住まい・暮らし

「魅せる収納」でマンションの収納をスッキリ、オシャレに

マンションと一戸建てのどちらを購入しようか迷っている方のなかで、なかなかマンション購入に踏み切れない方の理由のひとつが、「収納スペース」ではないでしょうか。

マンションでは、なによりも生活空間の確保が重要視されるという設計のため、どうしても一戸建てに比べると、収納が控えめになってしまいます。一説には、総床面積に対する収納率は、一戸建ては約12%以上あるのに対しマンションは約8%くらいだといわれています。

少し古い調査ですが、平成15年の国土交通省の住宅需要動態調査では、住宅に対する不満として、「収納スペース」をあげる人が55.4%あり、「高齢者等への配慮」(66.4%)、「遮音性や断熱性」(57.6%)に次ぐワースト3。しかも、その割合は一戸建てよりも共同住宅の方が高くなっているのです。

この収納事情はいまでもそれほど変わっていません。つまり、マンション住民にとって収納スペースの少なさは頭痛のタネであるのです。

では、マンションではどのような収納がなされるべきでしょうか。

インテリアのなかで存在感を示さないウォールシェルフなど壁面収納などを活用しつつ、デッドスペースを埋めていくような収納家具を配置し、とにかく「賢い収納」をしていくしかありません。

また、最近ではインテリア雑誌などで、普段は使わない食器や、帽子、アクセサリー、靴、雑誌、写真などを収納スペースに押し込むのではなく、あえて外に出して、インテリアの一部としていかす「魅せる収納」というものが提案されています。

ただ、いくら賢く整理整頓をしたところで、設計的にも物理的にも収納スペースには限界があることに変わりがありません。子供が成長したり、家族が増えるなどして生活スタイルが変化していけば、それにともなってモノが増えていくので、「魅せる収納」にも限界があります。

かといって、マンションですから庭に物置を置くというわけにもいきません。近年、非常に増えているトランクルームを利用する人も増えてはいますが、毎月の利用料もかかりますし、なによりも荷物の出し入れのために外出しなければいけないという不便さというデメリットがあります。

マンションの「収納設計」で収納量アップ、格段にスッキリのインテリア 

そこでおすすめするのが、「収納設計」です。

これは、住んでいる人の個々のライフスタイル、所有している家具、なにを収納して、なにをインテリアとして外に見せてもいいのか、というバランスをふまえて収納場所を設計から見直すリフォームです。

たとえば、ほとんど使わずに物置のようになっている客間の壁を取り払って、一部を完全な収納スペースにして、一部はリビングに合わせて広い空間をつくる。収納量は増え、インテリアとしても格段にスッキリさせることができるのです。

高さ90㎝以下のものは、視線をさえぎらないため、空間を狭く感じさせません。そこで広く見せたいリビングなどの場合、収納設計によって、低い場所にあるカウンター型やベンチ型の収納スペースを新たに設けるなどの工夫もできます。

マンションに備え付けられた収納スペースというのは、設計的には計算されつくされた配置になっていますが、個々の入居者がどのようなモノを、どれだけ所有しており、どのようなライフスタイルを送るのかということまでは残念ながら考慮されていません。

国土交通省が5年ごとに公表する「住生活総合調査」の平成25年の調査結果では、今後5年以内にリフォームの意向を持つ世帯の目的としては「住宅のいたみを直す、きれいにする」が58.8%と最も多く、次いで「高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上」が29.8%となっていますが、「間取り、収納、設備などを使いやすくする」も22.8%となっています。

住む人の数だけ収納スタイルはあります。さまざまな収納家具で賢く整理整頓をしていくのも、それはそれで楽しみがありますが、「収納設計」によって、生活に溶け込む収納スペースを魅せるというのも、新しい「魅せる収納」といえるのではないでしょうか。

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