【相続専門会計士・税理士の相続コラム】あきらかにみる

ライフステージ:定年相続
タグ: 住み替え

こんにちは。相続専門の公認会計士・税理士の石倉英樹です。

先日、あるご相談者の方からこんなご質問を頂きました。

「テレビや新聞を見ていたら、『終活対策』は早めにやっておいた方がいい、と言っていましたが、まず何からやればいいですか?そもそも、終活ってしないといけないんですか?」
本日のコラムでは、この終活ブームについてお話ししたいと思います。

■終活ブームって何?

「終活」という言葉が世の中に広まり始めたのは、2010年頃。当時の流行語大賞などにノミネートされ、多くの方が耳にするようになりました。この終活とは、一言で言うと「自分の人生の終わりに向けた活動」。具体的には、自分が亡くなった際の葬儀やお墓の準備、身の回りの生前整理や遺産相続で揉めないような遺言書の作成などを意味します。
しかし、「何から始めるのがいいのか?」「いつから始めるのがいいのか?」は、人それぞれです。中には「そもそも、終活って必要なんでしょうか?」と考える方がいてもおかしくありません。「みんなが受験するから自分も受験する」、「みんなが就職をするから自分も就活をする」、「みんなが結婚するから自分も婚活をする」。そして「みんながやっていると聞いたから、自分も終活をする」。そんな『終活ブーム』に流されることに違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。

昔から日本には「立つ鳥跡を濁さず」という諺がある一方で、「後は野となれ山となれ」という諺もあります。ご自身の終末期にどういう生き方をされるかは、まさに人それぞれ。人生それぞれで良いと思います。終活はあくまで手段であって目的ではありません。より良い人生を過ごすという目的があって初めて、終活という手段が意味を持ってくることでしょう。

■いつから始める?

終活は人それぞれ、と言ってみたものの、やはり他人はどうしているのか気になるのが世の常です。最近は、芸能人でも終活に取り組んでいる方が増えているようですので、ちょっと覗いてみましょう。

有名なのは、夫婦で終活に取り組んでいる中尾彬・池波志乃夫妻。2007年に中尾さん
が急性肺炎になったことをきっかけに終活を始められたそうです。具体的には、身の回りの家財の生前整理やお墓の購入、延命治療を受けるか否かの意思表示など、ご夫婦で話し合いながら終活を進めています。

一方、50歳を前に終活を終えられたのは坂上忍さん。自分が亡くなった後の愛犬のこと、事務所のこと、財産のことを整理し、遺言書の作成も済まされたようです。40代で終活を済ますというのは一般的には早いと感じる方が多いと思いますが、まさに終活のタイミングは人それぞれ。坂上忍さんにとっては、きっとベストなタイミングだったのでしょう。

この二組に共通しているのは、誰かに言われて終活を始めたのではなく、ましてや終活ブームに踊らされたのでもなく、ご自身の内なる声に従って行動されている点と言えるでしょう。自分にもしものことがあった時、周りの人、遺される人への思いやりをそのまま行動に移した、と言ってもいいかもしれません。

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※本記事は記事執筆時点での情報に基づいています。