2024年1月よりマンションの引渡しが始まり、本格的な街びらきを迎えたHARUMI FLAG。続いて2月1日からは、HARUMI FLAGを通る東京BRTの新ルート「選手村ルート」の運行がスタートしました。
BRT(ビーアールティー)とは「Bus Rapid Transit(バス・ラピッド・トランジット)」の略で、日本語では「バス高速輸送システム」と呼ばれます。電車のように複数の車両がつながった「連節バス」や専用レーンを採用することで、高い輸送力・定時性・速達性を確保しているシステムです。東京都市整備局が路線の整備を担い、京成バス株式会社が設立した新会社・東京BRT株式会社主導のもと、運行がスタートされました。
東京BRTは、臨海地域と都心を結ぶ交通網として発足したもので、HARUMI FLAGにとっては重要な交通網の1つです。HARUMI FLAGの最寄り駅は都営大江戸線「勝どき駅」ですが、徒歩で約20分と、やや遠い場所に位置していることが課題として挙げられていました。しかし、HARUMI FLAG内から東京BRTに乗れるようになったことで、交通利便性は大きくアップしたといえるでしょう。
今回は、HARUMI FLAGを経由する東京BRTのルートや、都心各地への所要時間などについて詳しく解説します。
東京BRTには、選手村ルートを含めて全4ルートがあります。ここでは各ルートが通るエリアと、特徴を順番に見ていきましょう。
ルート | 幹線ルート1 | 幹線ルート2 | 晴海・豊洲ルート | 勝どきルート | 選手村ルート |
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停留所 | 東京テレポート※ | HARUMI FLAG (晴海五丁目ターミナル) | ミチノテラス豊洲 (豊洲市場前) | 勝どきBRT | HARUMI FLAG (晴海五丁目ターミナル) |
国際展示場 | はるみらい | 豊洲 | 新橋 | 晴海ふ頭公園 | |
有明テニスの森 | 豊洲市場前 | 晴海BRTターミナル | - | はるみらい | |
豊洲市場前 | 有明テニスの森 | 晴海中央 | - | 新橋 | |
勝どきBRT | 国際展示場 | 勝どきBRT | - | - | |
新橋 | - | 新橋 | - | - | |
虎ノ門ヒルズ | - | 虎ノ門ヒルズ | - | - |
※「東京テレポート」への停留は土休日のみ
各ルートの詳しい停留所や場所については、東京BRTの公式ホームページをご参照ください。
▶︎ 東京BRTのルートと停留所についてはこちら
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幹線ルートには、2つの系統があります。幹線ルート1は「国際展示場」(「東京テレポート」への停留は土休日のみ)から「虎ノ門ヒルズ」、幹線ルート2は「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」「はるみらい」から「豊洲市場前」「国際展示場」までを結ぶルートとなっています。
ただし幹線ルート2は本数が少なく、さらに「豊洲市場前」行き、「国際展示場」行きに分かれているため、利用の際は間違えないように事前に時刻表を確認しておきましょう。
晴海・豊洲ルートは、豊洲や勝どき方面をカバーするルートであり、ゆりかもめ「市場前駅」のすぐ近くにある「ミチノテラス豊洲(豊洲市場前)」から「虎ノ門ヒルズ」までを結んでいます。
「勝どき駅」から徒歩7分程度の距離にある「勝どきBRT」と「新橋」を結ぶルートですが、独立したルートではなく、他ルートの増便という形で運行しています。臨海地域と都心を結ぶ環状2号線の全線開通に伴って経由ルートが改良、所要時間が短縮され、現在では上り4分、下り5~6分で到着できるようになりました。
選手村ルートは、2024年2月1日に開通した東京BRTの最新ルートであり、HARUMI FLAGエリアと「新橋」を約11分の速さで結びます。現状は平日104便、土休日91便(上下計)となっており、平日のピーク時には10分間隔で運行されるなど、便数も充実しているルートです。新橋はJR山手線、東京メトロ銀座線、ゆりかもめなど7つの路線が乗り入れるターミナル駅のため、HARUMI FLAGからの通勤・通学にも大きく役立つことが期待できるでしょう。
この選手村ルートの開設に伴い、HARUMI FLAG内には「はるみらい」「晴海ふ頭公園」「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」の3つの停留所が新設されました。「はるみらい」は賃貸街区のPORT VILLAGEに近く、「晴海ふ頭公園」上り方面はSUN VILLAGE F棟付近、下り方面はPARK VILLAGE C棟付近に位置しています。
また、「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」はSUN VILLAGE D棟付近の施設・マルチモビリティステーション内にあります。マルチモビリティステーションは、東京BRTのほか路線バス(2024年春運行開始予定)や、コミュニティサイクルなどを利用できる複合型ターミナルです。
なお、東京BRTの運賃は一律220円(小児110円)です。詳しくは東京BRTの公式ホームページをご参照ください。
▶︎ 東京BRTの運賃についてはこちら
定時性・速達性が確保されている東京BRTは、都内各所へスピーディにアクセスできるのが大きな魅力です。各ルートの所要時間の目安(平日・上り方面)は以下をご確認ください。
「国際展示場」…出発
「有明テニスの森」…4分
「豊洲市場前」…7分
「勝どきBRT」…11分
「新橋」…15分
「虎ノ門ヒルズ」…27分
「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」…出発
「はるみらい」…2分
「豊洲市場前」…6分
「有明テニスの森」…9分
「国際展示場」…13分
「ミチノテラス豊洲(豊洲市場前)」…出発
「豊洲」…8分
「晴海BRTターミナル」…12分
「晴海中央」…15分
「勝どきBRT」…20分
「新橋」…24分
「虎ノ門ヒルズ」…36分
「勝どきBRT」…出発
「新橋」…4分
「HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)」…出発
「晴海ふ頭公園」…3分
「はるみらい」…5分
「新橋」…11分
各停留所の時刻表については、東京BRTの公式ホームページをご参照ください。
▶︎ 東京BRTの時刻表はこちら
お伝えしたように、東京BRTは、HARUMI FLAGにとって重要な交通網の1つです。HARUMI FLAGは選手村跡地を整備・再開発したエリアであり、その景観やデザイン性により、マンションの購入を検討する人々から注目を集めています。これまで懸念されていた交通アクセス性については、東京BRTの運行・ルート拡大によって、一気に解消されたといえるでしょう。
なお、東京BRTは今後、銀座・東京駅方面への延伸や、「東京国際クルーズターミナル」「東京ビッグサイト」への乗り入れも検討されており、さらなる利便性の向上が期待できます。
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※1出典:晴海五丁目地区と都心部を結ぶ新たなルート 東京BRT「選手村ルート」の運行を開始します!停留施設3か所新設 2024年2月1日(木)ダイヤ改正, 東京BRT株式会社, 京成バス株式会社
https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/B6tZR7M6.pdf
(最終確認:2024年3月22日)
三上隆太郎
株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/