東京BRTが4月1日より豊洲・有明・お台場でも運行開始

プレ運行(二次)がスタート。幹線ルートはお台場まで延伸。

都心と臨海地域とを結ぶバス高速輸送システム「BRT(Bus Rapid Transit)」。2020年10月からプレ運行(一次)がスタートし、虎ノ門ヒルズ・新橋~晴海BRTターミナル間が運行されていました。そして、2023年4月1日からは、プレ運行(二次)がスタート。新橋~国際展示場・東京テレポート間を運行する「幹線ルート」、虎ノ門ヒルズ~豊洲・ミチノテラス豊洲(豊洲市場前)を運行する「晴海・豊洲ルート」が新たに開通しました。また、停留施設を新たに7か所増設し、新橋~勝どきBRT間の増便及びルート変更を実施。これにより、都心と臨海地域のアクセスがますます便利になります。

プレ運行(二次)ルート

環状2号線の地下トンネル開通で所要時間も短縮

東京の都心部と臨海部を結ぶ環状2号線。2022年12月、これまで未開通だった中央区築地5丁目から港区新橋4丁目までの約1.4kmの区間が開通し、全線開通となりました。これにより完成した「築地虎ノ門トンネル」を利用して、東京BRTは2023年4月から運行するようになりました。この地下トンネルにより途中の「新大橋通り」との交差点、「海岸通り」との交差点の地下を通り運行されるため、信号待ちや渋滞がなく移動時間の短縮となっています。

築地虎ノ門トンネル

「有明アーバンスポーツパーク」
2024年10月開業へ

2023年3月30日、「有明アーバンスポーツパーク」の事業候補者が決定し、2024年10月に全面開業する予定であることが発表されました。代表企業は東京建物株式会社で、参加企業はTSP太陽株式会社と株式会社日テレ アックスオンです。「有明アーバンスポーツパーク」は、東京2020大会の競技施設を利用した「大会レガシーゾーン」と、地域の賑わいを創出する「多目的ゾーン」から構成される都市型スポーツ施設であり、大会レガシーゾーンは東京都が整備し、先行開業する予定です。今後は、バスケットボールやスケートボード、ボルダリングなど、若者に人気のある都市型スポーツの場として、活気ある地域づくりに貢献する施設として期待されています。

メインエントランス完成イメージ

施設配置図(画像提供:東京建物株式会社)

計画施設の概要

大会レガシーゾーン ※東京都が整備し、事業者が一部改修
● 3×3バスケコート
● スケートボードパーク
● 屋内ボルダリング

多目的ゾーン(ビレッジパーク)
● 屋外アスレチック
● ランニングスタジアム
● 広場・マルチプルスペース
● 店舗棟(A棟・B棟)
● 駐車場・駐輪場

※現時点での計画イメージであり、変更となる場合があります。

湾岸Time Machine 過去・現在・未来2040年代のベイエリアを読み解く(East)その5 – 東京ベイeSG まちづくり戦略とSDGs最先端の「海洋×Tech」
「東京ベイeSGまちづくり戦略」では、ひとと地球のためのデジタルと先端技術をまちの隅々まで実装することが柱の1つとなっています。水素ステーション計画と並んでその主要施策の1つとなっているのが「海洋×Tech」です。いま、サステナブルな海との共生の観点から海洋資源を使った技術の研究開発が始まろうとしています。2022年11月、「東京ベイeSGプロジェクト」の先行プロジェクトの公募事業として、国内初となる「洋上浮体式太陽光発電」と「自動航行帆船」の技術実証提案が採択されました。現在、東京は郊外からの送電に依存していますが、「未来の東京ベイエリアにおけるエネルギーの地産地消」の実現に向けて、ベイエリアでのエネルギー創出・海上輸送の実証を推進します。

JR東日本が「羽田空港アクセス線」の工事着手を発表

「東山手ルート」の工事着手へ。
宇都宮線・高崎線・常磐線から羽田空港へのダイレクトアクセスが実現

JR東日本は、羽田空港アクセス線(仮称)の計画を進め、東山手ルートにおける鉄道施設変更認可を2023年1月31日付け、アクセス新線における工事施行認可を2023年3月24日付けで国土交通省より受けました。これにより、宇都宮線・高崎線・常磐線方面から羽田空港へのダイレクトアクセスが実現し、東京駅からは約18分で到着することが可能になります。JR東日本は、東山手ルートおよびアクセス新線における工事の起工式を6月に行い、本格的な工事に着手し、2031年度の開業を目指しています。

工事区間位置図

運行概要

既存の貨物線を改修し、東京貨物ターミナルから羽田空港までの区間を新設

最大深度約50m、延長約4.2㎞の複線シールドトンネルを構築し、東京貨物ターミナルから羽田空港新駅(仮称)に至る線路を新設します。

東京貨物ターミナル内改良区間 位置図
(C)Mapbox (C)OpenStreetMap (C)Yahoo Japan (C)NTTインフラネット株式会社

羽田空港に新駅を建設

第1旅客ターミナルと第2旅客ターミナルの間に、羽田空港新駅(仮称)を新設。ホームは地下1階の高さであり、第2旅客ターミナルへ高低差なく、移動することが可能になります。

羽田空港新駅(仮称)イメージ図(画像提供:JR東日本)

ブリリアタワー浜離宮 2023年9月竣工へ

「浜松町」駅徒歩6分のウォーターフロント
地上32階建て、総戸数420戸の大規模レジデンス

浜離宮恩賜庭園や旧芝離宮恩賜庭園に寄り添い、再開発が進む浜松町エリアに誕生する「ブリリアタワー浜離宮」。JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅、東京モノレール「浜松町」駅まで徒歩6分、都営大江戸線・浅草線「大門」駅まで徒歩7分、ゆりかもめ「竹芝」駅まで徒歩2分と4駅6路線が利用可能と、都心のアクセスを自在に使いこなせるポジションも魅力です。当マンションはイトーピア浜離宮の建て替え工事として、イトーピア浜離宮マンション建替組合が建築主となり、工事が進められていました。専有面積は25.13㎡~105.77㎡。都心のタワーマンションならではのアーバンビューが楽しめる「ビューラウンジ」や南東から南、西への眺望を堪能できる「スカイテラス」など、共用施設も備えています。分譲物件については全住戸完売しており、今後は仲介物件の流通が待たれます。

※分譲の引渡しは2024年1月の予定

外観完成予想CG

エントランスラウンジ完成予想CG

北西側ガーデン(公開空地)
エントランスラウンジ完成予想CG

ビューラウンジ(19階)完成予想CG

(画像提供:東京建物株式会社)

湾岸Time Machine 過去・現在・未来2040年代のベイエリアを読み解く(West)その5 – 東京ベイeSG まちづくり戦略とSDGs下水熱の有効利用
東京ベイeSGまちづくり戦略で柱の一つとなっている、ひとと地球のためのデジタルと先端技術の実装。その戦略に基づいて実行されているのが、芝浦水再生センターの下水処理水から採熱して活用するプロジェクトです。下水は大気に比べ冬は暖かく、夏は冷たい特質を持っているので、温度差エネルギーをヒートポンプ等で活用することにより、省エネ・省CO2効果が期待されています。芝浦水再生センターは山手線内エリア・都心部の広範囲をカバーする大規模下水処理施設で、現在はその上部に建設された「品川シーズンテラス」の建物内約20万㎡において空調熱源に活用されています。