15,688円 60歳以上無職世帯の住居費の平均

シニアの生活費って、いくらぐらい!?

リタイア後の「衣・食・住」において、最低限必要となる生活費は、60歳以上の夫婦でどのくらい必要になるのでしょうか。そこで、実際の家計収支の一例から、シニアライフの「住居費」について考察してみましょう。総務省「家計調査年報」/2010(平成22)年(※1)によると、60歳以上の無職世帯が1ヵ月あたりに消費する、住居費などを含めた生活費全体の平均額は、27万6,874円となっています。

※1:60歳以上無職世帯の平均支出
60歳以上無職世帯の平均支出
※総務省「家計調査年報」/2010(平成22)年60歳以上の無職世帯の平均支出

意外にかかるカモ!? リタイア後の「住居費」

そのうち住居費は1万5,688円。仮に60歳から85歳までだとすると、リタイア後のシニアライフは25年間。その期間の住居費を算出してみると、1万5,688円×12ヵ月×25年で470万6,400円もかかる計算になります。あくまで平均額をベースにした参考金額ですが、持ち家か賃貸か、あるいは自宅の経年などによっては、これ以上の金額が必要になってくるケースも出てくることでしょう。

家売却の理由は、ズバリ「家の維持・管理費」

ちなみに、相続経験者が家を売ろうとした理由の第1位が「家の維持・管理にお金がかかるため」というアンケート結果(※2)も出ています。将来の収支をシミュレーションして、大まかにでも見積もっておくことは、リタイア後の備えを考える出発点です。日常の生活費に加え、リフォームや修繕など、住まいにかかる費用は決して少なくないはず。住居費のシミュレーション次第では、住み替えも重要な選択肢のひとつかもしれません。

※2:家を売ろうと決めた理由は?
家を売ろうと決めた理由は?
※2016年当社実施のアンケート調査
41.2% 国内住居における一定のバリアフリー化率 2年間 住み替えまでの仮住まいを強いられた期間