自立への第1歩…子どもの教育は「家族の部屋割り」から始まる

目次
  1. 学校の宿題をするのは「子ども部屋」か「リビング」か
2016.12.11

住まいを持つ、家を購入するということが一生のうちで大きな決断であることは間違いありません。

家の購入のタイミングは人それぞれで、結婚を機に購入に踏み出す人もいるでしょうし、また、子どもを授かったことにより決断をする人もいるでしょう。さらにいえば、子どもの成長に連れ「子ども部屋」が必要になって…というケースも少なくはありません。

少子高齢化が叫ばれる現在ですが、いまでも結婚して家庭を持つ人々、あるいはこれから結婚をしようという人たちへのアンケートなどを見ると、その多くが2人以上の子どもが欲しいという結果が出ています。

2人以上の子どもとなると、より計画的な行動が必要となります。生活に欠かせない衣・食・住のなかでも、とくに住まいに関しては、自ずと関心が高くなります。

経済的な面に不安があったとしても、やはり、新たな住まい・環境に踏み出す際に、大きく背中を押してくれるのが子どもの存在です。大切な子どもの成長と将来のために、住環境と教育について考えてみましょう。

学校の宿題をするのは「子ども部屋」か「リビング」か

子どもと住まいの環境を考える過程で、どうしても直面するのが、冒頭でも触れた「子ども部屋」の存在です。そもそも新たに住宅を購入する動機に子ども部屋が必要になったから…という人もいるでしょう。

「親離れ・子ども離れ」できないことが、一部では社会問題にもなっていますが、それでも、子どもの将来のため、教育の一環として子ども部屋を与えて自立を促したいと考える親は多いのです。

あるアンケート調査では、自分の子どもに「1人部屋を与えている」割合が45.3%、「きょうだいと一緒の部屋を与えている」ケースとあわせると、実に76.2%もの親が子ども部屋を与えているという結果が出ました。

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ひとりっ子家庭ときょうだいがいる家庭のケースもあるので、個々の違いはあるのでしょうが、子ども部屋の存在を子供の自立の大きなテーマとして捉えている親が多いといえるでしょう。

子ども部屋を与えるタイミングについては、どの親も悩むところですが、小学校1年生のときに与えた家庭が圧倒的に多かったそうです。

これは、小学校が子どもにとって、社会へ踏み出す大きな一歩であり、また成長過程において自我を大きく持ち始めることも影響しているのでしょう。

そう考えると小学校の入学は、住まいにおける子ども部屋、あるいはすでに子ども部屋はあるが、きょうだいの部屋割りを考えている家庭にとってはひとつ参考になるかもしれません。

また、住まいのどの場所で子どもたちが宿題を行っているかという問いに、ひとり部屋、きょうだい部屋の場合、42~43%が子ども部屋で宿題をしていると答えています(リビングなどでするケースが 40~45%)。

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また、子ども部屋がない場合はリビングなどが74%と大きな割合を占めます。その場合は仕方がないともいえますが、集中できる子ども部屋と、親の目の届くリビングが約半々の割合であるというのは、どちらにも一理ある興味深い結果といえるのではないでしょうか。

いずれにしても、子供の成長とともに、子ども部屋のような住まいの“変化”も十分に頭に入れておかなければなりません。住宅を購入する際は、学校への距離などの住環境を含めて、子供の将来のために、より一層の留意が必要なようです。