【入居相談事例】
疾患に特化したホームに入居
こんにちは。株式会社ソナエルの相談員をしております、中(なか)と申します。当社は、2008年の創業より年間約10,000件の老人ホームの入居相談をお受けしており、3,000名を超えるご入居に関わらせて頂いております。介護が必要な方、介護も医療処置も必要な方、身寄りがいない方、元気なうちから入居されたい方など、ご相談内容は多岐にわたります。
今回のご相談事例は、まだご年齢も50代と若く、進行性神経難病であるパーキンソン病を患われた方のご入居までのご相談になります。近年急増しております疾患名に特化したホームにご入居されました。
《入居検討者》
年代性別:50代後半女性
同居家族:同世代の夫、中学生の娘、ご自身の両親
介護認定:要介護3
状況:ご本⼈は進⾏性神経難病であるパーキンソン病を基礎疾患としており、要介護3の認定を受けています。これまで在宅⽣活を維持してきましたが、肺炎による⼊院を契機にADL(⽣活動作能⼒)の低下がみられ、在宅復帰が難しい状況となりました。退院後は⽴位保持や歩⾏に介助が必要で、⾞椅⼦での移動が想定される状態です。主治医からも「総合的に⾃宅での⽣活維持は難しいかもしれません」と説明がありました。
在宅⽣活中は、訪問診療・訪問看護・訪問介護を週2〜3回利⽤し、介護サービスとご家族の⽀援で⽣活を継続していました。同居のご主⼈が主介護者となりますが、仕事を継続しながら中学⽣の娘の世話も担っており、今回のADL低下による介護量増加は現実的に対応困難な状況でした。さらに、同居するご両親は80代後半のため、この先何が起こるかわからないという背景から、ご家族のみで⽀える在宅⽣活よりも、適切な施設を検討することになりました。
こうした状況を踏まえ、⼊院先の病院の退院調整係である医療ソーシャルワーカーから施設⼊居のご依頼を頂きましたので、病院に伺い、ご本⼈とご主⼈にお会いして、施設⼊居についてご相談をいただきました。
ご本⼈・ご家族は主治医や病院関係者との事前に話し合いを⾏い、「難病に特化したケアが可能な施設への⼊居」を検討することになりました。検討にあたり、重視した条件は以下の通りです。
①公共交通機関で通える距離であること
⾯会に訪れるご主⼈や娘様、さらに⾼齢の両親が負担なく通えることを希望されました。
②難病(パーキンソン病)に理解のある施設であること
ご本⼈は難病⼿帳を所持しており、進⾏性神経難病特有の症状の変動や服薬管理等が重要で、今後の姿勢保持・嚥下リスクへの対応など、専⾨的知識に基づく⽀援が必要な状況です。⼀般的な介護施設では対応が難しい場合もあるため、医療・看護・介護が連携しており、難病ケアの経験がある施設を必須条件とされました。
③入居金なし・月額20万円程度の費用
⻑期利⽤を⾒据え、家計負担に無理のない範囲で継続可能な料⾦を希望。追加費⽤の発⽣条件など、料⾦体系の透明性も重視されました。
これらの条件に基づき、複数施設を比較検討した結果、難病に特化した受け入れ体制が整い、公共交通機関でのアクセス良好で、希望料金帯に収まる施設をご提案し、ご見学にご案内しました。
●見学の様子
見学当日は、ご本人・ご主人・当社担当者で施設を訪問しました。館内は車いすでの移動がしやすい設計で、共有部・リハビリルーム・食堂・浴室などの設備についても介護度の高い入居者を想定した配慮がありました。
施設長兼看護職員からは、パーキンソン病に関する専門知識、薬の服薬タイミングの重要性、体調変動への対応、終末期の考え方など疾患特有のケアについて具体的な説明がありました。実際に入居している難病患者の事例やこれまでのご相談事例も交え、わかりやすく説明してくださいました。
また、日常生活支援の方法や夜間体制、医療連携の仕組みについても丁寧な説明があり、ご本人とご主人は専門性と安全性の高さを確認することができました。入居者の日中の様子や生活の雰囲気も見学でき、穏やかで落ち着いた生活環境であることが確認されました。
●入居決定まで
見学後、ご本人・ご家族で話し合いを行い、「医療的理解と実績があり安全に生活できる設備が整っていること」「ご家族が無理なく面会できる距離」「無理のない範囲で継続できる料金設定」の3点を確認できたため、候補施設として適切と判断されました。ご主人も介護負担軽減と安全確保の観点から、在宅より施設生活が現実的と考えました。ご両親も公共交通機関で面会できる距離である点に安心されたご様子でした。
こうしてご家族内で正式に同意が得られ、当該施設への入居を決定されました。施設側との事前面談や必要書類の準備、医療情報の引き継ぎを経て、入居日が確定しました。
●入居当日
担当職員による部屋や設備の説明が行われ、ベッドの高さや動線、車椅子の配置など、ご本人の状態に合わせた生活環境の調整が実施されました。看護職員による状態確認と服薬計画の共有も施設主治医と行われ、今後の生活およびケア体制が明確になりました。
以上のとおり、今回ご⼊居された施設は住宅型有料⽼⼈ホームです。その中でも、近年増えております厚⽣労働⼤⾂が定める特定疾病の診断がないと⼊居できない、医療に特化した施設です。パーキンソン病や進⾏性筋ジストロフィー症などが該当します。
施設側は医療保険による収益が⽐較的⾼いため、家賃や管理費など⼊居者負担を抑えられますので、都内など賃料や管理費が⾼いエリアでも⽉額20万円台で利⽤可能です。ホスピス病棟はベッド数が限られますが、当該施設は末期がんの診断でも利⽤可能な場合が多く、今後益々増えていくかと思われます。皆様が⽼⼈ホーム探すことになった際に少しでもお役に⽴てれば幸いです。
(旧:株式会社シニアホーム相談センター)株式会社ソナエル(旧:株式会社シニアホーム相談センター)
2008年の創業以来、有料老人ホーム等の入居相談受付、最適なホームのご紹介を行っている。
リアルプランでは、税理士、弁護士をはじめとした各エキスパートとネットワークを形成。
皆様の資産の将来を見据えた資産形成のお手伝いを致しております。