1960年代に開発され、日本初の住宅団地発祥の地として知られる八千代台(やちよだい)。

古くから人々が暮らしを営んできたこの街は、2020年には千葉県内で8番目に人口が多い(※)街へと発展してきました。そんな人口の変化にともない、街もどんどん住みよい環境へとアップグレードを続けています。

駅周辺は巨大な商業施設や飲食店が立ち並んでいるので、普段の買い物には困らず、子供が遊べる施設もあるので便利です。

そして賑やかな駅前から少し足を延ばせば、静かな住宅街へ。大小さまざまな公園があちこちにあり、子ども連れなら困らない生活環境が整っています。

実際に街を歩き、生活環境や人々の暮らしぶりを覗いてみました。

(※)千葉県庁千葉県毎月常住人口調査(平成27年国勢調査基)より

【八千代台の基本情報】

駅名:京成電鉄本線「八千代台」駅
ランドマーク:「住宅団地発祥の地」の記念碑

■特急・快速が止まり利便性よし!各方面へ伸びるバスも充実

八千代台駅を通る路線は京成電鉄本線のみですが、特急・快速特急・快速が止まるため利便性の高い駅と言えます。

都心へは乗り換えなしで、京成上野駅まで45分程度。京成本線経由のモーニングライナーやイブニングライナーを使えば、上野駅までは約40分、成田空港駅までは約30分で行けます。

駅の西口と東口にはそれぞれバスロータリーがあり、京成バス、東洋バス、千葉シーサイドバス、ちばグリーンバス(深夜急行バスのみ)が利用可能。東洋バスを使えば片道220円で大型ショッピングモールの「イオン八千代緑が丘店」にも行けます。

八千代緑が丘や習志野、幕張など各方面へ路線が通っているので、千葉県内南北の移動にも困りません。

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■団地発祥の地として磨かれてきた生活のしやすさ

八千代台は大規模な団地が多く、団地発祥の地として有名です。西口ロータリー付近には「住宅団地発祥の地」を示す記念碑が設置されていました。

住宅地として開発されたからこそ、住みやすさは抜群。

駅の西口には「アピア八千代デパート」、東口には「ユアエルム八千代台店」などの商業施設があり、どちらも駅に直結しているので立ち寄りやすいのが魅力です。

特に「ユアエルム八千代店」には約130店舗の専門店が入っており、本屋さんからファッション雑貨店、インテリアショップ、家電量販店まで充実。小さな水族館やキッズスペース、フードコートまであるので、子どもと一緒の買い物でも、退屈しないで過ごせそうです。

駅近くの商業施設で生活に必要なものはほぼ揃いますが、駅からバスを使えば約20分で「イオン八千代緑が丘店」にも行けます。

こちらは映画館や子ども服の専門店が入っているので、家族で休日のおでかけに利用しやすいでしょう。

駅近くには個性的なカフェやレストランも充実しています。この日のランチはユアエルム近くの「カフェ コン」へ。

自家製のローストビーフを使った食べ応えのあるメニューが地元民に人気のお店です。

さっそく私も「自家製ローストビーフのサンドウィッチ サラダ付き(1,000円)」を注文。甘みのあるふかふかなパンの間にたっぷりのローストビーフがサンドされ、持ちあげるとずっしりとした重みが。

噛めば噛むほど旨味が溢れ出すローストビーフは絶品! 食べ終わるとすっかりお腹いっぱいになり、満足度の高いランチでした。

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■生活環境のよい自然にあふれた街並み

駅から少し歩くと、いたるところに公園が点在しているのもこの街の魅力です。西口側には徒歩10分圏内に4つの公園があります。

少し足を伸ばせば木製遊具が充実した「八千代台北子供の森」もあります。敷地はとても広く、滑り台や鉄棒、ブランコなどの遊具がたくさん!

この日は公園の木々がすっかり紅葉していて、落ち葉で遊ぶ子ども達の姿が見られました。

東口にもいくつか公園がありますが、もっとも大きいのが「八千代台近隣公園」。小さな体育館も併設されています。

公園内にはテーブル付きのベンチがあり、ちょっとした休憩もできます。古くから家族世帯が移り住んできた住宅地だけあって、公園の数も多く、遊び場には困らなそうですね。

■治安もよく住みやすさは抜群!地元民に愛される八千代台

最後に、パリや青山の名店で修業したのち、故郷の八千代台に洋菓子店「パティスリー ポムドパン」を立ち上げた栗原 大輔(くりはら だいすけ)さんに、八千代台の魅力についてお伺いしました。

(以下インタビュー。「 」内は栗原さんのコメント)

——八千代台はどんな街でしょうか?
「生活のしやすい街だと思います。駅前には大きな商業施設があり、買い物にも困りません。街のいたるところに公園があるので、子ども連れのご家族なら住みやすいのではないでしょうか?昔と比べて分譲マンションや戸建も増え、若いご家族が増えたように思います。駅周辺には小学校が2つあり、私のお店にも1年に一度、職場体験に訪れてくれるんですよ」

——住んでいる人はどんな方が多いですか?
「私のお店はご年配の方や、子ども連れの主婦の方もいらっしゃいますが、意外と仕事帰りのサラリーマンの方も多いですね。八千代台駅は快速が停まりますし、都心までのアクセスもいいので、私と同年代である30代~40代のサラリーマンの方も住みやすいのだと思います。あと、この辺りは夜の遅い時間でも人通りが多く、治安もいいように感じます」

——栗原さんが考える八千代台の魅力は?
「八千代台は住むのにちょうどいいところだと思っています。静かに暮らしやすい落ち着いた雰囲気があるし、普段の生活にも便利。車があるご家庭なら、都内にも千葉の各地にも行きやすいのも魅力です。

私の同級生も都心で暮らしたあとに、八千代台に戻ってきている友人が多くいます。地元でボランティア活動をしている友人もいて、地元の人たちに愛されている街なのかなと思っています」

■生活環境が整う子育てしやすい街・八千代台

実際に街を歩いてみると、生活必需品が揃う駅前の便利さや、公園をはじめとした遊び場の豊富さを存分に感じられました。

さらに快速が停まる駅なので、都心へのアクセスがしやすいのも魅力。訪れる前は、駅に路線が一本しか通っていないのは不便かと思いましたが、各方面へのバスが充実しているので普段の生活には困らないことを体感しました。

駅から少し歩くと静かな住宅街が広がる八千代台は、利便性も落ち着いた暮らしも両方手に入れたい人にぴったり。特に子育て世代にはおすすめできる街でした。

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大瀧 亜友美(おおたき あゆみ)

山形出身で、東京在住歴は約10年。未だにお上りさんのようにあちこちの観光地を訪ねては、素敵な町探しにいそしんでいます。好きな街は、落ち着いた雰囲気のあるローカルな町。
Twitter:https://twitter.com/writerotaki04