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米を学んで、味わい、日本の農業を満開に

ヤンマーホールディングス株式会社の新しい東京支社ビルは、2024年1月にグランドオープン1周年を迎える。以前のビルは1977(昭和52)年竣工の一般的なオフィスビルだったが、新しいビルでは地下1階から地上2階を商業エリアとし、佐藤可士和氏をクリエイティブディレクターに迎え、米をテーマにした展示施設「ヤンマー米ギャラリー」や米のおいしさにこだわったショップ・飲食店を展開している。

東京駅前の一等地で自社製品ではなく日本米を推す背景には、創業者の思いがあるという。ヤンマーホールディングス株式会社 ブランド部コミュニケーション部の南口奈央さんは、「小型ディーゼルエンジンを開発した弊社の創業者、山岡孫吉は農家の出身で、農家の負担を減らしたいという思いを持っていました。それを受け継いできた弊社には、人の挑戦を後押ししようという文化があります」と語る。例えば、農業と農村の未来について若者たちに自由な発想で論じてもらうヤンマー学生懸賞論文・作文など、あらゆる領域で人の可能性を支える活動を行っている。「東京支社ビルをオープンするにあたって、創業者の精神やビジョンの根底にあったヤンマーの価値観を『HANASAKA(ハナサカ)』という言葉で言語化しました。そして農業の未来を応援し、可能性を広げることを目的に、日本の食文化であるお米をテーマにした施設にしました」(南口さん)。

日本で生まれ育っていても米づくりの過程をよく知らない人は多く、「ヤンマー米ギャラリー」の様々な展示は大人にも勉強になる。

より多くの人に見てもらえるよう、予約不要、入場無料で運営していることから、ふらっと立ち寄るビジネスパーソンや旅行者も少なくない。近隣の小学校に通う子どもたちは社会科見学で訪れる。「見学したお子さんからの感想で個人的に強く印象に残っているのは、『家でいつもご飯を食べているけれど、それが当たり前ではないことに気づきました』というものです。お米のことを子どもたちに伝える大切さを感じました」と南口さん。田んぼが身近ではない都会の真ん中だからこそ米の情報を発信する意義は大きいようだ。

米料理が自慢のレストランや、ブランド米を購入できるショップなど、米を食べる楽しみも施設内で様々に提供している。学んで食べて、日本の米がもっと好きになる。そんな経験の蓄積が農業の花咲く未来へとつながっていく。

外観のデザインは船の帆や舳(へさき)をモチーフとし、未来に進むような躍動的な印象。「フライングY」と呼ばれる同社の赤いロゴがシルバーに映える。隣接する東京ミッドタウン八重洲、JR東京駅とは地下通路で結ばれている。

地下から2階までのフロアの吹き抜け空間の、緑化された壁面の中心で花びらが舞うデザインは、ヤンマーの価値観を表現する「HANASAKA」という言葉を体現している。展示の素材には稲藁を多用し、デザインと伝統技術の両立を実現した。

手前の展示は、性格に合うお米を見つけられるという「お米性格診断」

施設2階にある、米を楽しむことをテーマにしたイタリアンレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」。放送作家・プロデューサーの小山薫堂氏の監修、六本木ヒルズの人気レストラン「La Brianza(ラ・ブリアンツァ)」の奥野義幸氏のプロデュースにより、日本の魅力がつまったイタリアンを提供している。

ASTERISCOの看板メニュー「ホワイト卵とトリュフのリゾット」には、鳥取県の契約農家が栽培したこだわりの米、米を食べて育った元気な鶏が産んだ卵を使用。

協力:ヤンマーホールディングス株式会社 東京支社 (中央区八重洲2-1-1)

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八重洲エリア全体MAP

REAL PLAN NEWS No.123 掲載

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