タワーマンションはどんな間取り?
その魅力や選び方を詳しくご紹介

タワーマンションの間取りをのぞいてみませんか?

都内に建ち並ぶタワーマンションは高級なイメージですが、実際に間取りはどうなっているのか、気になったことがある方は多いのではないでしょうか?

タワーマンションは、共用施設の充実度や眺望のよさに加え、利便性の高い人気エリアに建てられることが多いのも人気の理由となっています。さらには共用施設だけでなく、各住戸の間取りも一般のマンションではなかなか見られない特徴を持っているのが、タワーマンションならではの魅力です。

今回は、タワーマンションの間取りの魅力や選び方について詳しくご紹介します。マンションの購入を検討している方はぜひ物件選びの参考にしてくださいね。

タワーマンションの間取りの魅力

では、タワーマンションならではの間取りとは、具体的にどういったものなのでしょうか?ここから詳しく見ていきましょう。

窓からの眺望が生かされている

タワーマンションでは、窓側にリビングやダイニング、個室が並ぶのが一般的な間取りです。高さのあるタワーマンションの魅力である「眺望のよさ」が、間取りにも生かされたデザインになっています。特に、リビングは広いスペースを取ることで開放的に造られることが多いので、窓から自然光がたっぷり入るリビングは明るく暖かく、快適に過ごせるでしょう。

滞在時間が長い居室が窓際に計画されることが多いのに対して、キッチンやバスルーム、トイレなどの水回りは、窓に面していない側に配置されることになります。

PP分離がされている

「PP分離」とは、公的(Public)なスペースと、私的(Private)なスペースが分けられた間取りのことを指します。プライバシー保護の観点から、多くのタワーマンションではPP分離にも配慮された間取りが採用されているのです。

たとえば玄関から廊下を通り、パブリックなスペースであるリビングにも、私的なスペースである個室にも直接入れるようになっている間取りもあります。この造りでは、家族以外の人も出入りするリビングを通り抜けないと寝室へ行けないといったことがなく、成長期の子どものためにプライバシーを尊重したいファミリーにとっても安心できる間取りです。

収納にゆとりがある

さらにウォークインクローゼット(WIC)付きの物件が多く、収納スペースを大きく取っているのもタワーマンションならではの魅力といえます。

衣服やバッグなどが収納できるウォークインクローゼットがある場合、寝室、洗面室との動線がつながっていれば朝の身支度もスムーズになるでしょう。このような動線を「家事動線」と呼びます。家事動線を意識した間取りだと、家事をスムーズに進めることが可能です。

「ワイドスパン」「センターイン」型の間取りをご紹介

マンションの間取りにはいくつか種類がありますが、今回はタワーマンションや高級マンションで見られる「ワイドスパン」「センターイン」の2つをご紹介します。ここではそれぞれの特徴と、選ぶ際に参考にしたいメリットや注意点を解説します。

ワイドスパン

ワイドスパンとは、間口(スパン)が広いタイプの間取りのことです。ワイドスパンであることについて明確な定義はありませんが、一般的にバルコニー側の間口が7m以上あるタイプの間取りを指します。

ワイドスパンの住戸では、バルコニーに面してリビングや個室が配置されており、日当たりも風通しもよく快適に過ごせるのがメリットといえます。ただし、リビング中心の間取りになるため、PP分離が難しい場合が多く、特にプライバシーを重視したい方は次にご紹介するセンターインの間取りを検討してみましょう。

ワイドスパン型間取り図

センターイン

センターインとは、玄関が部屋の中央あたりに配置されている間取りのことです。ワイドスパンとは異なり、玄関から枝分かれするような形で各部屋が配置されるので、PP分離しやすい間取りです。

さらに廊下が短く、各居室の面積を広めにとれることや、風通し・採光にも問題がないこともセンターインの間取りの特徴として挙げられるでしょう。センターイン型は、板状マンションの角部屋でも多く見られます。

センターイン型間取り図

タワーマンションには、ワイドスパン・センターインのほかにも住む人に合わせてさまざまな広さや間取りの部屋が用意されています。たとえば、1人暮らしやカップル向けの1LDK、2LDK、ファミリー向けの3LDK、4LDKなども一般に流通しています。なかには、リビングやウォークインクローゼットが複数ある高級物件もあるのです。

同じ建物・同じ間取りであっても、低層階であれば比較的リーズナブルな価格で入手できることもあります。40階以上などの高層階にこだわらず、一般のマンションと同じ7階、8階くらいを探してみるのもおすすめです。

タワーマンションの北向き住戸

一般的に、北向きの住戸は日当たりがあまりよくないため、通常のマンションにおいては採光のための開口部は優先的に南向きに設計されます。しかし、タワーマンションは高さがある分、北向きでも採光に問題がない場合が多いため南向きであることを重視せずに設計されるケースがあります。

さらに、南向きだと日当たりが良好過ぎるがあまり、夏は室内が高温になる可能性もあります。北向きの部屋であれば、室温が高温になりがちな夏でも、比較的涼しく快適に過ごせるメリットがあります。

リノベーションという選択肢

予算内で希望の間取りの部屋が見つからない場合は、中古の物件を購入してリフォームやリノベーションを行うという選択肢もあります。ウォークインクローゼットや、リモートワークスペースを設けるなど、好みに合わせて自由に変えられるので、子どもの成長や独立など、ライフステージの変化に合わせてリノベーションを行うのもおすすめです。

三井のリフォームで知られる三井デザインテック株式会社は、三井不動産グループの専業リフォーム会社として40年以上の歴史があります。タワーマンションを中心とした「タワーリノベーション」を多く手がけており、タワーマンションの魅力を生かしたリフォーム・リノベーションの提案が可能です。

▶︎ タワーマンションのリフォームのご相談はこちら

現地で間取りを体感しよう

タワーマンションの間取りは、物件情報サイトで間取り図を見たり、あるいはYouTubeで実際に入居している人のルームツアーを見たりなどいろいろな方法で調べられます。

しかし、本格的にタワーマンションの購入を検討しているのであれば、内覧を通して間取りをチェックするのが最もおすすめです。実際の物件と図面とを見比べながら、天井の高さや、部屋の広さ・奥行き、窓の方向などを体感できます。内覧では、中古物件なら実際の部屋、新築の場合はモデルルームを見学することが一般的となっています。モデルルームの場合、希望する間取りと同じではない場合もあるため、分かりにくい点は現地で担当者に質問してみるとよいでしょう。

また、東京・湾岸エリアのタワーマンション「HARUMI FLAG SKY DUO」のモデルルームは、2023年4月より公開予定となっています。三方が海に向かって開けた開放的な眺望、全分譲住戸にエネファームが設置されているなど話題の物件ですので、興味のある方はモデルルームを訪れてみてはいかがでしょうか?

▶︎ 晴海フラッグに関する詳しい情報はこちら

三井のリハウスでは、湾岸エリアに特化した物件情報を取り扱うサイトを公開しています。晴海フラッグだけでなく、湾岸エリアのタワーマンションも数多く取り扱っているので、マンション選びの際は、気軽にご相談、お問い合わせください。

▶︎ 三井のリハウスが取り扱う都内タワーマンション情報はこちら
▶︎ 湾岸エリアの中古マンション情報はこちら

三上隆太郎

株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/