Column / 2019 12,20 /Vol.4

「肉のエアーズロック」とは何ぞや?超巨大な肉塊に腰を抜かす!「大木屋」

わざわざ電車を降りてでも行きたくなる各地の名店を、SNSで話題のグルメライターがレポート。料理の味だけでなく、お店の成り立ちや作り手の思い、街の雰囲気を含めて紹介いたします。

矢崎智也

山梨県生まれのグルメライター。「世の中に散らばったキラリと光る個性的なお店を紹介する」というコンセプトのもと、公式ブログ「へんてこグルメガイド」で記事を執筆。月間PV数は60万を越えるほど。また、雑誌、ウェブメディアでもグルメ記事を寄稿するなど多岐にわたり活躍中。

公式ブログ http://asobigokoroblog.com
Twitter https://twitter.com/asobikikaku
Instagram https://www.instagram.com/hen_gourmet/

◇重さはなんと800グラム!超巨大な肉塊を食べられるもんじゃ焼き屋「大木屋」

鉄板の上に横たわるのは、とんでもない大きさの肉塊。
「大木屋」では、誰が呼び始めたか「肉のエアーズロック」と呼ばれるインパクト抜群の「リブロースステーキ」を提供しています。

「こんな大きな肉を豪快に…どんなセレブリティなステーキショップだろう?」と思いきや、実は「大木屋」は下町感満載のもんじゃ焼き屋なんです。
今回は取材中も、ひっきりなしに予約の電話がかかってくるほど大人気のお店を、街の雰囲気を含めて紹介いたします。

◇店主がひっくり返すまで触っちゃダメ!?「肉のエアーズロック」が最高すぎる!

こちらが「大木屋」の人気メニュー「リブロースステーキ」。
焼く前のお肉を見せてもらったのですが、あまりの大きさに言葉を失いました。
重さはなんと800グラム。エアーズロックと呼ばれるのも納得の存在感です。

そんな大きなお肉を「では、焼いていきますねー」と、熱せられた鉄板に置く店主。
ジューっという音が店内に響き渡り、肉が焼ける香りが食欲をそそります。

強火で焼くこと数分。肉塊の下から、脂が徐々に滲み出てきました。
「これはもう結構焼けてきたのでは?」と思い、肉に触れようとすると「あっ!ダメです!」とのこと。

「大木屋」では、焼いてる途中にお肉に触れるのはご法度。
お客さんに許されるのは、手元のニンニクをいじることのみ。ニンニクを右へ左へと動かしながら、おあずけを食らったワンちゃんのように焼けるまで数分ジーっと待ちます。

数分後、「そろそろですね」と店主。肉の下にヘラを入れ…

…素早くひっくり返す!

すると現れたのは、この表面。写真から伝わるでしょうか?このカリカリ感。
なるほど、この絶妙な表面を作り出すために、肉に手を付けちゃいけなかったのか…

◇レアに焼かれたお肉はシンプルに塩コショウで!

両面を焼き上げた後、切り分けていく。断面から顔をのぞかせたのは、この美しいお肉の赤さ。
絶妙なレア加減で焼かれたお肉に、味付けは塩と胡椒、バター、お好みでニンニクをのせていただきます。

ひと口食べると、表面のカリカリ具合とジューシーなお肉のギャップがたまりません。
鉄板が熱せられたままなので、もう少し火を通したい方は追い焼きもできます。

赤身の部分はしっとりと柔らかく旨味たっぷり、脂身の部分は噛み応えがあり甘味を感じられます。
どちらもビールと相性抜群。お肉をひと切れ口に運んでビールをグイっと飲む。これ以上の天国が他にあったでしょうか?