タワマンの低層階に住むメリットとは?高層階との違いについても詳しく解説!

タワマン(タワーマンション)の低層階とは?何階までが低層階?

タワマンには、明確な定義や法律はありませんが、一般的に高さ60mを超える20階以上のマンションのことをいい、「超高層マンション」とも呼ばれています。

「低層階」「高層階」といった区分も明確にはありませんが、一般的なマンションであれば1~3階を低層階と捉えるのに対し、タワマンの場合は1~10階あたりまで、40階以上のマンションであれば15階くらいまでが低層階とされることもあります。

また、低層階と高層階での区分がなされているマンションでは、「低層階用エレベーター」「高層階用エレベーター」というように、住んでいる階数によって使用する設備が異なることもあります。

タワマンというと高い階数に住むことをイメージする方も多いかもしれません。たしかに、高層階が人気な傾向がありますが、条件が合えば低層階の購入にもさまざまなメリットがあります。本記事では、マンションの購入を検討している方に向けて、タワマンの低層階に住むメリットや注意点を詳しく解説していきます。

タワマン(タワーマンション)低層階に住むメリットとは?

タワマンの高層階には、眺望や日当たりのよさ、虫がいないなどのメリットがありますが、低層階での暮らしにもさまざまな魅力があります。ここからは、タワマンの低層階に住むメリットについて紹介していきます。

タワマンの共用施設が利用できる

コワーキングスペースや会議室、ジム、キッズルーム、パーティールームなどが併設されているタワマンもあり、利用できる共用施設が充実しています。在宅勤務の場合はコワーキングスペースを、小さな子どもがいる場合にはキッズルームをといったように、共用施設をうまく活用することでより充実した生活を送ることができるでしょう。

豪華なエントランスやコンシェルジュサービスを利用できることもタワマンに住む魅力の1つです。また、厳重なセキュリティが敷かれ、防犯性の高い物件が多く流通しています。

加えて、タワマンは好立地に建設される傾向があります。都市開発のなかで、街の中心に計画されることが多く、なかには駅直結となっているタワマンもあります。交通の利便性に優れ、通勤や通学を行いやすいことは、大きなメリットといえます。また物件の周辺エリアは、商業施設が充実している傾向にあり、生活の送りやすさにつながるでしょう。

外出に時間がかからない

高層階に比べて外出時に時間がかからないといったメリットもあります。高層階に住む人の場合、階数が高いため、階段での上り下りは非常に困難で、現実的ではありません。エレベーターを利用する場合にも、通勤や通学の時間帯には特に混雑するため、時間がかかってしまう場合があります。

一方、低層階であれば、階段を使った地上との往復が比較的楽に行えます。エレベーターの待ち時間も少なくなる傾向があり、時間をかけずに外出することができるでしょう。

また、災害時に避難しやすいといったメリットもあります。停電でエレベーターが動かなくなってしまった場合でも、階段での避難が高層階に比べて容易なため安心です。

高層階に比べて価格が安い

タワマンの高層階は、眺望や日当たりが優れている、ステータスの象徴となるといった理由から、非常に高い価格が設定されていることが多くあります。同じ建物であっても、高層階と比べると低層階の物件は売買価格や家賃が抑えめとなっている傾向にあります。

また、2017年にタワマンにかかる固定資産税の税制改正が行われたことにより、階数が上がるほど固定資産税の負担が増加することになりました。税制改正は、同じ広さのマンションでも高層階の取引価格が低層階に比べて高い傾向があるにもかかわらず、税率が変わらないことが不平等であったため行われました。

この税制改正の影響を受けるのは、2017年4月1日以後に新築され、2018年4月1日以後に取引されたタワマンです。この税制改正では、1階上がるごとに約0.26%税率が上がる仕組みになっています。タワマンの1階を100、階数をNとしたときの計算式は以下の通りです。

N階の階層別専有床面積補正率=100+0.26×(N−1)

たとえば、1階に課せられる固定資産税を100とすると、面積・間取りといった条件が全て等しいとき、30階の固定資産税は約108となります。

このように売買価格や家賃だけでなく、税額も低層階は高層階に比べて負担が少ないことが分かります。

タワマン(タワーマンション)の低層階に住む際の注意点とは?

タワマンの低層階には、高層階に劣らないさまざまな魅力がありますが、物件選びの際に注意したい点もあります。タワマンの購入を検討している方は、以下に挙げるポイントを把握しておきましょう。

高層階に比べて眺望や採光が期待できない

タワマンの特長である眺望・採光のよさは、高層階ほどは望めない場合があります。周辺にも高い建物がある場合には、低層階では眺望や採光が遮られてしまうことがあるためです。

ただし、近隣の建物との距離が保たれているタワマンであれば眺めがよく、採光についても問題がない場合がほとんどです。念のため、内見の際に眺望や採光をチェックしてみるようにしましょう。

高層階に比べて高値での売却が期待できない

先にも触れた通り、タワマンの物件は、一般的に階数が高いほど売買価格や賃料も高くなります。同様の傾向は、中古物件の売却価格についても見られ、高層階のほうが高い価格で売却できる傾向にあります。これは、タワマン高層階ならではの眺望・日当たりのよさ、特別なステータスといった付加価値は、中古物件になっても維持されるためです。

タワマンの低層階は、高層階よりもリーズナブルな価格帯で購入できるという魅力がありますが、将来的に手放す場面では、高層階ほど高く売れないことが多いということを押さえておきましょう。

既にタワマンの物件をお持ちで、売却を検討しているという方は、まずは査定を受けてマイホームの価値を知ることから始めてみましょう。三井のリハウスなら、累計100万件以上の取引実績をもとに、より精度の高い査定価格をお伝えすることができます。以下のリンクから無料査定を受けてみてくださいね。

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暮らしに合ったマンションを選ぼう

ここまで、タワマン低層階のメリットや注意点についてお伝えしてきました。低層階であっても、タワマンならではの充実した共用施設を利用することができ、立地がよいことで快適な暮らしにつながります。

東京都内のタワマンに目を向けるなら、「湾岸エリア」の物件を調べてみることをおすすめします。湾岸エリアは、近年再開発が進み、そのなかで多くのマンションが建設されています。都心部へのアクセスもよく、商業施設も充実していることで住みやすく、子育ても行いやすい人気のエリアです。

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三上隆太郎

株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/