タワーマンションの最上階に住むメリットとは?
タワーマンション選びのポイントも併せてご紹介

タワーマンションの最上階に住むメリットとは?

タワーマンションを仰ぎながら、「超高層マンションの最上階に住んでみたい」と憧れを抱いたり、「最上階に住むとどんな気分になるんだろう?」と想像したりする方も多いのではないでしょうか?タワーマンションとは、一般的に20階以上、60m以上の高層マンションを指しますが、最近は50階以上で100mを優に超える超高層マンションも多く見られるようになりました。

こうしたタワーマンションの最上階はステータスが高く、高級感のある住まいとして人気があります。特に最上階の物件は、ほかの階の住戸よりも専有面積が広く取られていたり、特別仕様の間取りになっていたりすることが多く、希少性が高いのが特徴です。なお、高層階の住戸は低層階に比べて需要が高いため、一般的に高層階になればなるほど価格が高く設定されています。

このように最上階にはさまざまなメリットと特徴がありますが、最上階に限らずタワーマンション自体に、生活利便性が高いというメリットがあります。多くのタワーマンションは立地がよく、駅まで徒歩圏内にあったり、商業施設が近くにあったりします。交通の便のよさと暮らしやすさは、タワーマンションの大きな魅力の1つです。

またタワーマンションは、共用施設が充実しています。たとえば、フィットネスジムやサウナ、バーラウンジやライブラリー、キッズルームやパーティールーム、会議室やゲストルームなど、多彩な施設が併設されている場合も多く、マンション内でさまざまな用事を済ませられます。

さらに、コンシェルジュが駐在していれば、配送物の代行やタクシーの手配などもしてくれます。タワーマンションは管理費が高い傾向にありますが、それに見合うだけのサービスがそろっているといえるでしょう。

こうした利便性の高いタワーマンションの最上階に住むことには、どのような魅力があるのでしょうか?今回はマンションを探している方に向けて、タワーマンションの最上階に住む魅力や注意点をご紹介します。

眺望・採光がよい

タワーマンションのなかでも最上階は、ほかの階よりも眺望がよく、開放感のある大パノラマを楽しめます。東京であれば、眼下に広がる都会の景色のなかに東京タワーや東京スカイツリーなどのランドマークが見えたり、季節によっては花火、天気のよい日には富士山が見えたりする場合もあります。

さらに、最上階は周囲の建物に日差しを遮られることもほぼないので、眺望だけでなく採光にも恵まれます。方角によって異なりますが、南向きのリビングであれば日中はとても明るく、冬場は太陽光が室内に降り注ぎ、室内の温度を暖かくキープしてくれるでしょう。

また、外からの視線を気にする必要がないため、カーテンを開けたまま、開放的な暮らしを楽しめる点も最上階ならではのメリットです。

上階の騒音を感じない

タワーマンションに限らずマンションの最上階の場合、上階の騒音に悩むことはありません。マンションでは、上階の住人の足音や物音がストレスになったり、ときには騒音問題に発展したりすることもありますが、そうした問題がないのは最上階の最大のメリットだといえるでしょう。また、高層階は車の音や通行人の声も届きにくいため、外からの騒音が気になる方にも安心です。

防犯面で安心できる

タワーマンションの最上階には、一般的なマンションの低層階のように庭やベランダから侵入されるリスクがありません。最上階の室内に外から侵入するのは大変難しいため、最上階は防犯性に優れた住戸だといえるでしょう。

タワーマンションの多くは、厳重なセキュリティ対策が施されており、エントランスのオートロックに加えて、エレベーターを利用する際に専用カードやキーで二重にロックする、ダブルオートロックが主流です。3重、4重のオートロックも頻繁に見られます。もちろん、防犯カメラも各所に設置されています。

専有面積が広い

一般的にマンションは、一戸建てほど広い面積を望めないといわれます。というのも、新築マンションの専有面積は年々狭くなってきている傾向にあるからです。そのため、専有面積が広いマンションは希少価値が高い物件として扱われています。

タワーマンションによっては、最上階にスタイリッシュなデザインの高級な住戸が造られることがあります。なかには最上階のワンフロア全てを専有する広々とした豪華なペントハウスも見られます。ペントハウスについては次でご紹介しましょう。

タワーマンション最上階の「ペントハウス」とは?

マンションの最上階に、特別に設けられた豪奢な住戸。それが、ペントハウスです。タワーマンションの最上階にも、このペントハウスが設けられていることがよくあります。

ワンフロア全てを専有している物件もあれば、さらに2階も備えたメゾネットタイプもあるなど、いずれも一般のマンションではかなえにくい、広々とした空間を楽しめるスタイリッシュな住まいになっています。間取りも室内の素材もほかとは異なる特別仕様で、天井が高く、窓の開口部が大きいのもペントハウスならではの特長です。

タワーマンションのペントハウスには、専用のエレベーターや廊下があったり、サウナやジェットバスなどゴージャスな設備が付いていたりすることもあります。タワーマンションには特にハイグレードなペントハウスが多いので、希少価値が高い広めの住戸や、メゾネットタイプの住まいを希望する方は、最上階を検討してみるとよいでしょう。ただし、物件価格はそれだけ高額になるので、マネープランも慎重に立てることが大切です。

タワーマンションの最上階に住むうえでの注意点

タワーマンションの最上階にはたくさんの魅力がありますが、実際に住む場合は、いくつか注意するべき点もあります。

外出に時間がかかる

タワーマンションは居住世帯数が多いため、朝の通勤・通学の時間帯になるとエレベーターが混雑する傾向にあります。そのため、高層階であればあるほど、地上階に降りるまでに時間がかかることになるのです。

近年では、朝の混雑を避けるために、エレベーターを低層階用、中層階用、高層階用などに分ける物件や、混雑しないようにエレベーターの数が多いタワーマンションが増えています。在宅ワークの方や空いている時間帯に通勤・通学している方にはさほど問題ないように思えますが、高層階であるほどエレベーターに乗る時間は長く、途中の階で止まることもあるため、外出に時間がかかることは否めません。こうした移動時間を省くために、最上階専用のエレベーターを導入している高級タワーマンションもあります。

災害の影響を受けやすい

タワーマンションでは、火災対策がしっかり施されていますが、最上階は避難に時間がかかることが考えられます。最上階への入居を検討する際は、事前に避難ルートを確認しておくことが大切です。

また、地震が起きた際は、マンションの建物自体が長時間揺れることもあります。特に高層階では低層階に比べて大きな揺れを感じることでしょう。地震の揺れを低減させる構造は、免震構造や制震構造などが存在しますが、構造によって揺れ方が異なるため、建物にどのような構造を採用しているかを確認しておきましょう。

なお、どの階に入居する場合であっても、普段から家具や家電を固定し、非常食や水を準備しておくことをおすすめします。

管理費や修繕積立金が高額

タワーマンションの場合、月々の管理費や修繕積立金が高く、購入後にかかる費用が一般的なマンションより高額になりやすいのが特徴です。

タワーマンションはハイスペックな設備や豪華な共用施設など、提供されるサービスの質が高いため、管理費も高くなるのです。加えて、最上階の物件は、ほかの階より専有面積が広いことが多いため、修繕積立金もその分高額になる傾向があります。

タワーマンション選びで失敗しないために

タワーマンションの最上階は、眺望や日当たりなどさまざまなメリットがあるうえ、特別仕様のペントハウスも多いため、付加価値が高い物件として人気があります。ゆえに需要が高く、住み替えで売却する際に買い手が付きやすいのもメリットです。

最上階に興味のある方がタワーマンション選びに失敗しないためには、まず実際に足を運んでみることをおすすめします。方角や眺望を確認したり、車の音や、ほかの階の生活音を確かめたり、タワーマンションの周辺環境をチェックしたりしましょう。

また、共用施設の内容が自分のライフスタイルに合っているかどうかをチェックすることも大切です。コンシェルジュのサービス内容についても確かめておきましょう。加えて、災害対策について確認し、エレベーターの数や非常用エレベーターの有無なども確認することをおすすめします。

近年、再開発の影響を受けて、東京では多くのタワーマンションが建設されています。最上階でなくても、タワーマンションにはさまざまな魅力がありますから、多くの物件から自分のライフスタイルに合った物件を選んでくださいね。

三井のリハウスでは、都内の湾岸エリアをはじめ、多くのタワーマンションの物件情報を公開しています。タワーマンションの購入を検討している方は、まずは一度検索してみてはいかがでしょうか?

▶︎ マンション最上階の物件情報はこちら
▶︎ 三井のリハウスの都心湾岸特設ページはこちら
▶︎ 東京都心部のプレミアム物件をお探しの方はこちら

三上隆太郎

株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/