Column / 2022 02,07

【泉ヶ丘】幅広い世代が暮らす、南大阪で人気の自然にあふれた街

黒田奈保子(くろだ なほこ)

大阪府在住。出版社での情報誌や音楽誌の編集を経て、フリーの編集・ライターに。音楽やグルメ、旅行など幅広いジャンルを取材、執筆、撮影。活動範囲は日本全国、海外とどこまでも。

大阪のベッドタウンのひとつである堺市のなかで、南区の中心にあたるのが泉ヶ丘。泉北ニュータウン泉ケ丘地区があることでも知られています。
泉北ニュータウン泉ケ丘地区の歴史は古く、駅を囲むように茶山台団地や戸建て住宅が広がっています。区画整理や生活道路、遊歩道の整備がきちんとされていることもあり、幅広い世代に対応する街として人気のエリアです。
最近では、泉北ニュータウンのまちの価値を高め、次世代に引き継ぐ「泉北ニュータウン再生指針」が計画され、街の活性化にも力を入れているそう。

私自身、泉ケ丘駅周辺に住む友人や知人も多く、小さい頃から何度も通ってきました。
緑いっぱいで落ち着いた雰囲気が続く、ゆったりのんびりとした暮らしがしたい人にぜひオススメしたい街です。

【泉ケ丘の基本情報】

駅名:泉北高速鉄道「泉ケ丘」駅
ランドマーク:パンジョ、ビッグバン、大蓮公園

■泉北エリアの中心地。交通面や住環境の良さが魅力

泉ヶ丘エリアで使える路線は泉北高速鉄道のみですが、終点の難波駅まで乗り換えなしで約27分で到着するため、通勤や通学に不便を感じることはありません。

また、大阪メトロ御堂筋線の連絡駅・中百舌鳥駅まで2駅。JR阪和線の連絡駅・三国ケ丘駅まで4駅と、都心部へのアクセスもとても便利です。

駅の南北にはバスロータリーがあり、地元を細やかに巡る路線はもちろん、隣接する市など少し遠方への往来にも利用できます。
また関西国際空港へのエアポートリムジンや東京方面への夜行高速バスも発着しています。

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■駅チカに商業施設がギュギュっと。使い勝手もアクセスも便利

駅周辺には百貨店や商店街、スーパー、メガバンクや郵便局、各科クリニック、教育施設など、普段の生活に欠かせない施設がギュッと集まっています。

駅は2018年に全体が改装されました。駅ナカには高島屋の新形態ショップ「エキ・タカ 泉ケ丘タカシマヤ」やドラッグストア「ココカラファイン 泉ケ丘駅店」があり、駅利用の前後で立ち寄るのに便利。

駅の南側、徒歩すぐの場所にはショッピングセンター「パンジョ」があり、百貨店の「泉北タカシマヤ」「紀伊国屋書店 泉北店」「無印良品 泉北パンジョ店」のほか、スポーツクラブなどがそろっています。

個人商店や各科クリニック、教育施設やメガバンクなど複数が並ぶ「泉ヶ丘ひろば専門店街」も駅直結の場所に。

ほかにも、駅の南側には「トイザらス ベビーザらス 泉北ニュータウン店」やスーパー「三杉屋 ジョイパーク泉ヶ丘店」などが入るショッピングセンター、「JOYPARK 泉ヶ丘」が。
駅の北側には「ショップタウン泉ヶ丘3番街」もあり、スーパー「コノミヤ 泉ヶ丘店」や飲食店、幼児向け教育施設などがそろっています。ファミリー向けのお店が多いことからも、このエリアに多くの子育て世帯が住んでいることが想像できますね。

商業区域と住居区域が分けられているので、「静かで落ち着いた暮らしができる」という声も多いようです。

■広い公園でのんびりランチや隠れ家カフェでゆったりした時間を

駅周辺には商業施設が充実していることもあり、外食で困ることはありません。ランチをテイクアウトして、公園や児童施設など外での食事を楽しむのもオススメです。

駅から徒歩10分ほどの場所にある「大蓮公園」は2020年にリニューアルし、大人も子どもも楽しめる公園に。カフェ併設の私設図書館やアウトドアが楽しめるキャンプエリア、週末にはマルシェも開催されるなど、たくさんの人が集まる憩いの場となっています。

「遊び」をテーマに設立された、堺市立大型児童館「ビッグバン」も人気。屋内型の施設なので、雨の日も安心して遊ぶことができます。ワークショップなど体験イベントも多数開催しているので、幅広い年齢の子どもが楽しむことができます。

この日ランチに訪れたのはカフェもランチも楽しめるパン屋さん「Objet(オブジェ) 泉北店」。農家直送の野菜をはじめ、産地や品質にこだわった料理を提供しています。バゲットやオムレツ、パスタなどランチメニューは種類豊富で、自家製の焼き菓子やケーキも好評です。

今回はパンの食べ放題がついた「ソーセージドッグランチ(1507円)」を。ジューシーなソーセージ、野菜たっぷりのスープにドリンクまでついたボリューム満点の内容。食べ放題のパンは店頭で販売しているものとほぼ同じラインナップのため、お気に入りを見つけて購入して帰る人も多いそうです。

お腹がいっぱいになったので、駅に向かってぶらりと散歩。季節ごとに違った景色が広がる遊歩道はジョギングやウォーキングする人の姿が多く見られました。

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■世代を越えた交流が生まれる、街のDIYスペース

昭和期に開発された泉北ニュータウン・泉ケ丘地区。なかでも茶山台団地では近年、老朽化や住民の高齢化問題に対し、より快適な住まいづくりのために様々な取り組みがおこなわれています。

今回は団地の空き家でDIYワークショップを開催する「DIYのいえ」に注目。プロジェクトを運営する株式会社カザールホーム・代表取締役の中島久仁(なかじま ひさひと)さんに話を伺いました。

(以下インタビュー。「 」内は中島久仁さん)

――「DIYのいえ」を運営するカザールホームさんはどのような会社なのでしょうか。
「カザールホームは創業51年目、リノベーションやリフォームを中心に手掛けてきました。泉北だけでなく大阪や兵庫など、エリアは多岐にわたります。住まいのあらゆる困りごとをサポートする工務店のような存在ですね」

――「DIYのいえ」が工房として使っているのは団地の一角です。団地活性化とはいえ、賃貸物件の内装を自由に変えてもいいというのは驚きました。
「ここ茶山台にある、大阪府住宅供給公社の団地は原状復帰が不要なんです。でも、『自由に改装してください~』と言われても、そう簡単にはできないのが現実。団地内にある工房で、自分がどんなことをやりたいか、実際にどんなことができるのかを知ってもらえたり、相談できるスペースになればと『DIYのいえ』を始めました。工房には工具をとりそろえたワークスペースのほか、専門スタッフによる技術サポートも行っています。工房の利用はどなたでも無料。運営は弊社が行っていますが、運営スタッフには団地住民のみなさんが携わってくださっています。現役を引退した70代、80代の方にも助けて頂いているんです」

――会社ではなく、あくまでも住民の方が中心で活動されているんですね。
「高齢化が進むなか、女性は地域コミュニティ参加などの居場所があるけれど、男性は仕事を引退すると居場所がなくなる方も多いようなんですね。そういう人たちと何か一緒にできないかと思いついたのが、このDIY。堺市主催のもと、大阪府住宅供給公社の空き室活用と地元のシニア世代の活躍を目指した事業プロジェクトの一環として始まったことなんです」

――DIYで自分好みの家を作りつつ、世代を越えた交流も持てる。自然な流れができているんですね。泉ケ丘駅周辺はここ数年、すごく街が賑わっているイメージがありますが「DIYのいえ」もその一角を担っているように感じます。
「だといいですね。この地域はここ数年で急激に活性化していますし。この団地も若い世代の入居者も増えたようです。プロジェクトはまだ始まったばかり。会社としては発注がもらえるとか、業務への影響なんかは深く考えていないんです。まずはこの施設を知ってもらえたらなと思いますね」

――住みたい街で、住みたい家を自分で作る。より愛着が湧きそうです。
「泉北エリアはちょうどいい“トカイナカ”と言われるエリアですが、コロナ禍以降、家に長くいることで、住み方やライフスタイルの探り方も変わってきているように感じます。自分の生き方をそれぞれが考えるようになっている。その中でDIYは自分の家に興味を持つ手段のひとつだと思うんです。リモートワークで映る壁はどれも真っ白でしょ? それじゃ個性がない。これからの時代、DIYで住環境に対する興味の持ち方も変わってくると思います」

■長く住む街=愛着がある街に

昔から通い慣れた泉ヶ丘の街でしたが、今回の取材で街が少しずつ生まれ変わっていることを実感しました。
長く住む街を見つけるには住環境はもちろん、そこに住まう人にも視線を向けること。自分が住む街のイメージをきちんと持つことが大事なのだなと、改めて感じました。

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