引越の土壇場に出てくる悩みの種「粗大ごみの処分」。どう捨てるかは、余裕をもって決めましょう。

目次
  1. 車に積み込んだあとに請求されるケースも……「違法業者」と「正規業者」の見分け方
2017.09.01

引っ越し前夜、「ああ! この処分しなければならないモノ、一体どうしよう!!」と頭を抱えた経験はありませんか?

小さいゴミならマンションのゴミ捨て場に常時、捨てられることも多いですが、粗大ゴミに関しては捨て方にルールがあります。特に自治体の粗大ごみ処理は、予約が必要だったり、遠くまで持ち込まなければならなかったりと、時間のないなかでは、なかなか対応できないこともあります。

費用を抑えて処分したいのであれば、「計画的に廃棄準備」をするのが正解。何回かに分けて捨てる気持ちで処分するとよいでしょう。とくに、必要度の低いものは早めに処分していけば、家の空きスペースも増え、引っ越しの準備もしやすくなります。

ここで大型不要品を処分する7つの方法を紹介します。

1.ネットのオークションサイトやフリマサイトで売る
2.ガレージセール・フリーマーケットなどで売る
3.リサイクルショップに買い取り・引き取りを依頼する
4.友人・知人に譲る
5.自治体の粗大ごみ回収に出す
6.引っ越し業者の回収
7.不要品回収業者による処分

1~4は費用を抑えられます(お小遣いになることも!)が、手間がかかるのがデメリット。5~6は手間を抑えられますが、処分費用がかかるのがデメリットです。

早めに片付け始め、処分しても日常生活に支障のないものは1~4で、引き取ってもらえなかったものは5で、ギリギリまで使用するものは6~7というように、物によって処分方法を変えるとよいでしょう。

車に積み込んだあとに請求されるケースも……「違法業者」と「正規業者」の見分け方

また、少々料金は高くつきますが、すぐに処分ができて便利なのがゴミ回収業者です。住宅街などで、「不要品を無料回収します」とアナウンスしながら巡回しているトラックを見かけたことはありませんか?

実は、この業者、きちんと自治体に認められた正規業者と、そうではない違法業者があるのです。

違法業者の特徴として、「町中を大音量で巡回する」「空き地で回収する」「チラシやインターネットで広告をする」などがあります。

チラシやホームページには、「産業廃棄物処理業者」や「古物商」の許可を持っていると記載されているケースもありますが、家庭の廃棄物を回収できるのは、自治体によって「一般廃棄物処理業」の許可が出された業者のみ。表示をよく確認することが大切でしょう。

違法業者に依頼すると、無料だと言っていたのに威圧的な態度で料金を取られたり、車に積み込んだあとで料金を請求されたりと悪質なケースもあります。

なかには回収されたゴミが、道路や空き地などに不法投棄されていたなんていうトラブルも……。不法投棄・不適正処理・不適正な管理によって火災なども報告されているので、回りまわって他人に迷惑をかけてしまう可能性もあるのです。

ちなみに、家電リサイクル法の対象である「テレビ」「エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機」は処分に手間も料金もかかるため、違法業者に狙われがち。立つ鳥後を濁さずで、慌ただしい引っ越しの土壇場でも、キチンとゴミを処分して新天地に降り立ちたいものですね。