Column / 2020 01,31 /Vol.5

銭湯×カフェ⁉北千住のノスタルジックで個性溢れるカフェ「Sd Coffee」

わざわざ電車を降りてでも行きたくなる各地の名店を、SNSで話題のグルメライターがレポート。料理の味だけでなく、お店の成り立ちや作り手の思い、街の雰囲気を含めて紹介いたします。

矢崎智也

山梨県生まれのグルメライター。「世の中に散らばったキラリと光る個性的なお店を紹介する」というコンセプトのもと、公式ブログ「へんてこグルメガイド」で記事を執筆。月間PV数は60万を越えるほど。また、雑誌、ウェブメディアでもグルメ記事を寄稿するなど多岐にわたり活躍中。
公式ブログ http://asobigokoroblog.com
Twitter https://twitter.com/asobikikaku
Instagram https://www.instagram.com/hen_gourmet/

◇下町の良さを発信したいという思いから「Sd Coffee」をオープン

△少年の心を忘れてなさそうな、マスターの鈴木保幸さん。

マスターに「Sd Coffee」について聞いたところ、「Sd Coffee」は自分たちが住んでいる下町の良さをもっと世間に広めようという気持ちから、今人気が高まっている北千住にオープンさせたのだそう。

△お店のデザインやグッズはマスターの手によるもの。

「Sd Coffee」の「Sd」とは2つの意味があり、1つは店主のご実家が電気屋であることから「鈴木電気店」、もう1つは「銭湯大好き」の略でもあるそうです。
なるほど、お店の独特な雰囲気はマスターの“好き”と“人生”が詰まったものだったのですね。

◇下町を代表する街「北千住」ってどんなところ?

「Sd Coffee」が拠点を構える北千住は東京の北東部にある街。
駅周辺は北千住と呼ばれてはいるものの、行政区分上に「北千住」という地名はないんです。

北千住駅はJR線だけではなく、東京メトロ線やつくばエクスプレス線、東武伊勢崎線など様々な路線が乗り入れている巨大なターミナル駅。
乗降者数も多く、2012年の日本の乗降者数ランキングでは6位。実は東京駅を超えるほど乗降者数が多いのです。

北千住の交通の要所としての歴史は非常に古く、江戸時代は東北地方への交通の拠点である日光街道の最初の宿場町として使われていました。幕末には1万人が住む江戸近郊の最大の宿場町だったそうです。

現在、住みたい街ランキング常連の街となった北千住。
レトロで雑多な雰囲気と、おしゃれで落ち着いた雰囲気を併せ持つ街となっています。

北千住駅東口を出て左側は、古くからある歓楽街。昼間は静かですが、夜になると大人の雰囲気漂う飲み屋街に変貌します。
この辺りは戦後の闇市から続く飲み屋街で、今でも安くて美味いお店が立ち並びます。

北千住駅東口を出て右側は、古い町並みを残しつつも静かで可愛らしいカフェなどが立ち並んでいます。今回紹介している「Sd Coffee」もその一つ。

北千住駅西口の方には東京電機大学があり、学生街の一面も!
馴染みやすいチェーン店が多く、非常に暮らしやすいと思います。

ちなみに「Sd Coffee」の中に暖簾がかけられていた「梅の湯」があるのも西口側。
私が訪れたときは営業していませんでしたが、外観からでも地域密着型の古き良き公衆浴場の雰囲気を感じられます。