東京都のタワーマンションが人気の理由とは？分譲と賃貸の違いも併せて解説

タワーマンションが多い東京

東京でのタワーマンション暮らしに憧れる方も多いのではないでしょうか？その一方で、タワーマンションについて、具体的にどのような建物を指すのかをご存知の方は少ないでしょう。

タワーマンションとは、一般的には20階以上の超高層マンションを指します。これは建築基準法20条1項1号の建築物の規模に応じた区分で、高さが60mを超える建築物が超高層建築物と呼ばれるためです。

1997年に都市計画法が改正され、タワーマンション建設のハードルとなっていた規制が緩和されたため、以降タワーマンションの数が増加しました。近年では、交通や生活の利便性が高いことから、都心に近いエリアを中心にタワーマンションの人気は高まっています。

タワーマンションが人気の理由は、眺望のよさや、豪華な共用スペースなどが挙げられます。さらに、建築基準法で構造強度が厳しく定められているとともに、建材や設備に高い防火・耐火性能が義務付けられており地震や火災に対して安全性が高いことも、人気の要因となっています。

このように人気が高いタワーマンションですが、特に都内には魅力的な物件が数多く存在します。本記事では東京都のタワーマンションに興味がある方に向けて、タワーマンションの魅力や人気エリアについてご紹介します。

タワーマンションに住む魅力とは？

タワーマンションには、外観やステータス以外にも、一戸建てや低層マンションにはないさまざまな魅力があります。以下で詳しく見ていきましょう。

日当たり・眺望

タワーマンションに住むメリットのなかでも特筆すべきものは、日当たりと眺望のよさでしょう。日光を遮る建物が周りにないことが多いため、住戸に日差しが入りやすく、日照時間も長くなります。そのため部屋を明るく、また冬には暖かく保つことが可能です。

加えて、窓から東京の街を一望でき、夜は美しい夜景を楽しめます。また、湾岸エリアのタワーマンションであれば、オーシャンビューが楽しめることも魅力の1つです。

利便性

タワーマンションは、街の再開発の影響を受けて建設されることが多いため、街の中心や駅から比較的近い場所に位置するものが多くあります。なかには、駅直結型の物件もあり、通勤・通学しやすいのが魅力です。

また、立地に関する利便性だけではなく、「24時間いつでもごみ出し可能」または「コンシェルジュサービスが付いており不在時も配送物の受け取りを代行してくれる」といった、生活の利便性が高い物件もあります。

共用施設の充実

一戸建てや低層マンションとの大きな違いとして、共用施設の充実度を挙げることもできるでしょう。共用施設には、ラウンジ・ジム・コワーキングスペース・ゲストルーム・キッズルーム・会議室・パーティールームなどが見られ、ホテルのような暮らしが叶います。

また、多くの物件で厳重なセキュリティ対策が施されています。たとえば、エントランスに二重のオートロックや防犯カメラが設置されている物件、コンシェルジュサービスに合わせて有人セキュリティを導入している物件もあります。

タワーマンションのおすすめエリア

東京都にはタワーマンションが建ち並ぶエリアがいくつかあります。エリアによって景色や利便性なども異なるため、主なエリアの特徴を押さえて、自分に合ったタワーマンション選びを成功させましょう。

湾岸エリア

湾岸エリアとは、東京湾沿岸の埋立地を指します。具体的には、勝どき・月島・豊洲・台場・有明などの地域が湾岸エリアに含まれます。

近年の再開発により、タワーマンションが多く建ち並ぶようになりました。現在も開発途中のため、今後、より住みやすい街へと成長し続けることが予想されます。

湾岸エリアは、東京都心に近く、電車やバスなどの公共交通機関が充実しているため、都内各所へアクセスしやすい地域です。また、周辺に大型商業施設が多いため、生活するうえでの利便性が高いことも特長の1つとして挙げられます。

加えて、タワーマンションの高層階からは計画的に区画整備された街並みやオーシャンビューを楽しむことができますよ。また湾岸エリアは、ファミリー層が厚いエリアとなっています。

港区エリア

港区エリアは、多くのオフィスが立ち並ぶビジネスの一大拠点であり、企業の本社ビルも多く所在する地域であるとともに、タワーマンションの建設が盛んに行われてきたエリアでもあります。なかには、タワーマンションから東京タワーや六本木ヒルズが見える物件もあります。

また、東海道新幹線が通る「品川駅」は、実は品川区ではなく港区に位置します。品川駅から羽田空港へのアクセスもしやすいため、新幹線や飛行機で移動する際に便利な街です。

新宿エリア

数多くのデパートやショッピングセンター、家電量販店が集まり、人気の繫華街である一方で、新宿御苑や明治神宮、代々木公園といった自然を楽しめるのが新宿エリアの魅力です。

また、新宿駅の1日平均降乗者数は世界1位であり、合計11路線が通っているため交通アクセスがよいことも特長として挙げられます。

タワーマンションは分譲と賃貸どちらがよい？

マンションを探す場面では、「分譲マンション」と「賃貸マンション」という言葉に出会うことがあります。

分譲マンションとは1棟のマンションを1戸ごとに分割して販売するマンションのことを指し、賃貸マンションとは1戸ごとに貸し出されるマンションのことです。消費者目線では、分譲マンションは「買う」もの、賃貸マンションは「借りる」ものといったように言い換えることもできるでしょう。

どちらを選ぶのかによって、かかる費用や条件が異なります。タワーマンションに住むには分譲と賃貸どちらがよいのか、それぞれの特徴や違いを解説します。

分譲マンション

分譲マンションは、賃貸マンションに比べて入居者が長期間、快適に住み続けられるような造りになっています。厚い壁、厳重なセキュリティなどのグレードの高い設備や共用施設などが備わっている物件もありますよ。ただし、分譲マンションと変わらないレベルの共用施設が利用できる賃貸タワーマンションもあるため、一概に「分譲マンションのほうがグレードが高い」といい切れるわけではありません。

また、居住費の支払いに終わりがあることが、賃貸マンションとの大きな違いです。賃貸の場合は居住している期間中、家賃を支払い続けなければいけません。一方で分譲マンションは、住宅ローンを完済すれば、その後の居住費の負担が少なくなり、老後の返済を心配する必要もないでしょう。ただし、住宅ローンを完済した後も、管理費・修繕積立金や固定資産税の支払いは必要になります。

また賃貸物件と違い、自己所有の資産になるのも特長です。これにより物件を相続したり、売却や貸し出しを通して資金を得たりすることが可能となります。なかでもタワーマンションは、利便性の高いものが多く、住居としての需要があることから、中古でも売却しやすい傾向があります。

賃貸マンション

賃貸マンションは、物件を借りている状態であるため、ライフスタイルに合わせて、いつでも住み替えがしやすいことが大きなメリットです。

また、分譲マンションに比べて初期費用がかかりにくいことも魅力です。タワーマンションは、一般的なマンションに比べて分譲価格が高い傾向にあり、その分、初期費用も高額になることがあります。賃貸物件の初期費用には、敷金や礼金、引越し費用などがあります。

また、マンションを所有していないため、固定資産税や都市計画税といった税金を支払う必要がなく、毎月の家賃を支払うことで、物件に住むことができます。タワーマンションだと高額になりやすい管理費や修繕積立金も、賃貸であれば負担せずに済みます。

タワーマンションを検討する際、賃貸として借りて家賃を払い続けることと、分譲物件として購入することのどちらが自分に合っているかを考えるのがおすすめです。上記のような違いを把握したうえで、分譲か賃貸かを選ぶようにしましょう。

東京都のタワーマンションをチェックしよう！

今回ご紹介した湾岸エリアや、港区、新宿区などのタワーマンションは、利便性や眺望がよいため、憧れる方も多いでしょう。

特に湾岸エリアのタワーマンションは、他のエリアのマンションでは味わえない、沿岸ならではのオーシャンビューが楽しめるだけでなく、都市開発の影響を受けた利便性の高さが特長となっています。ららぽーと豊洲をはじめとした、家族で楽しめる商業施設や保育施設なども数多くあり、子育てしやすい地域となっています。そのため、特にファミリー層から人気のエリアです。

また、現在も開発途中の湾岸エリアは、今後も住みやすくなることが予想されるため、将来性を考慮して湾岸エリアのタワーマンションを購入する方もいます。利便性の高さから、住居としての需要が高まることが期待できるため、住み替え時に売却や賃貸としての活用が可能であることも一因でしょう。

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