
住み替え経験者は、どんなことで苦労したの?
住み替えのときにとても苦労するのが、いかに必要なお金を用意するかです。たとえば自宅を売却して住み替え資金に充てる場合、市場状況などから思いどおりのタイミングや価格で売却できないケースも考えられます。そんな資金づくりでは、思わぬ苦労を強いられるケースも。実際に住み替えを経験したシニアのケースをもとに、留意すべきポイントを考えてみましょう。
仮住まいがなんと2年間!Aさんのケース
70代のAさんご夫妻。住み替え前の住まいは、昭和50年代築で駅徒歩15分という立地の戸建でした。住み替え先は、利便性の高さなども考慮して都心の新築タワーマンションを選択。実はここで気をつけたいのが、新築タワーマンションの場合、工期が長期間になることもあるという点です。実に2年間。これは、タワーマンション完成前に資金のために自宅を売却したことで、Aさんが仮住まいを強いられてしまった期間だったのです。
早く売れたり、売れなかったり、自宅売却って難しい……
自宅売却では、必ずしも売却したいときに売れるとはかぎらず、早く売れたり、なかなか売れなかったりと、住み替えのタイミングと合わせるのは容易ではありません。また、Aさんのように、住み替え先の完成予定が2年先だったことで、仮住まいの出費がかさんでしまうことも起こりうるのです。
住み替えするなら、早め早めのスケジュール!
ちなみに、売却を検討したことのある一般の方に、売却時に期待したことを聞いたアンケートでは、「早く売却できること」が46.6%でトップに(※1)。早く、そしてタイミングよく売却することは、住み替えでも欠かせない要素。住み替えの入居までに時間がかかりそうな場合は、できるかぎりスケジュールを早めに組み、計画的に進めましょう。
- 早く売却できること46.6%
- 売却額が高いこと44.0%
- 安心・安全な取引であること40.8%
- いい相手に買ってもらえること32.8%
- 全て任せられて手離れがいいこと28.2%
- 連絡・報告をきちんとくれること24.4%
- 税金面や法律面のアドバイスもしてくれること18.4%
- 営業担当者が熱心であること17.4%
- 特に期待していたことはない8.8%
- たくさんの紹介相手を案内してくれること4.8%