保育園探しは産む前から? 激戦区を制したママたちの“保活成功のコツ”

目次
  1. 「嘆願書」は当落線上に立った場合に効力を発揮する「保険」
2017.09.03

保育園の待機児童問題がなかなか解消されないなかで、子供を預けるための保育園・保育所を探すための活動、いわゆる「保活」に注目が集まっています。

なかでも、東京都内でタワーマンションなどの建設によって、新住民が急激に増えているようなエリアで子供を産んだママからすれば、どうすれば「保活」を成功させられるのかということは、非常に深刻な問題といえましょう。

そこで、認可保育の承認を受けることがかなり狭き門となっている、いわゆる「激戦区」で見事、保育園に入ることができたママたちの経験談から、いまどきの「保活」のコツを探っていきましょう。

まず多くのママたちが口をそろえるのが「初動」の重要さです。

基本的に妊娠中に活動をスタートし、役所への問い合わせや、見学などに動いていた方ばかりで、なかには「妊活」と並行して「保活」を行っていた強者ママもいます。

では、なぜそのような早い時点から動き出さなくてはならないのでしょうか。

役所へ行くと、認可保育園は1歳児より0歳児からの方が入園しやすいという説明を受けることが多いと思いますが、もし4月から0歳児で預けようと思った場合、前年の11月~12月には申し込みを済ませなくてはいけません。

ということは、そこまで自分たちのワークスタイルや、帰宅までの動線を考慮して、もっとも負担の少ない保育園を探し出さないといけないということです。つまり、秋までに通わせられるエリア内の保育園を見学して回らないといけないのです。

そう考えていくと結局は、夏頃から「保活」をスタートさせるというスケジュールになってしまいます。

出産時期によってはちょうど臨月を迎え、体を動かすだけでも負担になってしまう場合もあるので、無理は禁物ですが、「激戦区」を制したママの多くは、大きなお腹を抱えながら、必死に保育園情報を収集しているのです。

「嘆願書」は当落線上に立った場合に効力を発揮する「保険」

そのような「初動」の重要さに加え、「保活」を成功させたママたちが口をそろえるのが「嘆願書」です。

「保活」経験者ならば一度は耳にしたことがあるでしょう。これは入園申込書に添付する「別紙」の入園希望理由書のことです。希望をする保育園じゃなければなぜダメなのかという個人事情を訴えることから、俗に「嘆願書」と呼ばれています。

ただ、役所では「この別紙で入園が決まるわけではない」と説明を受けたという人もいるかもしれません。たしかに、「嘆願書」が選考基準にはなりません。

しかし、同じ家族構成や同じ世帯収入などのポイントで並んだ希望者が複数いた場合、最後の基準として「嘆願書」の中身が考慮される場合があるのです。

つまり、当落線上に立った場合、最後にものを言うかもしれないという「保険」なのです。このような細かいところにまで力を注ぐことができるということが、「激戦区」を制した理由かもしれません。

いずれにせよ「保活」はかなり早めに動き出した方がいいことは事実。のんびりして「出遅れた!」とあとで後悔しないように、余裕をもって、まずは役所に相談をしてみることをおすすめします。