タワーマンションの醍醐味は、何といっても見晴らしがよく、街並みや遠くの風景が楽しめる点ですよね。またタワーマンションから眺めるきれいな夜景に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか?
しかしタワーマンションだからといって、確実に美しい夜景を見ることができるわけではないので、注意も必要です。夜景がきれいに見えるかどうかは、以下の条件を満たしているかどうかに左右されます。ここから、夜景がきれいに見えるための条件を見ていきましょう。
タワーマンションから見える夜景は、マンションの立地に左右されます。たとえば、遠方に高速道路や繁華街の光が見える立地であれば、行き交う車のライトや街のネオンなど動きのあるきらびやかな夜景を楽しめるでしょう。
たとえば東京で人気の夜景が見えるエリアとはどのあたりなのでしょうか?東京タワーやレインボーブリッジ、東京スカイツリーといったランドマークが見える、東京ならではの都会的な夜景を楽しめるエリアをご紹介していきます。
新宿の周辺や港区は、多くの高層ビルが立ち並び、大都会の美しい夜景を楽しむことができるエリアです。新宿や港区は東京の中心にあたり、特に港区は、季節によってライトアップが変化する東京タワーを間近で見ることができる場所もあり、迫力のある夜景が堪能できます。
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東京湾や隅田川に近い湾岸エリアでは、広々とした海や河口の景色のほか、夜になると、虹色のイルミネーションに彩られるレインボーブリッジを楽しむこともできます。
湾岸エリアとは、月島、豊洲、有明・東雲、芝浦・台場、品川・港南エリアを指します。タワーマンションが数多く立ち並んでおり、再開発の影響で生活利便性も高いため、近年注目を集めているエリアです。住みやすさに加えて、オーシャンビューやリバービューが楽しめるエリアとして人気があります。
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たとえ、夜景を充分に楽しめるエリアや同じ建物の部屋であったとしても、階数が異なれば、見える景色は変わってきます。窓から眺める夜景に対して強いこだわりがあるなら、なるべく上層階の部屋を選ぶとよいでしょう。
周辺に高い建物があるエリアで、低層階の部屋を選んでしまうと、ほかの建物で視界が遮られてしまい、せっかくの夜景を楽しめないこともあります。内覧が可能であれば、気になる物件の眺望を自分の目で確認することをおすすめします。
同じマンションの中でも部屋の方角や、窓の位置によって見える景色は変わってきます。東京タワーやレインボーブリッジなどの「ランドマークが見える部屋に住みたい」といったように、思い描く夜景が明確な人は、内覧の際にどの方角から目当てのランドマークが見えるかを確認しておきましょう。
今後都市開発の予定があるかどうかを把握することも大切です。周辺にビルや、マンションの建築が予定されている場合、目の前にビルが建ったために、購入時には見えていた景色が変わってしまったというケースもあります。内覧の際に周辺にビルやマンションの建築予定があるか、営業担当者に尋ねることをおすすめします。
ここまで夜景が見えるタワーマンションの条件を伝えてきましたが、タワーマンションの魅力は夜景だけではありません。ここからは、タワーマンションの魅力的な点を総合的に見ていきましょう
タワーマンションの最大の醍醐味は、建物の高さを生かした景色だといえるでしょう。窓からの夜景はもちろんのこと、昼間の眺望も開放感があります。特に湾岸エリアでは、朝日を浴びてきらめく東京湾、真昼の光を反射して輝く都心の高層ビル群などを楽しめます。
ただし、先ほども説明しましたが、立地や部屋の階数、方角によって見える景色が異なるため、購入前にどのような景色を見ることができるのか確認する必要があります。
タワーマンションは共用施設が充実している点も魅力の1つです。たとえば、フィットネスジムやスパ、バーラウンジやライブラリー、ゲストルームやキッズルームなど、ホテルのような快適で豪華な設備を備えたタワーマンションが多く見られます。
また、各階にごみ置き場が設置されているタワーマンションが多く、その場合はいつでもごみを出せます。階下までごみを出しに行く手間が省けるのは大きなメリットです。
タワーマンションは防犯面も優れています。2重のオートロックが設けられていたり、多数の防犯カメラが設置されていたりすることもあります。なかには、「有人セキュリティ」を導入している物件も多く見られます。
エントランスにコンシェルジュサービスを設置する物件、管理人の見回りがある物件などは常に人がいる状態のため、安心して生活できるというメリットがあります。また、常に警備員がいるケースもあり、タワーマンションはセキュリティの面から魅力的であるといえるでしょう。
さらに、タワーマンションには防災センターの設置義務があるため、設置された防災センター内で防災の管理が行われています。
タワーマンション内にはコンビニやスーパーマーケット、なかには医療施設が用意されていることもあります。商業地域や準工業地域が再開発されたエリアに建つタワーマンションには、特にその傾向が見られます。
コンビニやスーパーマーケットが入っているタワーマンションの場合は、マンション内で日常の用事を済ませることができます。また、タワーマンションの多くには駅まで徒歩圏内といった駅近や、なかには駅直結の物件があり、通勤・通学がしやすい点も大きな魅力です。
自分の部屋にいながら美しい夜景が見える生活は、魅力的なものといえるでしょう。しかし、夜景がきれいに見えるからという理由だけでタワーマンションを購入すると後悔してしまうかもしれません。タワーマンションを選ぶ際の注意点をご紹介します。
タワーマンションは世帯数が多いため、朝の通勤・通学の時間帯はエレベーターの待ち時間が長くなることがあります。特にエレベーターの台数が少ないと、移動にストレスを感じることもあるでしょう。
また、混雑時には各階にエレベーターが止まるため、外出の際は、余裕のあるタイムスケジュールを組む必要があります。購入を検討している物件のエレベーターの台数をあらかじめ確認しておきましょう。
タワーマンションにはベランダがない物件もあります。ベランダで家庭菜園を楽しみたい方や、洗濯物の外干しにこだわる方は、ベランダの有無を確認しておくとよいでしょう。たとえベランダが設置されていても、外に洗濯物を干せない物件もあります。洗濯物が景観を損ねることはもちろんですが、高層階になればなるほど風が強くなるため、洗濯物が飛ばされる可能性があること、高層階から落下する洗濯物は落ちる際の衝撃が強く、通行人のけがの原因になることが洗濯物を干せない理由です。
ベランダで洗濯物が干せない場合は、浴室乾燥機が付いているかどうか確認したり、乾燥機付き洗濯機を導入したりするようにしましょう。
タワーマンションの高層階は、美しい夜景を楽しめるというメリットがありますが、災害対策が適切に行われていなければ、被害を受ける恐れがあるので注意が必要です。大きな被害を受けないために自分でもしっかりと災害対策を講じましょう。
タワーマンションは、地震で倒壊しないように厳しい基準のもとで建設されていますが、地震が起きた場合に地震の揺れを感じやすい傾向があります。地震の際、高層の建築物には共振現象や長周期地震動が起こるため、上層階になるほどより大きい揺れを感じます。建物の揺れを最小限に抑えたい場合は、「免震」や「制震」構造の物件を選ぶとよいでしょう。また、停電が起きてエレベーターが停止した場合、高層階ほど地上との往復が困難になるので注意が必要です。
タワーマンションを選ぶ際は、上述の災害時のリスクを踏まえたうえで、適切に災害対策が施された物件であるかを確かめましょう。万が一に備えて、自身でも水・食料の備蓄、家具の転倒対策などを心がけておくことをおすすめします。
ここまで夜景が見えるタワーマンションの条件やエリア、メリットや注意点などをお伝えしてきました。夜景が楽しめるのはもちろんのこと、タワーマンションに暮らすことのメリットは数多く存在します。しかし夜景だけではなく、メリットと注意点を理解し、災害時のリスクにも目を向けて物件を比較しながら、選択することをおすすめします。
三井のリハウスでは夜景が美しい人気の湾岸エリアをはじめ、多くのエリアのタワーマンションを数多く取り扱っています。タワーマンションをお探しの方は、以下のサイトから一度相談してみてはいかがでしょうか?夜景が見えるおすすめのマンション、見晴らしのよい階数や部屋の向きなどの情報を提供してくれるだけでなく、不動産を購入する際の必要情報なども教えてくれますよ。
三上隆太郎
株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/