Column / 2019 01,29 /Vol.2

THE・裏スポット探訪 Vol.2
店主の人生を具現化したカフェ!怪しい喫茶「パブレスト百万ドル」は今も進化し続ける

全国各地にある、さまざまな観光地やレジャースポット。王道の観光地巡りも楽しいですが、たまにはちょっと変わった体験をしてみるのも思い出に残るものです。
情報誌が取り上げないニッチな情報を紹介する「東京別視点ガイド」代表の松澤茂信さんが、さまざまな裏スポットを紹介していきます。

松澤茂信

1982年、東京生まれ。珍スポットとマニアのマニア。
変わった観光地を紹介するサイト「東京別視点ガイド」の編集長。現在までに1000カ所以上の珍スポットを巡る。2016年より観光会社「別視点」を立ち上げ、代表をつとめる。
【東京別視点ガイド】http://www.another-tokyo.com/
【松澤茂信/Twitter】https://twitter.com/matsuzawa_s
【別視点/Twitter】https://twitter.com/another_tokyo

一切の説明抜きに、まずはこの写真を見ていただきたい。

この建物、いったいなんだと思いますか?

場所は愛知県犬山市。犬山遊園駅のすぐ目の前にある。
走る車内からでも、どうしたって視界に飛びこんでくる超ド派手な建物。
店なのか家なのか、それすら判断できない怪しすぎる見た目である。

壁を埋め尽くす無数の言葉。

平和神、夢で再会、竜門、妖聖、感謝祭……。

わけの分からぬメルヘンな羅列にときおり挟み込まれる、初音ミク、フジテレビ、ナニコレ珍百景といった俗世の言葉。脈絡はない。
野生の本能がアラームを鳴らす。触らぬ神に祟りなし、と。

換気扇ダクトには、まつ毛を盛られた人の顔。

人面ダクトの横には宝塚のスターがずらり。

実はここ、信じられないだろうがカフェなのだ。

店名は「パブレスト百万ドル」。入り口には$1,000,000と掲げられている。

よく見れば壁にも「カフェ」や「喫茶」とあるが、それよりもやたらと主張の強い「YouTube」が目についてしまう。YouTubeがどうしたと言うのか。

勇気を出して、扉を開く。
店内は思いのほか広い。テーブル席は8つほど。赤いソファーが並ぶパブのようなお店。
壁にはスキマなくびっしり写真が貼られ耳なし芳一状態。どうやらお客さんと店内で撮った写真のようだ。

お店同様、ド派手ないでたちで登場したのが店主の大沢さん。
イラストや言葉はすべて店主がペンキで描いている。

私がはじめて入店したのは2013年。
扉を開けるなり「よく入ってこれたね!」と逆に驚かれたものだ。
メディアにたくさん取りあげられて今ではすっかり人気店だが、当時は外観が怪しすぎて誰も入ってこなかった。
2回、3回と来訪を重ねるたびにお客さんが増えていた。2019年現在、地元のおじさんおばさんがカラオケを歌う一方、日本中遠方からやって来た珍しいもの好きたちが写真を撮って楽しむ。そんなにぎやかなお店になっている。