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子どもを子ども扱いしない

港区はバブル期以前より私立小学校に進学する人が多く、若葉会幼稚園は進学実績に定評のある幼稚園のひとつとされるが、三井富美子理事長は「うちは特別なことはしていません」と語る。たしかに毎日の日課も年間行事もなじみのあるものだ。ただし、園の歴史は深い。創立は1929(昭和4)年、創立者は三井理事長の義祖父、三井総領家の第10代三井八郎右衞門(高棟)である。戦前は一族および関係者の子女に限定された幼児教育機関だった。戦後は一般に開放されたが、理事長、園長は三井総領家に受け継がれてきた。現在の大林和子園長は、三井理事長の長女である。

若葉会幼稚園の三井家らしい特徴として、三井理事長は「園児にも一人前の人間として敬意を払うこと」をあげる。先生たちは相手が子どもだからといって子ども扱いすることなく、わかりやすく、簡潔に話すことを心がけている。その影響により園児も自然と丁寧な言葉づかいを覚えていくという。また、「慣れていると便利な言葉なので」と、あいさつには「ごきげんよう」を用いる。

基本的な生活習慣を大切にする姿勢は、給食によく表れている。バランスの良い食事を好き嫌いなく感謝して食べられるようにすることを目的に、2005(平成17)年に給食事業を開始して以来、給食を残さないことが園のルールである。「うちの給食はとてもおいしいので、通園を始めると好き嫌いがなくなりますよ」と三井理事長。

日課では、昆虫観察や工作、自由遊び、体操、発表など人間力を育てる活動に積極的に取り組む。園児は難しいことに挑戦することで、どんな環境にも臆せず対応する力を身につける。また、自分で考えて行動することを大切に、園の決まりを守らなければ一対一で向き合い、しっかり叱る。三井理事長は「子どもに正直に向き合っていると、心が通い合ってきます。それがうれしいの」と笑顔で語る。成人した卒業生に「生きる基礎をここで学んだ」と感謝されることも。卒業生を含む多くの保護者がわが子を通わせたいと思うのは、園に対する信頼の表れといえよう。

園庭の面積は942.39㎡。広い運動場でたくさん遊ばせ、体力をつける。

衛生管理と担任の負担軽減のために設けられたランチルーム。入り口に手洗いがあり、食事の前に手を洗う習慣が身につく。

園庭の果樹につくアゲハチョウの幼虫を園長と理事長が採集し、昆虫観察のために育てている。蛹をつくる直前に児童に渡し、自宅で観察してもらう。

上部から採光する、明るく開放的な遊戯室。園の内部はあえて子どもっぽい装飾を控え、白を基調としたシンプルなデザインに。

各クラスの絵本とは別に子ども用の図鑑などを配置するライブラリー。

協力:若葉会幼稚園

学校法人北泉学園 若葉会幼稚園 理事長三井 富美子(みつい ふみこ)(みつい ふみこ)

学校法人北泉学園 若葉会幼稚園 理事長三井 富美子(みつい ふみこ)(みつい ふみこ)

三井 富美子
三井 富美子

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REAL PLAN NEWS No.126 掲載

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