Interview / 2018 09,20 /Part.4

戸越銀座で親子三代続くお店を営む佐藤さんご夫婦

夫婦でお店を営む二人の記憶に残る、ある日の出来事をお聞きする企画「おじいちゃんとおばあちゃんが一番しあわせだった日」。
今回お伺いしたのは、戸越銀座でパン屋を営む、「ハリマヤ」の佐藤さんご夫婦。長年お店を営んできた二人だからこそわかる、その土地の魅力からお店のこと、お二人の関係などをお聞きしました。

佐藤さんご夫婦

左:佐藤悦子さん(69)
右:佐藤元昭さん(71)

―お二人の一番しあわせだった日を教えてください。

元昭さん
去年の11月26日に救急車で運ばれてそのまま8時間手術をしたんだ。大動脈解離っていう病気で三週間ぐらい入院してね。今は人工のゴム血管が身体に入っていて、あんまり無理ができないんだよ。広尾病院の隣に看護学校があって、購買がない学校だからお昼にパンの販売をさせてもらっていたんだけど、身体のこともあって辞めさせてもらったんだ。そしたら、生徒さんが色紙を書いてくれてね。「早く戻ってきてください」とかいろんなメッセージがあって、今までそんなことされたことなかったから感動したね。結局身体のこともあって辞退させてもらったんだけど、自分が真面目に仕事をやっていたんだって改めて感じたね。

悦子さん
あれは、いつ頃だったかしら。確か2011年の10月だったわね。次男の結婚式が沖縄であって、お父さんと二人で沖縄へ行ったの。二人で45年近くお店をやっているから、なかなかまとまったお休みがなくてね。二人で旅行なんて、本当に久しぶりだったわ。旅行と言っても、次男の結婚式のために行ったから、自由な時間は半日しかなかったの。土地勘がぜんぜんなかったから、どこか一ヵ所行く場所を決めようと思って、首里城へ行くことにしたの。ちょうど観ていたドラマの舞台だったから、少しワクワクしたわ。首里城に着いたら、とても立派でね。「あのシーンの場所だわ」って盛り上がってすごく楽しかったわ。またお父さんと二人で旅行に行きたいわ。次は京都かしらね。