【調布】JOURNAL「JAXA調布航空宇宙センター」で、未来の空の姿に思いを馳せる

目次
  1. 航空宇宙のテクノロジーをまるごと体験!
  2. 最新の航空機と未来の空に親しめる第2会場へ
  3. 「JAXA調布航空宇宙センター」へ出かけて航空宇宙のファンになろう
記事カテゴリ 首都圏 東京23区
2019.06.21

京王線調布駅から路線バスでおよそ15分。調布エリアを代表する施設が、「JAXA調布航空宇宙センター展示室」。最新の航空宇宙技術に触れられる一般公開は、子どもも大人も楽しみにしている一大イベントです。


ターミナル駅の新宿まで乗り換えなしでアクセスできるという交通の便の良さが魅力の京王線調布駅。駅前のバスターミナルからは周辺各地へ向かう路線バスのほか、羽田空港、成田空港、東京ディズニーランドへアクセスする高速バスが発着しています。また駅周辺にはパルコや西友、東急ストアがあり毎日の買い物にも事欠きません。

航空宇宙のテクノロジーをまるごと体験!

そんな調布駅周辺のランドマークといえば、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「調布航空宇宙センター」。日本最大規模のスーパーコンピューターと風洞設備を備えるこちらでは、先進的な航空科学技術や航空・宇宙分野の基礎・基盤技術の研究開発が行われています。
「JAXA調布航空宇宙センター」では年に1度、「科学技術週間」にちなんで一般公開日を設けており、最新の航空宇宙技術に触れることができます。普段はなかなか見る機会のない施設内や研究内容を見学できるとあって、子どもから大人にまで人気の高い一般公開。その様子を覗いてみましょう。

一般公開は第1会場(調布市深大寺東町)と第2会場(三鷹市大沢)の2会場で行われます。会場が広いため、「大きな設備を体感したい」、「子どもと楽しみたい」、「航空の研究に触れたい」、「宇宙の研究に触れたい」と、目的別のモデルコースが設定されています。

こちらは、二酸化炭素を集めて水を作り、そこから酸素を作る実験。将来の循環型空気再生に活用できるかもしれません。

第1会場では、未来の飛行機で宇宙ステーションまで旅をする「スペース・ミッション・シミュレータ」体験、再生型生命維持システムの研究の一環で、燃料電池の逆反応で水を電気分解してみる「水の電気分解で酸素を作ろう」といった体験コーナーが大人気。東京とアメリカ・西海岸をわずか2時間で結ぶ極超音速旅客機の実現を目指す、極超音速エンジン開発の模様や、「誰もが行ける宇宙」を目指して現在行われている、宇宙輸送機の研究にもたくさんの人が詰めかけていました。とりわけマッハ5で作動する極超音速エンジンを搭載した旅客機は、すでにJAXAとボーイング、エアバスが共同開発・事業検討していることもあり、数年で実現しそうだとか。極超音速で太平洋をひとっ飛び……そんな未来への期待に胸が膨らみます。

極超音速旅客機のペーパークラフトワークショップも子どもたちに大人気。

第1会場の目玉の一つが、JAXA職員や研究者によるトークショー。今年はエンジンの仕組みについて解説する「ジェットエンジンの話」、「JAXA職員の仕事と生活」、空港の上空で発生している飛行機の渋滞についての「着陸渋滞を解消」という3つのテーマを2回ずつ、計6回のトークショーが行われました。各回ともに対象は中学生以上、定員は150名ですが、立ち見となるほど盛況の回もありました。

宇宙デブリ(ゴミ)問題とその対策研究を紹介したコーナー。
飛行実験で用いられた巨大なファンジェットエンジンの展示。

最新の航空機と未来の空に親しめる第2会場へ

第2会場ではさまざまな航空機が展示されていました。

第1会場から無料連絡バスでアクセスできる第2会場では、JAXAの実験用航空機、「MuPAL-α」「BK-117」が展示されていました。さまざまな実験に用いられる “空飛ぶ実験室”を間近で観察できる機会とあって、こちらも親子連れに大人気!さらに第2会場では、羽田空港に着陸する飛行機の「飛行シミュレータ」操縦体験、災害時にヘリコプター等の航空機をより有効に活用するための「災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)」の操作体験もできました。すでに社会利用が始まっているD-NETは、一般公開で初公開となる研究です。

ヘリコプターのシミュレータも。

多くの航空機に使われている、軽くて高強度の複合材料の研究発表会場では、JAXA航空技術部門有志とデザインコンサルティングファーム「IDEO」が考える未来社会のシナリオも公開されていました。「Future Blue Sky」と名付けられたこのプロジェクトでは、都市の公害や渋滞を減らし、きれいな青空を保つために考えられた自動飛行ポッドや光学迷彩の飛行機、どんなに離れたポイントにも快適に移動できる、空と地上の交通網をつなげた新しいモビリティ・ハブ、雲の上で作物を育てるスカイファームなど、新しい未来の空の姿とその可能性を生活者の視点で描き出していました。このシナリオはホームページ(http://www.aero.jaxa.jp/futurebluesky/)からも閲覧できます。

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「JAXA調布航空宇宙センター」へ出かけて航空宇宙のファンになろう

日本一大きな航空宇宙用風洞。飛行機の離着陸時の気流を作り出す施設です。

一般公開では、スーパーコンピューター「JSS2」など、普段目にすることのできない研究施設も公開されますが、「スペース・ミッション・シミュレータ」体験やYS-11コクピット見学、「はやぶさシミュレータ」などは平日に限って見学・体験が可能です。また、空の日や宇宙の日にちなんだ特別イベントも開催しています。一度足を運べば航空・宇宙ファンになってしまうこと請け合いの「JAXA調布航空宇宙センター」。調布から発信される先進的な航空・宇宙分野の最新知識にぜひご注目ください。

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極超音速エンジンの模型。

■施設データ
JAXA調布航空宇宙センター
所在地:東京都調布市深大寺東町7-44-1
アクセス:京王線調布駅より路線バスで「航研前」下車、徒歩約1分。
問合せ:050-3362-2600(平日)
開館時間:10時〜17時
休館日:土曜、日曜、祝日、年末年始
入館料:無料
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