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人気の中古物件…リノベーションのメリット、デメリット

街によって程度はありますが、日本とは比較にならないほどのたくさんの古い建築物が残るヨーロッパ。住宅はもちろんですが、文化財を含めた街並みをより伝統的なまま後世に伝えていくという文化が定着しているように感じます。

そのため、日本の都市部ではなかなか見られなくなってしまった古い建物を、オシャレなショップ、あるいは実用的な住宅として利用していることは珍しくありません。

例えば、中世に建てられたお城が不動産物件として売りに出されることが日常にあります。しかも驚いたことに、なかには1ユーロ(約113円)という破格な値段で売りに出されることもあるのです。ですが、やはり伝統を後世に残す文化が息づくヨーロッパ。好き勝手にリノベーションをしていい訳ではありません。お城を現状のまま保存する義務があり、その費用がときには膨大な費用となる場合もありますし、リノベーションを施してライフスタイルにあった室内に変えるにも、さまざまな制約が発生するのです。
 例えば、窓や壁を修繕する素材もそのお城が従来仕様していた素材が義務づけられるなど「自分のライフスタイルにあった」住居にするのは簡単ではないという現実があります。

たとえば、外観の維持は当然として、窓や壁を修繕する素材も、そのお城が従来使用していた素材が義務づけられるなど、「自分好み」の住居にするのは簡単ではないという現実もあるのです。

ドイツに学ぶ中古マンション「リノベーション」

さすがに「お城のリノベーション」はレアケースであり、一般的な「中古マンションのリノベーション」とは比べづらいかもしれません。それでも、ドイツなどでは古い建物にリノベーションを施して、住宅として再利用(継続利用)することが一般社会に浸透していることは確かです。

ベルリンなどの大都市だけでなく、地方の都市でも、築100年程度の住宅に新たな入居者が住み続けています。実用的といわれるドイツの国民性の一端を垣間見るような話ですが、日本でもこのような試みが、ベンチャーを含む民間、あるいは地方自治体の協力などによって進められているケースがあります。

とくに東京では、足立区など古い建物が現存している地域、また、三多摩地区など、高度経済成長期に数多く建てられた住宅を念頭に、リノベーションの積極的な活用が考えられています。

また、日本の場合、ドイツなどのヨーロッパの国々と違って、一般の建物に文化的保存を厳しく求められるということはあまりありません。そのため日本では、居住者の好みに合わせて大胆な設計・デザインを取り入れることができるという利点があります。

たとえば、昭和的なモルタルの外壁を残して、居住空間は現代的なインテリアにする…などの和モダンなデザインに…ということも可能なのです。

ただし、ヨーロッパに比べて、地震が多い日本では、なによりも安全面を重視した耐震性が求められます。築年数の古い建物のデザインをそのまま活かそうと思っても、ときには難しいことがあるかもしれません。
また、夏場は湿度が高くなる日本では、水回りなどに関しては居住者の要望もより高くなります。それだけに、リノベーションの際には綿密な計画が必要になるのです。古き良き伝統を生かす、古き良き住まいの機能性を上げる方法を考えるときに、一つの着眼点としてドイツのリノベーションの考え方を採用しながらも、日本の伝統と機能性に富んだ自分らしいリノベーションをすることは住宅探しの大きな魅力の1つともいえるかもしれません。

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