
住まいと暮らしのQ&A ~離婚×住まい編~
離婚後の住まい探し。分譲マンションを購入するメリットとは?
リラ
住まい探しの妖精。よりよい住まいを求めて、いつもいろんなお部屋を見て周っている。住まいに関する情報がつまった大きなリュックとお家型のカチューシャがチャームポイント。
ケンタ・トモミ
結婚4年目の夫婦。
生活のズレ・ケンタの転勤が重なり、離婚をすることに。結婚直後にペアローンで購入したマンションの売却を検討している。


実はね、私たち別々の住まいを探しているところなの。いいにくいけど、離婚することが決まって…

まあ、妖精に話しても仕方ないか

あのね、離婚後の住まいの選択肢はさまざまだけど、2人の場合はそれぞれしっかりお仕事してるでしょ?だから、今から住宅ローンを組むこともできるよ。この先の暮らしを考えると、ローンが組めるうちにマンション購入を検討してみるのもいいと思うよ〜?

だけど、頭金の準備がないから、やっぱりマンションを買うのは難しいかも?


あの〜妖精さん、すみませんがマンション購入についてもっと教えてもらえませんか…?

離婚後の住まいに、マンション購入がおすすめの理由
離婚することになったら、早めに考えておきたいのがその後の住まいのこと。「仕事があるので、地方の実家には戻れない…」という人もきっと多いよね。そうした場合の選択肢の1つが「分譲マンションの購入」なんだ。
独身に戻ってマンションを購入するメリット、購入する前に必要な準備と注意点について、それぞれ見ていくよ!
分譲マンションを購入する第一のメリットは、自分の資産になること!賃貸の場合、家賃を払い続けても自分のものにはならないけど、分譲マンションなら将来にわたって住める家が手に入ることになるよ。
再婚、子どもがいる場合は独立、といったライフステージの変化を迎えた場合もで、売却や賃貸という形で資産運用することができるから安心だね。
それに、24時間ゴミを出せるごみ置き場、宅配ボックス、衣類のクリーニングボックス、キッチンのディスポーザーといった便利な設備が充実している物件もあるから、バリバリ働く人にとっては心強いよね。



マンション購入の前にしておきたい準備
分譲マンションの購入をスムーズに進めるためには、次の2つの準備が必要だよ。
1つ目は、収入を安定させておくこと。一般的に、マンションの購入には住宅ローンを利用するけど、多くは「正社員であること」が借り入れの条件とされているんだ。目安として、2年以上勤務しているとローンが組みやすくなる傾向があるよ。
2つ目は、頭金、仲介手数料といった初期費用としてキャッシュを準備すること。一般的に、頭金は物件価格の2割程度が理想で、諸費用は1割程度準備することが目安とされているよ。
初期費用をローンに組み込むこともできるけど、その後の返済で暮らしにかかる負担は重くなっちゃうから注意しないとね。それに、これらの初期費用を先に準備できている方が、ローン審査にも通りやすくなるんだ。
もしも、離婚にともなって住まいを売却する場合は、その売却益が出れば、それを初期費用に充てるという方法もあるよ!
以上2つの準備は、なるべく離婚前に行っておくのがおすすめだよ。専業主婦(夫)の人は、仕事を見つけることを優先的に始めるといいね!


お金の計画はしっかり立てないと!

マンションを購入する前に知っておきたいこと
分譲マンションの購入にあたっては、あらかじめ注意しておきたいことがあるんだ。
まず、住宅ローンの返済は長期にわたるから、その間に重病や大けがで働けなくなってしまうことがある、ということ。
こういう場合に備えて、多くの金融機関では、団信(団体信用生命保険)への加入を借り入れの条件にしているよ。
団信とは、ローンを借りた本人が死亡・高度障害の場合に、残ったローンの返済を肩代わりしてくれて、返済が家族の負担となってしまうのを防いでくれる保険のことなんだ。「独身者には不要?」と思われやすいけど、がんや脳卒中など、特定の疾病にかかった場合にローンの残高がゼロになるという特約を付けられる商品もあるんだよ。
一方、「骨折で2か月働けない」といった一時的なピンチの場合には、債務返済支援保険という保険もある。ローンを選ぶ際は、こうした団信や保険についても調べておくと安心だね。
それから、結婚中の住まいを売却しても住宅ローンの残債が残る「オーバーローン」の場合、ローンの名義人・連帯保証人になっていると、新しい住宅ローンの借り入れが難しいことがあるんだ…。自分が何の名義人になっているか、残債がいくらあるのか、早めに確認しておくことが大切だよ。



物件を選ぶときには、エリアにも注目してね。もしも長期にわたって住むのなら、50代、60代と年齢を重ねても住みやすいエリアがいいよ。逆に、将来、売却や賃貸で貸し出すことを視野に入れるのなら、駅や商業施設が近いなど利便性のよいエリアが有利だね
自分だけでは分からないことや不安なことがあれば、不動産会社に質問してみて!相談や見学だけでもOKだからね♪

