分譲マンションより安定価格でリフォームも自由自在!東京都内で「建売住宅」を買うメリットとは?

目次
  1. 新築建売住宅を自分の生活スタイルに合わせて内装や設備をリフォーム
2017.04.27

東京都内の新築分譲マンションの価格が上昇を続け、それに引きずられるかたちで中古マンションの価格も値上がりが止まりません。

国土交通省が2018年9月5日に発表した2018年8月分「不動産市場動向マンスリーレポート」によると、東京都区部の新築マンションの平均価格は、月ごとで見ると乱高下を繰り返しているものの、長期的に見ると緩やかに上昇しています。2018年7月の平均価格は7,271万円で前年同月よりも1.5%下落しています。

2012年には5,000万円台前半を推移していましたが、2018年になると6,000万円後半から7,000万円中盤の範囲で上下しています。

中古マンションのほうも、東京カンテイが2018年8月23日に発表した「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格月別推移」によると、東京23区内の中古マンションの価格(70㎡換算)は、2012年半ばの3,900万円台を底に以降は上昇を続け、2016年10月には5,245万円、2018年7月には5,376万円にまで上がっています。

このようにマンションが新築・中古ともに価格が上昇しているなか、新築の建売戸建の価格はマンションに比べると上昇率は緩やかで、東京カンテイが2018年9月6日に発表した「新築一戸建て住宅平均価格」によると、2018年は東京都内では4,000万円台半ばを上下しており、23区内では6,000万円台前半〜6,000万円後半の間を上下しています。

つまり、以前ならば高嶺の花だった23区内の建売戸建が、マンション価格の上昇によりその価格差が縮まってきており、住宅購入を考える際の選択肢のひとつに入るところまできているのです。

都内の戸建て住宅を購入するメリットは、通勤の便利さはもちろんのこと、なんといってもその資産価値にあります。

一般的に、マンションの販売価格に占める土地の割合は3割、戸建は6割といわれています。つまり、建物が古くなればマンションも戸建も建物の資産価値は大幅に目減りしますが、土地は資産としての価値は古さが理由では目減りしません。

土地とともに購入する建売戸建であれば、将来的に子どもに相続することになった際、そこに新たに家を建てることもできますし、売却して現金化することもできます。

地方の郊外の土地ですと、売却しても買い手がいないということもありえますが、23区内であれば、そのような心配はまずありません。

マンションに比べると駅からやや遠い物件がほとんどというデメリットがありますが、多くの人が夢見る一戸建てを持てるというメリット、そして資産として将来に残せるメリットもあり、都内で家を購入することを考えているなら、選択肢のひとつとして入れておくのもいいのではないでしょうか。

新築建売住宅を自分の生活スタイルに合わせて内装や設備をリフォーム

建売住宅のデメリットとしてもうひとつ挙げられるのが、建物がすでにできあがっているため、自分好みの家にする自由度が少ないということです。

立地や広さ、価格は自分の購入条件に合っていても、家の造りや内装がイマイチということもあります。

そういった場合、建売住宅をリフォームして自分好みの家に変えてしまうという手もあります。

もちろん外観や間取りなどを変えるのは費用の面や構造の面からいってもほとんど不可能ですが、内装や設備であれば、部分的にリフォームすることは可能です。

リフォームやリノベーションというと普通は古い家に行うもので、新しい家なのに…と思う方も多いかもしれませんが、これから長く住む家ですから、自分好みの家にしたほうが気持ちよく住み続けられるのではないでしょうか。

とくにリビングやキッチンは長く時間を過ごす場所であるだけに、使い勝手のいい造り、内装にすると、それだけでも生活しやすくなるものです。

キッチンの壁上に収納棚を取り付ける、システムキッチンを自分の使いやすいものに交換する、部屋の壁紙を変える、トイレの便器を高性能のものにする、など、さまざまな方法があります。

注文建築ほどの自由度はありませんが、費用を抑えた部分的なリフォームで、建築戸建でも自分なりのこだわりを実現することができるのです。

都内に自分の生活スタイルに合った一軒家を持つ。予算が限られていても、建売戸建だからこそそれが可能になるのです。

(最終更新日:2018年9月25日)