新築マンションに入居する際には、一般的に「不動産、マイホームを購入する」にあたって注意すべき点の両方を知っておきましょう。せっかく購入する新築マンションですから、納得と満足のいく物件を選びたいですね。

同じマンションに住む人はどんな人か?

新築マンションに入居する場合、実際に住み始めるまで、どのような人がマンションに入居してくるのか分からない、という点が大きな注意点です。

まずは、不動産会社側が「どんな人・家族をターゲットとして売り出しているのか」を把握しましょう。若い夫婦とお子さんがいる家族を想定して販売されている物件には、当然ながらそのようなご家族の入居が多くなります。その物件に、夫婦だけで子供を持つ予定がないという家族が入居してはいけない、とは決まっていません。ただ、生活騒音が気になったり、生活時間帯が違うなどのことが、生活を続けていく上で負担になる可能性もあり、注意が必要です。

入居者説明会でチェックしたいこと

新築マンションの入居がスタートする2、3か月前に行われる「入居者説明会」。入居者説明会の主な目的は住宅ローンの説明や、購入物件の登記、管理会社のマンション管理についての説明、駐車場の抽選、引越しスケジュールについての説明などです。

このとき、同じマンションに住むことになる入居者の様子を、チェックしておきましょう。人との相性は、実際に顔を合わせなければ分からないこともありますので、入居者説明会は大きなチャンスです。

そこにマンションが建てられるまでの経緯も知る

新築マンションを建設するためには、土地が必要となります。その土地が、過去にどう使われていたのかを調べておくのが安心です。たとえば地上げを繰り返して確保された土地だったり、火葬場や墓地などの施設があった場所となれば、新築マンションに入居する人の心情面にも悪影響です。

近隣の人と、日照権問題をはじめとしたトラブルが起こるのは、「そこには建物が建たないだろう」という前提で生活していた近隣の人の前に、いきなり大きな建物が出現したことによる戸惑いがあるのかもしれません。マンション建設にあたって、不動産会社が近隣住民の皆さんにきちんとした説明を行い、理解を得ていくのかも確認できるのが理想です。

マンション建設が行われている間、近くに住む人は騒音やホコリ、大型車の出入りなどで何らかの迷惑を受けているものです。その点にきちんと配慮した建設が行われていたのかも知る方が良いでしょう。

建設中のことは、入居者の責任ではないという考え方もあります。しかし、近隣の人から色眼鏡で見られてつらい思いをするのは入居者なのです。事前にチェックしておくに越したことはありません。

新築マンションの「好条件」を逆の視点から読み解く

新築マンションの購入にあたっては、何か「惹かれるもの」があったからこそ、購入に至ったものでしょう。しかし、本当にそれが「好条件」と言い切れるか、考えてみましょう。

たとえば、「緑豊かなエリア」「高台のマンション」などの言葉は、素敵な響きではあります。しかし、木がうっそうと茂った公園などは、夜になると人通りが少なく、治安の問題が起こる可能性があります。そして、高台のマンションに住むとなると、毎日の通勤・通学にはマンションまで続く長い上り坂が大変、とも言えます。

あまりよくない言葉ですが「もし、友人・親戚がこの物件を購入して、自慢してきた場合、自分ならどんな部分に嫉妬し、アラ探しをするだろうか?」という目で、物件を見るのも、冷静になるためには良い方法です。

多くの方にとって新築マンションは、長く住むために購入するものです。希望条件に近い新築マンションがあると購入を即決したくなりますし、不動産会社のセールスマンも決断を急かしてきます。しかし、新築マンションで快適な生活を送ることができずに損をするのは、入居者の皆さんですので、じっくりと検討してから入居を決めましょう。