Interview / 2018 03,08 /Part.2

想定外の"イヤミ課長"人気がもたらした2014年の転機

バラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」で「はい、論破!」が決めゼリフの"イヤミ課長"役の印象が強い人も多いのでは。
個性的な役柄で実力派として注目を集める俳優・木下ほうかさん。25年以上のキャリアを誇るベテラン俳優として知られていますが、その下積み時代は長かったといいます。一躍ブレイクしたターニングポイントを迎えるまで、どのような人生があったのでしょうか。

俳優 木下ほうかさん

1964年大阪府大東市生まれ。これまで数多くの映画・テレビドラマに出演している実力派。個性的な役柄で注目を集め、活躍している。

「イヤミ課長の人気は想定外」 顔と名前が浸透していない状況から一転

Chapter.04

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––自ら積極的に売り込んだ結果、徐々に作品に恵まれるようになったと言いますが、それ以降も苦労はありましたか?

大変かどうはわからないんですけど、いい役をもらって自分では満足していても、街を行く人たちは誰も知らないものなんですよね。見たことあるけど、名前がわからない人っているでしょう? 芸能界でやっていて、名前と顔が合致するようになるというのは、かなり難しいことなんだなと実感しました。

––バラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」内のドラマで、「イヤミ課長シリーズ」を好演し、一気に知名度も高まったのではないかと思います。バラエティに出たことは大きな変化だったんじゃないでしょうか。

放送が始まった2014年は、別のドラマにも出て話題にあがるようになってきていて、まさに変化の一年でした。ドラマの最終回を前に、トーク番組にも出演し、ほぼ初めてのバラエティにも出ることができましたし。

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「スカッとジャパン」ではイヤミ課長役を好演 (C) フジテレビ

––今まで顔と名前が一致しなかったところから、一気に一致した感じですか?

そうですね。2014年の時点で、25年は役者をやっていたけれど、思いきりわかりやすいキャラクターなら認知されるんだと実感しました。

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––視聴者から認知される半面、役柄のイメージが強烈に焼き付けられてしまうということもあると思いますが。

実は僕も、俳優がバラエティに出ることは反対だったんです。イメージがつきすぎるのはよくないと思っていて。今の自分を見たら「だいぶやっとるがな!」という感じなんですけどね(笑)。ただ、呼んでくださるのならば、それはやってみようと。それに、実はその番組はここまで続く予定ではなかったし、イヤミ課長は嫌われるキャラクターだと思っていたのに、最近では公園とかにいても子どもたちが寄ってきたりして、不思議なものですよね。

––あの番組では、嫌味なキャラでありながらもおもしろいから人気、というのはありそうです。

それもやった結果であって、当初は誰も計算できていなかったんです。今では、僕の顔が描かれたクッキーやキーホルダーが売っていたりするくらい受け入れられていますからね。「そんなん、誰が買うねん!」って(笑)。

––イヤミ課長を演じたことで、ほかの芝居での影響はありましたか?

目立つ仕事をすれば、それなりに呼んでくださることは多くなりますから、よかったんですけど、やっぱりイケズな役は多いですよ。でも、まだ公開前ですが、すごく良いおっさんの役なんかもくるようになりました。好感度も上がったのか、CMの話なんかもきますね。