Column / 2019 04,19

脳出血で倒れた父親に健康になってもらうため、「快眠部屋」をプレゼントしてみた

健康維持に欠かせない「良質な睡眠」。昨年末、脳出血で倒れた父親の健康を案じた息子が、睡眠のスペシャリストたちのアドバイスをもとに、父親の寝室を「快眠部屋」へとカスタマイズしてみました。

小野洋平(やじろべえ)

1991年、埼玉県生まれ。東京の編集プロダクション「やじろべえ」所属。今までの実家引っ越し回数は4回です。
【やじろべえ株式会社】https://www.yajirobe.me/
【小野洋平/Twitter】https://twitter.com/onoberkon

2018年12月24日、筆者の父親が倒れた(ヘビーな導入で申し訳ない)。原因は脳出血である。元々、高血圧だったため、いつか倒れるんじゃないかとは思っていた。

すぐに救急車を呼び、入院生活を余儀なくされたわけだが、おかげさまで先月無事に退院することができた。右半身に多少のしびれは残っているものの、日常生活に支障がない程度には回復している。

ただ心配なのは、本人の希望もあって父親が一人暮らしをしていることだ。次、いつまた倒れるんじゃないかと、気が気でない。

せめて、再発のリスクを少しでも抑えるため、健康的な生活をしてほしい。その第一歩として、まずはしっかりとした睡眠をとってほしいと思っている。

そこで、父親のために「快眠部屋」をプレゼントすることにした。

■専門家に聞く! 快眠のために必要なことは?

快眠部屋を作る前に、睡眠の専門家に「快眠のポイント」を教えてもらおう。お話を伺うのは、新橋スリープ・メンタルクリニック院長の佐藤幹さん。佐藤さんは「睡眠学」を専門とし、過眠症、不眠症などの研究を行う、いわば眠りのスペシャリストである。

▲JRほか新橋駅から徒歩3分

――初歩的な質問なのですが、健康のためには睡眠ってやっぱり大事なんでしょうか?

佐藤さん(以下省略)「はい。睡眠は脳と体に休息を与えるほか、様々な役割があります。記憶の定着をはじめ、免疫力の活性化、脳の老廃物除去、ホルモンバランスや自律神経を整えるといった役割ですね。睡眠がおろそかになると、病気のリスクも上がっていきます。例えば、老廃物が除去されないと認知症になる恐れがあり、自律神経が乱れると高血圧につながります。つまり、快眠は生活習慣病の予防になるといえるでしょう」

――では、どうすれば快眠できるんでしょうか?

「まずは夜にしっかりと寝るために、生活リズムを整えることです。特に、毎日決まった時間に起床することが大事ですね。というのも、人は起床から16時間後に眠気が出てくるようになっているんです。そのため、23時に寝たいのに9時に起きていたら25時まで眠気は来ません。まずは起きる時間を一定にすることが快眠への第一歩と言えるでしょう」

▲就寝が遅くても、いつも通りの時間に起きた方がいいそう

――ちなみに、就寝は何時が理想ですか?

「理想的な睡眠時間は6.5〜7時間とされています。ただ、21時、22時台は眠りが深まりづらい時間帯なため、23時半頃に就寝するのが良いと思います」

――睡眠環境はどうしたらいいでしょうか?

「真っ暗な部屋だと寝ることを意識してしまうので、間接照明やローソクの灯りなど、物がぼんやり見えるくらいの明るさがオススメです(目安は39ルクス)。色はオレンジ色が好ましいですね。テレビやスマホなどの青い光は睡眠を導くメラトニンを抑制してしまうため、避けましょう。また、温度は27度以上、または15度以下は不快に感じるため16度〜27度の間に設定し、湿度は50%〜60%が望ましいです。あとは、好きな音楽や香りに癒されるのもオススメですね」

▲就寝前のスマホは安眠を妨げるため、ほどほどに

――ちなみに父親は肥満体でいびきをかき、おまけに無呼吸症候群なんですけど、何か快眠のためのアドバイスはありますか?

「無呼吸症候群は高血圧や糖尿病、ひいては不整脈、脳卒中、虚血性心疾患などの危険性を高めます。肥満体とのことなので、まずはやせることが先決ですね。すぐに実行できる対策としては、気道を確保するために横向きで寝るのが良いでしょう」