一戸建てとマンションのメンテナンス箇所と費用の違いを解説! 相場はどれくらい?

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一戸建てとマンションのメンテナンス箇所と費用の違いを解説! 相場はどれくらい?

不動産を所有する上で考えなければならないのがメンテナンスです。

メンテナンスとは、建物の経年劣化に対して、住み心地を保つために行うさまざまな処置のことを指します。

構造や築年数などの違いにより建物の劣化具合は異なりますが、劣化自体は避けられません。

また、所有している不動産が「一戸建て」あるいは「マンション」であるかによってメンテナンスの費用やタイミングが異なります。

長期間不動産を所有すると、メンテナンス費用もその分増える可能性が高まります。

不動産の購入検討者にとって、メンテナンスは資金計画の一環として必ず知っておかなければなりません。

本記事では「一戸建て」と「マンション」のメンテナンスの違いについて解説しますので、不動産ご購入の判断材料にしてみてください。

「一戸建て」の場合のメンテナンス

「一戸建て」の場合のメンテナンス

まずは「一戸建て」の不動産を所有する際に発生するメンテナンスを見ていきましょう。

構造体

構造体は建物を支える骨組みにあたる部分です。

木造・鉄骨・RCなどの種類があります。

地震や台風、経年劣化によりダメージが蓄積されていきます。

シロアリの被害は木造に顕著に現れますが、鉄骨やRCにおいても内部に木造部分があれば被害を受ける可能性があります。

構造体は定期点検を行い必要に応じてメンテナンスをしましょう。

シロアリ対策は5~10年ごとに行う必要があり、費用の目安は15~20万円/回です。

外壁

外壁のメンテナンスの目的は美観を保つだけではありません。

外壁のメンテナンスを行わないと「ひび」や「めくれ」から雨水が侵入し、構造体の劣化が進んで住宅の寿命を縮めてしまいます。

メンテナンスの頻度は外壁の塗料により異なり5~10年ほどです。

一般的な費用の相場は30坪の住宅で60万円前後とされています。

屋根

屋根のメンテナンス方法は主に塗装、カバー工法、葺き替えの3種類です。

メンテナンス方法は屋根の劣化具合によって決定されます。

外見上、屋根が劣化していないように見えても内部の防水シート(ルーフィング)が劣化している場合もあります。

そのため、定期的に屋根の調査を業者に依頼し確認しましょう。

水回り

給水・給湯管、排水管は使っているうちにだんだん汚れやカスが溜まっていきます。

汚れやカスは悪臭やつまりの原因となってしまいます。

普段から定期的に洗浄をしておくことが大切です。

悪臭やつまりといった症状が現れている場合、すでに管内に雑菌が繁殖しており、そのまま放置すれば腐食や劣化によって生活ができなくなってしまいます。

症状が出ている場合は高圧洗浄が必要です。

高圧洗浄の費用の相場は3万円ほどであり、管の長さや場所によって金額は変化します。

室内

フローリングや建具もメンテナンスが必要です。

フローリングは日常的な拭き掃除、定期的なワックスがけでメンテナンスをしましょう。

フローリングの劣化や破損が激しい箇所は部分補修や貼り替えが必要です。

建具は定期的に作動点検をして、必要に応じて補修や部品交換をしましょう。

「マンション」の場合のメンテナンス

「マンション」の場合のメンテナンス

マンションの管理は住民同士で協力して行います。

マンションのメンテナンスは一戸建てと同じ部分が多いですが、廊下やエレベーターやエントランスといった共用部分の扱いが異なります。

共用部分の大規模修繕

一戸建てと大きく異なるのが大規模修繕の有無です。

大規模修繕とは、定期的にマンションの外壁や屋根や水回りの修繕を行うことであり、一戸建てよりも大規模で長期間かつ多額の費用が発生します。

管理組合が主体となって計画を立てて業者に依頼するのが一般的です。

大規模修繕はマンションの規模にもよりますが、計画から工事完了まで1~2年を要する場合もあります。

国土交通省のガイドラインでは12年ごとの大規模修繕が推奨されています。

共用部分のメンテナンスは業者任せ

共有部分は大規模修繕で改修するので個人でメンテナンスする必要はありません。

大規模修繕は以下の流れで行います。

  • ①検査・診断
  • ②工事方法の決定
  • ③着工という流れです。

一般的には検査・診断から着工まですべて管理会社に任せる方法で行われます。

管理組合で決定した工事会社に依頼する方法や、コンサル会社に検査・診断と工事方法や見積もりを依頼して工事会社に着工を発注する方法もあります。

専有部分は区分所有者が負担する可能性あり

専有部分とは部屋の中です。

専有部分のメンテナンスは原因部分の場所やマンションの管理規約によって、誰がメンテナンス費用を負担するのか決まります。

フローリングの補修や水回りの高圧洗浄などは自己負担の場合が多いです。

大規模修繕の際に専有部分のメンテナンスも同時に行うことで効率よく、1戸あたりの費用が押さえられることもあります。

少しまぎらわしいですが、バルコニーや窓ガラスや玄関ドアは専用使用部分と呼ばれる共用部分です。

窓ガラスの破損などがあった場合、区分所有者の個人負担となってしまいますので注意しましょう。

「一戸建て」は一括支払い「マンション」は修繕積立金・管理費を利用する

「一戸建て」は一括支払い「マンション」は修繕積立金・管理費を利用する

一戸建てとマンションのメンテナンスの違いを費用の面から見ていきましょう。

一戸建ては修繕やメンテナンスが発生するたびに一括払いで費用を支払う必要があります。

対して、マンションは毎月支払っている修繕積立金・管理費を利用して修繕やメンテナンスを行います。

マンションの修繕積立金は大規模修繕に使われ、管理費は共用部分の清掃や軽微な損傷の補修にあてられます。

多くのマンションで修繕積立金は段階増減型方式をとられており、大規模修繕のたびに修繕積立金が増額する可能性があります。

これはマンションの経年劣化により修繕費が高くなるからです。

一戸建ても経年劣化の影響は避けられず、修繕やメンテナンスの費用は年月の経過とともに高くなっていくことを頭に入れておきましょう。

まとめ

今回は「一戸建て」と「マンション」のメンテナンスの違いについて説明しました。

一戸建ては、所有者が自己管理でメンテナンスを行い、費用もメンテナンスが発生するたびに一括で支払う必要があります。

対してマンションは、管理会社にメンテナンスを任せられることと、毎月支払う修繕積立金・管理費がメンテナンス費用に充てられることが特徴です。

手間や大きな出費を抑えられるという意味では、マンションの方が楽だといえます。

しかし自分で納得のいくメンテナンスをしたいという方には、一戸建ての自己管理はメリットといえるかもしれません。

両者に共通しているのは、普段から自分でできる範囲のメンテナンスを怠らずに不動産の劣化を遅らせることが大切だということです。

突然の修繕やメンテナンスに慌てなくてすむように常日頃から備えておきましょう。

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※本記事は記事執筆時点での情報に基づいています。