【茅ヶ崎】JOURNAL
 小津安二郎も愛した!老舗旅館が見る、茅ヶ崎の歴史と未来

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茅ヶ崎に根付く文化の源流は、明治初期に生まれた

住宅街にひっそりとたたずむ、創業120年をほこる「茅ヶ崎館」。

1885(明治18)年、近接する大磯に日本で初めての海水浴場が開かれ、明治20年に鉄道(現在の東海道線)が開通すると、大磯は伊藤博文や大隈重信をはじめとする政治家らの別荘地として注目を浴びるように。それから遅れること10年、大磯のにぎわいを避けるように茅ヶ崎へと移り住んだのが、9代目・市川團十郎でした。「それをきっかけに、演劇界や映画界の、いわゆる文化人がぞくぞくと茅ヶ崎に別荘を建て、また移り住んできたのです」と、森さん。

言葉の端々に小津映画、そして地元への愛情がにじむ、5代目館主の森浩章さん。

その後、松竹の撮影所が蒲田から大船へ移ると、監督や脚本家、俳優など映画人と茅ヶ崎の縁はますます深まります。そんななか、小津安二郎監督に見出されたことがきっかけで「茅ヶ崎館」の名が一躍、映画界に広まったそうです。
「小津監督は、長いときには半年ほど当地に逗留され、代表作である『東京物語』や『麦秋』、『早春』など8作品を手がけました」

こうして小津監督が仕事部屋として愛用した、茅ヶ崎館の角部屋の「二番」が映画人に知れ渡り、故新藤兼人監督をはじめ、是枝裕和監督、ノーベル文学賞を受賞したフランス人作家のル・クレジオさんなど、世界中から小津映画ファンが訪れるようになったといいます。

小津安二郎監督が執筆のために愛用したという「二番」の部屋。 撮影:石井正孝
海側に開かれた広い庭園には、心地よい潮風が吹いていました。
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