【Outdoor Rehouse】暮らしの工夫・DIYを楽しむ Vol.1

ライフステージ:暮らし

~自然を取り入れた暮らしの楽しみ方~

アウトドアの楽しさを取り入れて家の住み替えや暮らし替えをする「アウトドアリハウス」。その第一歩としてできる暮らしの工夫の一つにDIYがある。かつてお父さんの趣味の日曜大工だったDIYだが、近年は家族全員が共有するライフスタイルの一つとして定着してきた。自分のライフスタイルに合った家具を作り、インテリアコーディネイトすれば、毎日の生活がより一層楽しくなる。

登山や秘境を旅するバックパッカーで、アウトドアプロデューサーの長谷部雅一さんも、家族と共にDIYを楽しむ一人。連載第一回では、都内の賃貸から森の近くの中古戸建てに引っ越し、DIYを楽しみながらアウトドアリハウスを実現した長谷部さんの暮らしぶりを伺う。


●家族のライフスタイルに合った家

19歳の頃に国立公園を何カ所も歩きながらのアメリカ一周の旅、大学卒業後、世界一周の旅を経験。現在も現役のバックパッカー。写真は3年前に旅したギアナ高地。

ーーアウトドアリハウスをしたきっかけは何だったのですか?
「以前は都内の築40年ぐらいの、小さな平屋の賃貸で暮らしていました。作業場が2畳ほどで、ほとんど道具で埋まってしまうほど狭い部屋だったんです。だけど昔から登山やキャンプなどでテント生活に慣れていたせいか、なぜか落ち着くというか、かなり気に入っていましたね。でも、どうしても自然に近い場所で暮らしたいという昔からの憧れがあって、『もう一つアジトが欲しいな、引っ越したいよね』って奥さんと話していたんです。そんなとき、理想的な物件と出会いました」

壁や床の木の温もりが心地よいリビングルーム。

ーー家を購入する決め手は何だったのですか?
「じつは、僕が長期出張から帰ってきたら奥さんがいきなり、『家、決まったから』って。『えっ?! ちょ…ちょっと待ってよ、勝手に決めちゃったの?! せめて1回見せてよ』って、慌てて見に行ったんです(笑)。でも近くの森を見たとき、すぐに納得できました。築3年の中古住宅だったんですが、大きい窓や木の香り、こじんまりとした作業部屋、区分けされていない広いダイニングキッチン、そして家の近くの森…。自分たちのライフスタイルにぴったりだと思い購入しました」

家のそばの森は定番の散歩コース。

ーーどのような点がライフスタイルに合っていたと?
「僕と妻は出会った頃から一緒に旅をしてきたバックパッカーだったので、”家族一人一人がザックを背負って勝手に動ける”というのが理想だったんです。ニュージーランドを旅したとき、自然豊かな小さな街のバックパッカーズハウスに泊まったんですが、部屋はこじんまりとしていて落ち着けて、庭や共同のリビングは広くて開放的。そのリビングでお客さんがそれぞれ自由に動いてくつろいでいる。その感じがとても心地よくて、『いつかはこんな家に住みたいな』と思っていたんです。今の家はまさにその時の宿によく似ています」

「子供にはできるだけたくさん様々な国の文化に触れて学んでほしい」と、今でも家族全員で旅を楽しんでいる。

ーー旅の経験が活かされた家なのですね?
「例えば我が家のダイニングキッチンのフロアなどは、まさにバックパッカーズハウス。仕切りのない空間で、奥さんは台所で料理を作っていて、娘は家の中に作ったブランコに乗っていて、僕はダイニングテーブルでミシンをかけている。一つの空間で、皆それぞれ自由に動いているんだけど、つねに同じ空間に一緒にいられる。それが僕の理想だったので、この家を選んでよかったとつくづく思います」

家の中は子供の遊びスペースが満載。広いリビングにはブランコも設置。

ーー理想的なアウトドアリハウスだったわけですね?
「自分のアイデンティティーの一部でもあるアウトドア用品がぎっしり詰まった作業部屋や、奥さんの趣味である植物の緑を活かしたインテリアが、僕にとってものすごく心地よくて落ち着きます。さらに奥さんや子供がこの家を楽しんでくれることも大切なこと。建物ってインテリアだけじゃなくて、そこに住む人間も空間の一部なので、奥さんと娘の機嫌がいいと、僕も暮らしやすくなります。自然の中で遊ぶのと同様に、家の中でも家族全員が一緒に楽しめることが、僕にとっての理想のアウトドアリハウスなのかもしれません」

「小さい空間に座っていると、気分上がります」と長谷部さん。

「長旅から帰ってきたとき、部屋の植物や壁の木材の香りを感じると、『あ~帰ってきた』ってホッとします。旅って帰る場所があるから旅なんですよね。奥さんや子供、愛犬がいて、そこに暮らす『家』があるから、また旅ができる。僕にとって家は、人生の旅の拠点なのかもしれません」

家の中のハンモックも、近くの森も、家族全員のくつろぎスペース。

長谷部雅一さん

1977年、埼玉県生まれ。アウトドアプロデューサー。有限会社ビーネイチャー取締役。ロングトレイルや秘境を旅するバックパッカーで、その経験を生かし、幼稚園や保育園に自然体験の提供などを行う。ほか、プロジェクトの企画、運営の他、研修講師。雑誌連載やラジオ・テレビ出演など幅広く活躍中。著書に「いちばんやさしいキャンプ入門」(新星出版社)、「ネイチャーエデュケーション」(ミクニ出版)、「子どもと楽しむ外遊び(NEW OUTDOOR HANDBOOK) 」(地球丸)など。

ブログ:https://note.com/hasebemasakazu
インスタグラム:https://www.instagram.com/hasebemasakazu/?hl=ja
ツイッター:https://twitter.com/hasebemasakazu

(次回は長谷部さんのDIYの工夫を紹介します)。

撮影/藤沢大祐、長谷部雅一


      • 合わせて読もう!
      • BE-PAL×三井のリハウス Instagramキャンペーン
        豪華アウトドアグッズも当たる!
        #アウトドアリハウスをつけてアウトドア的生活の写真を投稿しよう!
    • 都会的で洗練されたつるの剛士さん流のアーバン・アウトドアリハウス術とは?
  • 暮らしも考え方もアウトドアテースト満載のつるの剛士さんが実現してきたアウトドアな暮らしとは?
ライフステージ: 暮らし

※本記事は記事執筆時点での情報に基づいています。