いま人気の「アイランドキッチン」が「家庭調和」を実現する

目次
  1. 対面型キッチン「アイランドキッチン」のメリット、デメリット
2016.10.27

クリスマスはもちろん、いまではハロウィンも日本では定番のイベントとなってきました。最近では、イースター(復活祭)までもが、“新たな文化”として注目されているようです。

さて、これらのイベントに共通する点といえば、パーティーです。とくに欧米のイースターでは、ゲストを招いてホームパーティーを行うのが常識ですが、いまは日本人の間でも、比較的、若い世代では珍しいものではなくなっているようです。

そんなホームパーティーのベーシックなものといえば、ホストファミリーが料理を用意して、もてなすスタイルです。そこで俄然、雰囲気を盛り上げてくれるのが、「アイランドキッチン」です。

アイランドキッチンは、キッチンが対面型になっているため、ゲストとの会話もできて、またゲストの動向に目を配ることが可能です。

さらに、料理好きにとっては腕の見せどころで、人気料理番組のシェフになったような気分が味わえるかもしれません。

また、そこまで料理に自信はない……という方であっても、アイランドキッチンのような対面型のキッチンが、開放的であることに魅力は感じることでしょう。

実は、この「開放的」というのがポイントで、そこで暮らす人々にさまざまな影響を与えているのです。

対面型キッチン「アイランドキッチン」のメリット、デメリット

ここ数年、中高年カップルの危機という暗い話がマスコミなどで話題となっています。海外でもミドルエイジクライシスという言葉があるくらいですから、日本独特のものではないですが、それでも、長寿社会である日本では切実な問題です。

そこに至るまでにはさまざまな理由があるのでしょうが、やはり、根っこの部分では、コミュニケーションが大事であることに間違いありません。

コミュニケーションを上手にとり、孤立を避ける努力は簡単ではありませんが、そんな場合こそ、部屋のデザインやインテリアなどにこだわってみるのは有効です。

とくに、アイランドキッチンのような開放的なデザインは、家族調和の大きなアシスタントとなってくれるはずです。パーティーは嫌いではないけれど、人を呼ぶのはちょっと……というシャイな方でも、キッチンシステムひとつで人間関係・家族関係によい影響があると考えれば、興味がわくのではないでしょうか。

イギリスのヨーク大学の研究チームによると、「孤独」を感じている人は感じていない人より、29%も心臓病になるリスクが増えるという結果が出たそうです。

ストレスが人に与える影響をまざまざと感じさせる話ですが、それだけに家庭で孤独を感じるなんてことは避けたいものです。

もちろん、アイランドキッチンによってストレスを軽減させることはあるでしょうが、逆に、アイランドキッチンを使うことで、かえってストレスになるということもあるかもしれません。

それは、部屋の強力な換気やリビングへの油はねといった対策を取らなければいけないからです。また、そもそもある程度の広い部屋でなければアイランドキッチンは成立しません。

いずれにせよ、新築マンションの購入やリフォーム、リノベーションを考えている方は、それぞれの条件を考慮したうえで、家族の調和、良好な人間関係のためにも、いままでと違ったデザインを選択肢に入れてはいかがでしょうか。