自分でできる建物ケア「建具まわり・その他」編

ライフステージ:暮らし

住宅の劣化を防ぎ、長く快適に暮らしていくために必要となる、人間でいえば健康診断による病気の早期発見・早期治療にあたるのが“建物ケア”です。

家は、何十年と暮らしていくうちに、必ずどこかに不具合が起こってきます。そのため、建物の定期的なチェックとメンテナンスが重要です。そこで今回は、窓やドアといった「建具まわり」とその周辺部分のケアについて見ていくことにしましょう。

建具とは、窓や扉など、建物の壁の開口部に取り付けられた開閉部分のことで、建物の外側に面した壁に設置されたものは「外部建具」、屋内にあるドアやふすまは「内部建具」などとも呼ばれています。

自分でできるドア部分のケア方法

まずは一番開閉する回数が多く、問題が起こりやすいドア部分のケアについて説明しましょう。

玄関など外側に面したドアには多くの場合、ドアクローザー(またはドアチェック)と呼ばれる装置がドア枠の上に付いています。これは、開けたドアを自動的に閉めたり、ドアが急激に閉まらないようドアの動きを遅くしたりするものです。

このドアクローザーは、使っているうちにドアを閉める動きが遅くなったり、逆に速くなりすぎたりすることがあります。このドアクローザーによるドアの動きの速度は、ドライバー1本で調節することができます。

速度を調節するネジはドアクローザーの側面にあります。ドアが閉じる速度の調整は2段階か3段階に分かれており、1段階目はドアがフルに開いてから3分の2ほど閉じるまで、2段階目はそこからドアが閉じる寸前まで、3段階目がそこから閉じるまでとなります。ドアクローザーによっては2段階目と3段階目が一緒になっているものもあります。

1段階目から3段階目まで、それぞれに調節ネジがあります。調節ネジは時計回りに回すとドアが閉まる速度が遅くなり、反時計回りに回すと速くなります。少しずつネジを回してドアが閉まる速度を確認しながら調節していきましょう。

このときに気をつけなければいけないのは、ネジを緩めすぎないこと。ネジの頭がネジ穴よりも上に出ていると、ドアクローザー内にある油がそこから漏れ出す可能性があります。

室内のドアでありがちなのが、ドアの一部がドア枠部分に当たって閉まりが悪くなったり、ドアそのものがガタついたりすること。このような場合には、ドアの蝶番(ちょうつがい)のネジを締め直してみましょう。単なるネジの緩みが原因なら、これで不具合をなくすことができます。

引き戸であるふすまの滑りが悪い場合には、敷居の溝にロウを塗るか、敷居用のテープを貼ると改善します。ティッシュペーパーにシリコンスプレーを吹きかけて拭いてみるのも効果があります。その際、上側の溝にも同じことをしておくと、さらに効果が高まります。逆に滑りが良すぎる場合には、溝にベビーパウダーを少しだけ振りかけておくことで滑りが調節できます。

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※本記事は記事執筆時点での情報に基づいています。