タワーマンションを買うメリットは?
物件選びで後悔しないためのポイント・都内タワマン事情も解説

タワーマンションの人気には理由がある

「タワマン暮らしに何となく憧れているけれど、購入するメリットが具体的にイメージできない」という方もいるのではないでしょうか?タワーマンションをはじめとして、不動産の購入は、人生のなかでも最も大きな買い物といっても過言ではありません。タワーマンションの購入を検討している場合、事前にメリットと注意点をしっかり把握しておくと、納得のいく買い物につながるでしょう。

結論からいえば、タワーマンション購入には通常のマンションや一戸建てにはないメリットがあります。窓からの眺望がよいこと、共用施設・周辺施設が充実していることといった、快適な生活をかなえる特長が備わったタワーマンションが数多くあります。これに加え、物件としての価値が高く、安定している傾向もあり、長期的な視点から見ても購入のメリットはあるといえるでしょう。

本記事では、タワーマンションを購入するメリットを詳しく解説するとともに、物件選びにあたっての注意点をご紹介します。

また、タワーマンションのある都内地域の特色を、エリアごとにお伝えします。本記事を読んで不動産購入についての理解を深め、タワーマンションの購入を成功させましょう。

メリットについての説明に入る前に、「タワーマンション」という言葉の定義と、都内のマンション市場の動向について簡単にご説明します。

そもそも「タワーマンション」とは?

数多くのマンションのうち、具体的にどういう建物をタワーマンションと呼ぶのか明確にご存じの方は少ないでしょう。実は、「タワーマンション」という言葉は法律によって直接定義されているものではありません。

ただし、高さ60mを超えるマンションを「タワーマンション」と総称することが一般的です。これは、60mを超えると建物としての基準が厳しくなるので、超高層建築物(タワーマンション)とみなされます。マンションの階高は通常3m程度であることから、20階建て以上であればタワーマンションと呼ぶことができるでしょう。

都内のマンション市場の動向

物件人気が高いのが、タワーマンションの特徴の1つです。タワーマンションの購入を検討していて、将来的には住み替えで売却したい、または賃貸に出したいと考えているなら、マンションの価値が近年どのように推移しているのかも気になりますよね。

東京都において、マンション取引は2015年以降活発に行われており、三井のリハウスが湾岸エリアで扱っている物件についても、成約件数や坪単価はともに高水準で推移しています。(※)不動産の市場動向を正確に予想することは難しいですが、少なくとも2022年時点では、不動産市況は良好であるといえるでしょう。

タワーマンションを購入するメリット

タワーマンションとは何か、またその動向についてお伝えしました。続いて、本題であるタワーマンション購入のメリットについて、詳しく見ていきましょう。

眺望がよい

タワーマンションの大きな特長の1つとして、名前からも分かる通り、高い建物であることが挙げられます。高層階の住戸の窓からは、開放的な景色が一望できるでしょう。日中の眺めはもちろん、夜景も大変魅力的なものとなっています。ネオンサインや家々の照明など、美しい夜景を自宅で楽しむことができますよ。

共用施設・サービスが充実している

ラウンジやジム、コワーキングスペース、ゲストルーム、キッズルーム、会議室、パーティールームなど、共用施設の充実度が高い物件が多いところも、タワーマンションならではの魅力の1つです。また、コンシェルジュが常駐しているような物件もあり、日中の郵便物の受け取りを代行してくれるといった、ホテル暮らしのようなきめ細かなサービスが用意されていることもあります。

周辺施設が充実している

タワーマンションは、都市部のなかでも特に利便性に優れた土地に建っている物件が多くあります。公共交通機関にアクセスしやすい物件を選べば、通勤・通学がしやすくなるでしょう。商業施設や病院などとも近ければ、マンション周辺のコンパクトな範囲で日常生活を完結させることが可能になります。

物件人気が高い

上述のように、タワーマンションには快適な生活の実現につながる特長を備えた物件が数多くあります。そのため、中古物件になっても住居としての高い需要が期待できるでしょう。将来的に売却したり賃貸に出したりして、資産として保有できるというメリットも存在します。

タワーマンション購入時のチェックポイント

上記のように利点の多いタワーマンションですが、物件選びの場面で注意したい点もいくつか存在します。購入を決める前に、次のような点をチェックしてみましょう。

管理費や修繕積立金を確認する

タワーマンションは月々の管理費や修繕積立金の金額が高く、購入後のメンテナンス費用が一般的なマンションよりも高額になる傾向があります。先述の通り、タワーマンションの付属設備や提供サービスは高水準であることが多いため、これらの維持や更新のためのコストも高くなります。

また、修繕積立金は築年数に応じて値上がりするのが一般的です。長年にわたって住むことを想定している場合は、こうした費用も考慮してマネープランを立てる必要があるでしょう。

地震対策が万全かを調べる

一般的に、高層階ほど地震による揺れが大きく、家具の転倒といった被害が発生するリスクが高くなります。購入する前に、免震構造や制震構造により、地震の揺れを抑えられるよう対策されているかをチェックするのがおすすめです。

なお免震構造とは、建物の下に装置を設置し、地震の揺れを吸収することで建物を揺れにくくする構造です。制震構造とは、建物の骨組みに装置を付けることで、揺れを抑える構造を指します。

また、購入者自身でも、揺れに備えて家具の転倒防止グッズを活用するといった対策を講じるようにしましょう。また、停電・断水などの二次災害への備えも万全に整えることもおすすめします。

エレベーターの台数を調べる

タワーマンションのエレベーターは、低層階から高層階までを行き交うため、一般的なマンションと比べると1台あたりの往復にかかる時間が長くなりやすいものです。

住戸の数に対してエレベーターの台数が少ない場合、特に通勤・通学で多くの人が利用する朝の時間帯では、待ち時間が長くなってしまう恐れがあります。

そのため、事前にエレベーターの台数が十分にあるかどうか確かめましょう。また、エレベーターが低層階用と高層階用に分かれているマンションの場合は、待ち時間を短縮することができます。

タワーマンション購入をおすすめしたい方

タワーマンションの購入にあたっての注意点を解説しました。続いて、これから物件選びを進めていく方のなかで、タワーマンションの購入を特におすすめしたい方をご紹介していきます。

共用施設の充実度を重視する方

先ほども触れた通り、タワーマンションは共用施設が充実している物件や、きめ細やかなサービスを提供している物件が多くあります。個々の住戸の設備はもちろんのこと、共用施設にも高い水準を求める人は、タワーマンションのなかから物件を探してみると、理想の住まいが見つかりやすいでしょう。

自己資金や収入に余裕がある方

タワーマンションは、一般的なマンションと比べて購入価格が高い傾向にあります。住宅ローンを借り入れて購入する場合、用意すべき頭金、月々の返済額は通常のマンションと比べて高額になります。そのため、自己資金に余裕があり、無理のない資金計画を立てられる方におすすめです。

月々の収入にもよりますが、住宅ローンの返済額は収入の4分の1以内に抑えることが理想とされています。用意できる頭金や返済期間、今後予想される収入などから逆算して、月々の返済額の限度、購入価格の上限をあらかじめ確かめておくとよいでしょう。

湾岸エリアのタワーマンションの魅力

東京都内のタワーマンションを探している方は、「湾岸エリア」の物件をぜひチェックしてみましょう。湾岸エリアとは、月島や豊洲、台場など、都心に近い埋立地を指す言葉です。この湾岸エリアは、都内でも、大規模マンションが特に多い地域です。ここでは、湾岸エリアに含まれる「月島・勝どき」「豊洲・有明・東雲」「芝浦・台場・港南」の3地域について、それぞれの特色をご紹介します。

月島・勝どき

素朴な風情の下町として知られる月島・勝どきエリアは、一方で高層マンションも多く建ち並ぶ、多面的な魅力を持つ地域です。地下鉄やバスといった公共交通機関も充実しており、新宿や銀座などといった都心の主要駅にもアクセスしやすいのが特徴です。

そのような勝どきエリアのマンションのなかでも、代表的な存在といえるのが「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」です。東京オリンピックの選手村として使われた建物を、分譲・賃貸マンションに転用したマンションで、部屋からレインボーブリッジや東京湾の美しい景色を楽しめる点に人気があります。そのほかにも魅力的な物件を多数ご用意しているので、以下のリンクよりお気軽にチェックしてくださいね。

▶︎ 月島エリアの物件情報はこちら
▶︎ 勝どき・晴海エリアの物件情報はこちら

豊洲・有明・東雲

築地から移転した卸売市場である「豊洲市場」で知られるとともに、高級マンションも複数開発されてきたのが豊洲エリアです。アーバンドックららぽーと豊洲をはじめとする、大型商業施設にも簡単にアクセスできます。

有明エリアは、国際展示場(東京ビッグサイト)の所在地として有名ですが、タワーマンションも複数建ち並ぶ住居地域でもあります。羽田空港や成田空港、後述する台場エリアへも行きやすいエリアです。

東雲(しののめ)エリアは、近年の再開発により生活利便性が大きく向上しています。隣接する豊洲エリアは徒歩圏内であるうえ、都心部へのアクセスも良好です。周辺には大型商業施設もあるため、日常の買い物にも便利な地域となっています。

▶︎ 豊洲エリアの物件情報はこちら
▶︎ 有明・東雲エリアの物件情報はこちら

芝浦・台場・港南

港区に位置する芝浦は、湾岸エリアのなかでは比較的内陸寄りのエリアであり、山手線との距離が近いことが特徴です。複数のタワーマンションにより構成された芝浦アイランドに挙げられるように、マンション開発が進んでいる地域でもあります。台場は観光地として有名ですが、大型商業施設の近隣に、タワーマンションが多く立ち並ぶ区画も存在しています。

港南は、品川駅の東側に位置しています。以前は、工場や倉庫が広がっていましたが、再開発の影響で現在ではタワーマンションやビルが立ち並ぶエリアとなっています。品川駅は、「JR山手線」や、「JR京浜東北線」、新幹線が利用できるだけでなく、「京急本線」で羽田空港へもアクセスできることから、港南は交通利便性がよい地域といえるでしょう。

▶︎ 芝浦・台場エリアの物件情報はこちら
▶︎ 品川・港南エリアの物件情報はこちら

タワーマンションで豊かな暮らしを実現しよう!

タワーマンションならではのメリットを中心に解説してきました。タワーマンションには、立地がよく利便性に優れていたり、きめ細かなサービスが用意されていたりといった、一般的なマンションにはあまりない魅力が詰まった物件が多く存在します。また、中古物件となっても高い資産価値を維持できる傾向にあり、長期的な視点からも所有するメリットは大きいといえるでしょう。

タワーマンションでの暮らしに興味がある方は、まずはどういった物件があるか調べてみることから始めてみませんか?以下では、東京の湾岸エリアを中心としたマンションの物件情報をはじめ、近年の不動産市場など、役立つ情報も豊富に掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

▶︎ 湾岸エリアの物件探しはこちら

※出典:東京ベイエリアオーナーズ倶楽部、三井不動産リアルティ株式会社(最終確認:2023年3月8日)
https://www.rehouse.co.jp/special/wangan/assets/pdf/owners-club.pdf

三上隆太郎

株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/