住まい・暮らし

「水回り」か「収納」か…ポイントは家族にとっての優先順位

住宅の設備には、その家に住む人に合わせた優先順位があります。もっと具体的にいえば、住む人の人数、家族の関係性、子どもがいるのか、お年寄りがいるのか……などで、まったく、住宅設備の順序が変わっていきます。

家を購入するにしても、賃貸にしても、そこを十分に考慮しないと後々、さまざまな問題を抱えてしまう可能性があるのです。

たとえば、水回りを見てみましょう。トイレやキッチンに共通することとしては、シンクや洗面台の蛇口の高低があげられます。子どももそうですが、とくにお年寄りの場合は、蛇口の位置が高いと使い勝手が悪いばかりか、思わぬケガの元になってしまうことがあるのです。

また、車イスや補助器具を使用する家族がいる場合も同じで、やはり高い位置にある蛇口はなにかと問題が出てきます。ただし、そのなかで考えなくてはならないのは、逆に使用頻度の高い人にとってあまりにも低すぎると、腰を痛める原因となってしまうなど、ストレスの元になる場合もあることです。

トイレなど、家族みんなが使う場所はともかく、その住宅設備を誰が使うことが多いのか? ということを順序立てて考えることが計画の基本となるのです。

いまは、シャワーホース内蔵の蛇口も数多く販売されており、キッチン用だけではなく、浴室用のシャワーでも選択肢は増えています。そういった意味でも、細かい点で家族構成にあった設備をしっかりと選びたいものです。

住宅設備の「水回り」や「収納」で大切なポイントは「家族の目線」

蛇口に気を使ったらもうひとつ、その水を受ける、ボウルのことも考えてみてはどうでしょう。ボウルも蛇口同様、家族構成によって高低差をつけなくてはいけませんが、それと同時に大きさそのものも大切になってきます。

お年寄りだけではなく、子どもの場合も小さいボウルはなにかと使いづらいところがあります。お年寄りはどうしても窮屈な体勢が苦手ですし、またケガの原因にもなります。高い位置はもちろん、トイレなどでボウルが小さいとそれだけで負担になることも少なくはありません。

また、子どもの場合はボウル回りなどをびしょびしょに濡らしてしまうことがあります。体格的に厳しいことや子どもならではの事情もあるのでしょう。でも、それが掃除をする人にとってはストレスに感じることも確かです。

ボウルの大小は蛇口と違い、スペースの大きさに左右されますが、そこは「何が大切か」を順番づけて、より賢い選択を心がけたいものです。

優先する住宅設備としては、収納も大切なポイントです。

もちろん、収納は生活において誰しもが頭を悩ませるところですが、これもまた、家族の構成によってその優先の順番にも大きく影響します。そのなかでも、とくに2人以上の子どもがいる場合には、収納対策はかなり念入りにとる必要があるでしょう。

子どもが小さいときも、それなりに収納がありますが、そこから保育園、小学校……と育っていくにつれ、モノはどんどん増えていきます。ある程度は、チェストや収納などで対応できますが、それでも部屋が狭くなるストレスを感じることには違いありません。

そのためにも、やはり購入時や入居時に、壁面収納や床下収納の有無、さらにそれに適した収納家具なども考慮しておいたほうがいいでしょう。

このように、水回りや収納といった、生活のメインとなる設備でも、使う人、家族の構成でまったく優先する順序が変わってきます。何が一番、自分たちの生活にとって重要なのか? そこをしっかりと考えて生活設備を充実させていくことで、より快適な住居となるのではないでしょうか。

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