65.1% 自宅に住み続けたいシニアの割合

シニア世代が自宅にこだわるのは、地元好きだから!?

リタイア後はどんな暮らしをイメージされているでしょうか。身体機能が低下して、車いすや介助者が必要になった場合の住まいについて聞いた調査では「現状のまま自宅に留まる」が49.3%、「改築の上で自宅に留まる」が15.8%と、合わせて65.1%のシニアが、自宅で暮らしたいと考えているようです(※1)。多くのシニアが、長年過ごした自宅に愛着を持ち、地元の人間関係を大切にしていることを物語っています。

※1:身体機能が低下したときの住まい
自宅に住み続けたい?
YES
  1. 現在のまま、 自宅に留まりたい49.3%
  2. 改築の上、 自宅に留まりたい15.8%
NO
  1. 老人ホームへ 入居したい14.8%
  2. 高齢者住宅へ 引っ越したい9.7%
  3. 病院に入院したい3.3%
  4. 子どもの住宅へ 引っ越したい1.0%
  5. その他6.1%
※内閣府「第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」/2015(平成27)年/調査対象:60歳以上の男女

現役時代とはひと味違う、リタイア後の地元ライフとは?

リタイア後の地元での暮らしでは、公民館などでのサークルやイベント、自治会の声掛けパトロール、伝統行事など、住民同士のコミュニティに参加しやすく、交流も深められるので、現役時代とはひと味違う地元ライフが楽しめそうです。一方で、地元で暮らすということは、老朽化した今の家に住み続けるということ。現役時代に比べて収入は下がるため、住まいの維持管理費は、意外に大きな負担になります。

家の老朽化の備えは、点検、メンテ、住み替え!?

どんなに構造のしっかりした建物でも、年月の経過による老朽化は避けられず、定期的な点検や補修は欠かせません。雨漏りしてから屋根を葺き替えるのでは遅いように、傷みが進行してしまった住まいを修繕する場合、大がかりな工事になるケースもあるでしょう。早めの住まいの点検やメンテナンスはもちろん、状況によっては「住み替え」も検討してみましょう。

「地元で住み替える」というプランも視野に

老朽化の状態や家族の同居状況など、リタイア後の条件によっては、住み替えが最善になるケースもあります。愛着のある地域で暮らし続ける「地元ライフ」を望むシニアが多くいることが調査にも表れていましたが、場合によっては自宅のリフォームや修理だけでなく、「地元で住み替える」というプランも、視野に入れておきたいところです。

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