
三田再開発はいつから?今後どうなるの?計画内容やマンション情報のまとめ
三田エリアは、交通の重要拠点として発展し、ビジネス・学術・国際色豊かな地域として知られています。複数の大規模再開発プロジェクトが進行中で、地域の魅力がさらに高まることが期待されています。再開発の概要や、三田ガーデンヒルズの詳細についてご紹介します。
港区三田の再開発
東京都港区三田では、いくつもの再開発が進行中です。これらの再開発プロジェクトは、老朽化した建物や整備されていない歩道を改善し、地域の防災性を高めることを目的としています。また、マンションや商業施設の建設も進められ、より便利で魅力的なエリアの形成を目指しています。
三田は交通の利便性が非常に高く、オフィス街・学生街として発展している地域です。多くのビジネスパーソンや学生が行き交い、活気あふれるエリアとなっています。
一方で、三田は江戸時代に武家屋敷街として発展した歴史を持つ地域でもあります。現代でも、佐土原藩邸(現在は綱町三井倶楽部)や御田八幡神社(709年創建)など、由緒ある建物が残っています。このような歴史的な土地柄ゆえに、古い木造建築物や複雑な細街路が今なお多く残っているのです。以下でエリアごとに再開発の計画を見ていきましょう。
三田再開発はいつから?
三田エリアでは、地域全体の活性化と利便性の向上を目指した複数の再開発プロジェクトが進行中で、それぞれ異なるスケジュールで進められています。主要なプロジェクトの着工時期と完了予定時期は以下の通りです。
プロジェクト | 該当エリア | 着工 | 完了予定 |
---|---|---|---|
三田五丁目西地区第一種市街地再開発事業 | 三田五丁目西地区 | 2025年度 | 2029年度 |
三田小山町西地区第一種市街地再開発事業 | 三田小山町西地区 | 2024年度 | 2028年度 |
三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業 | 三田三・四丁目地区 | 2020年度 | 2025年度 |
(仮称)港区三田一丁目計画 | 三田一丁目地区 | 2021年度 | 2025年度 |
三田エリアの再開発の代表例
三田エリアで進んでいる複数の大規模再開発プロジェクトについて、主なものを詳しく見ていきましょう。
三田五丁目西地区第一種市街地再開発事業
三田五丁目西地区は、白金高輪駅に近く、住宅、オフィス、店舗、工場などが混在する地域です。この地域では、老朽化した木造建築物が密集し、道幅の狭い道路が多いことから、防災性の向上が急務となっていました。再開発事業はこれらの課題を解決し、安全で快適な市街地を形成することを目的としています。
特徴的な取り組みとして、三田五丁目初となる街区公園規模の「(仮称)だるま広場」の創出があります。また、白金高輪駅と地域をつなぐ歩行者ネットワークの整備も進められています。さらに、交差点の改良や交通のハブの強化も行われる予定です。具体的には、シェアサイクルポートの設置、タクシー配車サービスの乗降場所の提供、デジタルサイネージの設置などが計画されています。
三田小山町西地区第一種市街地再開発事業
三田小山町西地区は、麻布十番駅近くに位置する約2.5ヘクタールの区域です。この地域は、小規模な土地利用や老朽化した木造建築物、さらに細街路が多いことから歩道が未整備で、オープンスペースや緑地が不足していました。この再開発事業は、これらの課題を解決し、安全で快適な魅力ある複合市街地を形成することを目指しています。
(仮称)港区三田一丁目計画
2025年3月に竣工の「三田ガーデンヒルズ」と命名されたプロジェクトです。この計画は、広尾ガーデンヒルズ以来、38年ぶりに三井不動産グループと三菱地所グループが共同で手掛ける大規模な再開発事業であり、港区最大規模の敷地面積を誇る旧逓信省簡易保険局庁舎跡地を活用しています。歴史的建造物の保存と再生、環境配慮型の都市設計、そして上質な暮らしを提案するこのプロジェクトは、地域の新たなランドマークとなることを目指しています。
「三田ガーデンヒルズ」は、単なる住宅地ではなく、「職住近接」と「環境共生」をテーマにした複合型都市空間を提供します。地域コミュニティとの共生も目指しており、歴史的建造物の保存や緑地空間の創出はもちろん、防災性や環境性能に優れた設計によって地域全体の価値向上に寄与することが期待されています。この計画の詳細については次項でさらに詳しく解説します。
三田再開発で注目のマンション!三田ガーデンヒルズって?
三田ガーデンヒルズは、2025年3月17日から引渡しが始まったマンションで、豊富な共用施設と充実したサービスを提供しています。主な施設概要は以下の通りです。
所在地 | 東京都港区三田1‐4‐60 |
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アクセス | 東京メトロ南北線「麻布十番駅」徒歩7分 都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」徒歩7分 都営地下鉄三田線「芝公園駅」徒歩11分 |
総戸数 | 1,002戸 |
敷地面積 | 25,246m² |
港区で最大の敷地面積25,246m²を有する分譲マンションで、階数を最大地上14階に抑えた全6棟(PARK MANSION棟・NORTH HILL棟・WEST HILL棟・EAST HILL棟・SOUTH HILL棟・VILLA棟)で構成されています。
コンセプトは「THE GATED HERITAGE」。「港区三田エリアの象徴としてこの地固有の価値ある環境を維持し、住む人だけの護られたすまいとくらしを提供することで、日本が誇れる邸宅を創出したい」というメッセージが込められています。
施設空間
三田ガーデンヒルズは、環境配慮と歴史的価値の継承を両立させた空間を創出しています。このプロジェクトでは、全戸が国内最大規模のZEH-Oriented仕様を取得予定であり、太陽光発電設備や燃料電池を導入することでCO2排出量実質ゼロを目指しています。さらに、建物全体が「カーボンニュートラルデザインプラン」と「バイオフィリックデザインプラン」を採用し、自然との共生を重視した設計が特徴です。
「都心の森」として既存樹木を含む約130種の植栽を活用し、約7,700㎡に及ぶ広大なランドスケープも創出します。また、年間約500トンの雨水を利用した、持続可能な環境保全にも取り組んでいます。さらに、旧逓信省簡易保険局庁舎の一部を保存・再現し、その歴史的価値を外観デザインに生かすことで、新旧が融合した魅力的な景観が実現されているのも魅力的です。
居住スペース
三田ガーデンヒルズの居住スペースでは、多様なライフスタイルに対応するため、ワンルームからペントハウスまでさまざまな間取りが用意されています。一部住戸には大型テラスやルーフバルコニーが設置されており、都心でありながら開放感あふれる生活が可能です。さらに、高度なセキュリティシステムが導入されており、居住者のプライバシーと安全性が確保されています。
共用施設も非常に充実しており、ワークスペースやフィットネスルームだけでなく、ゴルフレンジやサウナ、岩盤浴など多彩な設備があります。これにより、住民は日常生活のなかで快適さと利便性を享受できます。また、マンション内のバーラウンジで帝国ホテルのバーテンダーによるサービスを受けられるといったコンシェルジュサービスが提供される予定です。
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監修者:三上隆太郎
株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。
個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し、中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/