋しくなるときもありますが、これも何かの縁と思って、しばらくは神戸暮らしを満喫したいですね」

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本記事は個人の経験談です。