【千歳烏山】COLUMN
 文化人が愛したエリアで、本と文学に親しもう

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東京23区初の近代総合文学館として南烏山に誕生した「世田谷文学館」。一昨年のリニューアルでは本好きを唸らせるコーナーや子どものためのスペースが新たに誕生し、親子で読書を楽しめる施設に生まれ変わりました。丸一日楽しめる、「世田谷文学館」での過ごし方をご紹介します。


新宿駅まで乗り換えなしで15分弱というアクセスの良さと、スーパーマーケットや商店街の充実ぶりから、ファミリー層から単身者まで幅広いターゲットに人気の京王線千歳烏山駅周辺エリア。この界隈で、親子でのんびりと休日を過ごせる施設が世田谷文学館です。千歳烏山駅から、落ち着いた商店街と閑静な住宅地をのんびり歩くと10分ほどで到着します。

文化人が作り上げた世田谷の風土

烏山川緑道の木立の中に立つ世田谷文学館。

「文学館は烏山川緑道の途中にあり、緑も多く周辺を散策するのもお勧めです。烏山川緑道を10分ほど歩けば、明治の文豪・徳冨蘆花の旧居がある『蘆花恒春園』があります」と、学芸員の原辰吉さん。世田谷区は文学者や芸術家などの文化人が多く住む土地柄として知られていますが、そのさきがけが、小説『不如帰』や『自然と人生』で知られる徳冨蘆花(1868〜1927)でした。
「徳冨蘆花は、いまでいうスローライフを実践した最初期の人でした。蘆花は当時の人としては珍しく世界一周を目指した旅に出るのですが、その時に傾倒していたロシアの文豪、トルストイに会い、半農生活を勧められます。そして移り住んだのが世田谷区粕谷だったのです」(原さん)

蘆花が粕谷に移り住んだ1907年以降、明治後期から昭和初期にかけて鉄道が発達した背景もあり、関東大震災をきっかけに都心部からの人口が流入、街が発展していきます。それに伴い文学者や芸術家たちも多く移り住み、落ち着きのある文化的な風土が醸成されていきました。
「当館のコレクションに所蔵されている横溝正史、小栗虫太郎、森茉莉と妹の小堀杏奴、北杜夫など、様々な文学者が世田谷に居を構えました。その土地柄を生かし、区民が文学に触れ合う場所として1995年にオープンしたのが世田谷文学館です」(同)

文学館の横には小さな堀があり鯉が悠々と泳いでいました。

力の入った展示と刺激的なイベントが魅力

2019年6月30日まで開催の企画展「萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった」。
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