住まいと暮らしのQ&A ~出産×住まい編~

出産を控えた住み替え。子どもの成長や独立を見据えた間取りとは?

目次
  1. 子どもの成長過程とポイント
2021.03.18 /Vol.1
  • リラ

    住まい探しの妖精。よりよい住まいを求めて、いつもいろんなお部屋を見て周っている。住まいに関する情報がつまった大きなリュックとお家型のカチューシャがチャームポイント。

  • マサト・サヤカ

    結婚4年目の夫婦。
    サヤカは妊娠6か月。結婚直後にペアローンで1LDKのマンションを購入したが、子どもの出産を控え、広い家への住み替えを検討している。

リラ(笑顔)
こんにちは〜!ねえねえ、もしかしてお家のことでお悩み中?
サヤカ(困り顔)
えっ、妖精!?…うん、実はそうなの
半年もしないうちに赤ちゃんが生まれるんだけど、将来のことを考えると、もっとゆとりのある間取りにしたいなあって
リラ(笑顔)
そうかあ。赤ちゃんのために、お部屋を増やしてあげたいんだね!
マサト(困り顔)
うん。だけど、どのくらい部屋があればいいのかわからなくて…
周りの友達を見る限りでは、3LDKか4LDKかなぁ…なんて漠然と考えているんだけど
サヤカ(困り顔)
初めての出産で、子どもの成長につれて生活がどう変わっていくのかイメージできないから、いま間取りを決めるのがちょっと不安なのよね…
リラ(笑顔)
なるほど、なるほど〜
まず部屋数で考えると、マサトのいう通り、3LDKが一般的かな!将来、4人以上の生活を考えているなら、4LDKや5LDKは欲しいってところかな~!
で、サヤカが心配している通り、子どもの成長に応じて生活は変わるけど、間取りの使い方を工夫するといいんだよ
マサト(困り顔)
(リ、リラちゃん…って子どもいるのかな…?)
サヤカ(笑顔)
ねえリラちゃん、もっと詳しく教えて!
リラ(にっこり笑顔)
じゃあ、今日は、子どもの成長に合わせた間取りについて教えてあげるね★

子どもの成長過程とポイント

親は子育てがしやすく、子どもはのびのび成長できる。そんな理想の住まいは、間取りで実現できるんだよ。
子どもの成長過程は「幼少期」「成長期」「思春期」という大きく3つに分けられる。今回は、子どもの成長過程に合わせた、住まいのポイント・間取りの使い方について紹介するね!

のびのび遊ぶ幼少期(~6歳)のポイント

黄色い服の男の子

幼少期の子どもにとっては、見るもの触れるもの全てが成長を促す刺激になるんだ。
子どもを自由にのびのびと遊ばせながら、親は常に様子を見守れることが、この時期の間取りの大切なポイント。

子どもが遊べる場所は、なるべくたっぷり確保してあげよう!
たっぷり遊べるキッズスペースとしておすすめなのは、畳の部屋。畳はフローリングと比較して衝撃を吸収するから、転んでもけがをしにくく、動き回っても足音が響かないっていう特長があるんだ。
お父さんやお母さんも一緒にゴロゴロできて、寝かしつけにも便利だね。

あとは…壁面にホワイトボードを設置したり、ペンで書いても消える壁紙を使えば、壁に思いきりお絵描きしたり、思い出の写真を飾ったりできるスペースを作れるよ。

お庭があるお家に住むなら、砂遊びができる場所を作るのもいいね。子どもが成長して、砂遊びをしなくなったら、植物を育てられる家庭菜園とか、親子で休憩できるカフェスペースにするのもステキだよね~。

それから、ボクのおすすめは壁のないオープンキッチン!子どもが小さいときには、料理や片付けをしながらリビングで遊ぶ子どもを見守ることができるよ。間取りによってはお庭まで見えるしね。
それに、お皿の上げ下げのお手伝いもしやくなるはず!

マサト(笑顔)
そっか!畳をキッズスペースに、砂場を家庭菜園に…そうやって子どもの成長と部屋って考えるんだね。
サヤカ(笑顔)
そうやってイメージすると、なんだか夢が膨らむわね!
リラ(笑顔)
じゃあ、次は小学校に入ってからの話をするね!

ぐんぐん育つ成長期(7〜12歳)のポイント

小学生の女の子

小学校に入学する頃には、1人でできることが増え、行動範囲もグンと広がるよ。この時期の間取りには、自分から片付けしたり、勉強したりという自立を促せるような工夫を取り入れてみるといいかもね。

片付けって、子どもにも早く覚えてもらいたい家事の1つだよね。子どもでも片付けをしやすくするには「動線を意識すること」が大切なんだ!たとえば、玄関に広い土間があると、自転車やスポーツ用具の置き場として、外から帰ってすぐそこへ戻すことができるよね。

そして、いよいよ学校に行き始めて大事になるのが「どこで勉強をするか?」いうこと。初めての勉強スペースは、キッチンのカウンター、リビングのテーブルとか、親の目が届きやすい場所がおすすめ。
勉強の進み具合を見守ったり、分からないところを教えたりとサポートしながら、徐々に勉強の習慣を身に付かせることができるからね!

マサト(困り顔)
そ…そっか、勉強とか教えないといけないんだ…
サヤカ(笑顔)
マサトが教えるところ見るの楽しみだな~♪
リラ(笑顔)
ボクも楽しみ~♪さあ、次は思春期にいくよ~!

すくすく学べる思春期(13歳〜)のポイント

中学生の女の子

中学校に入学する頃は、自立が進み大人へと近づいていく大切な時期だよね。心の成長に合わせて、1人で過ごせる空間を確保してあげることが、思春期の間取りには何より大切なんだ。
独立した部屋を用意するか、空間を区切るか、どっちがいいかを考えてみよう。

独立した部屋を用意するなら、子どもが自分の部屋に入る前に家族と顔を合わせられる動線上に設けるのがポイント。キッチンやリビングを通る位置に子ども部屋があれば、自然に顔を合わせることになるからね。家族間の自然なコミュニケーションが生まれるはずだよ。

それに、子どもが小さいうちは、ゲストルームやウォークインクローゼット、家族全員の寝室として活用することもできるしね。子どもが大人になって独立した後は、ゲストルームに戻したり、子どもが里帰りしたときの寝室にしてもいいよね。

空間を区切る場合は、可動式の間仕切り収納を利用するのがおすすめ。リビングやダイニング、または広めの個室を、動かせる書棚やクローゼットで仕切れば、簡単に子ども部屋を作れるんだ。
将来、子どもの人数が増えたときにも、この間仕切り収納があれば空間を柔軟にアレンジできるよ!

サヤカ(笑顔)
思春期の頃なんて…なんだか自分のこと思い出しちゃうな。親と顔合わせたくなくて、すぐに自分の部屋に入ってたっけ。
マサト(笑顔)
そうやって、みんな同じ道をたどるのかもね…
リラ(ぷんすか)
え?どうしたの急にしんみりしちゃって!
サヤカ(笑顔)
違うの!新居の間取りを考えるって、なんか人生考えるのと一緒なんだな~って思ったら、急に感慨深くなちゃって!
それに…いつか子どもが家を出ていったら、このお家はどうなるのかなって、考えちゃった。
リラ(笑顔)
お家って暮らしの中心だからね。どうしても人生に合わせて、変化が必要になるんだよ。でも、大丈夫!子どもが独立したら、2人で暮らしやすい間取りにリフォームだってできるよ。2つの部屋を1つにして、お~っきなホームシアターなんてどお!?
マサト(笑顔)
うわ!それいいね!
サヤカ(笑顔)
なんだか…早速、物件探しに行きたくなちゃった!
リラ(笑顔)
あ、そうそう!間取りも大事だけど、子育てを考えると、周辺環境も大事だからね。「徒歩圏内にスーパーや公園があるか」「実家との距離が近いか」とかも、ちゃんとチェックするんだよ!
サヤカ(笑顔)
ありがとう!リラちゃん!また相談にのってね!