月島三丁目南地区、再開発計画の全貌

地上50階のタワーマンションを中心とした再開発計画

東京メトロ有楽町線の「月島」駅と、都営大江戸線「勝どき」駅の間に位置し、清澄通りに面する面積約1.0haの区域が再開発される「月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業」。地上50階建、総戸数約720戸の超高層タワーマンションとなる高層棟をはじめとして、商業施設、保育施設などから構成される商業棟、地域に開かれる緑豊かな約1,500㎡の広場からなる大規模複合再開発です。

断面図(引用:プレリリース)

建物外観完成予想CG(引用:プレスリリース)

災害時の避難先となる広場の整備も

この計画は2026年度竣工目標となっており、この再開発により細分化した土地を集約し不燃性・耐震性の高い建物を整備するとともに、道路の一部拡幅や地域住民が避難できる広場を整備します。災害時には帰宅困難者の一時滞在施設として、建物を一部開放できるようにするなど、地域の防災性を高める役割を果たします。

配置図兼1階平面図(引用:プレリリース)

鉄道事業許可を受けた有楽町線の延伸、
新3駅の素案まとまる

2022年3月28日、東京メトロは国土交通大臣より有楽町線延伸の第一種鉄道事業許可を受け、「豊洲」駅から、半蔵門線などが乗り入れる「住吉」駅までの約5.2kmの区間を延ばすことが決定しました。この区間には3つの新駅が設置されることになっており、東京都と東京メトロは枝川地区、東陽地区、千石地区にそれぞれ設置する素案をまとめています。枝川地区は江東区枝川付近、東陽地区は東京メトロ東西線「東陽町」駅に接続、千石地区は江東区千石付近に設置する計画です。

豊洲~住吉間の延伸が実現するとどうなる?

「住吉」駅から「豊洲」駅への移動について、現状では乗換え2回で約20分ですが、整備後には直通約9分となるなど、南北移動の 時間が大幅に短縮。また、東京メトロ東西線の最混雑区間である「木場」駅から「門前仲町」駅間の混雑率が、現状199%から180%以下となることが想定され、周辺路線でも混雑緩和が期待されます。さらに、輸送障害時等における代替ルートも確保。東京メトロ 東西線に輸送障害が発生した場合、従来、「東陽町」駅からの移動はバスかタクシーでしたが、有楽町線を代替路線として利用可能になります。

江東区資料より引用

湾岸Time Machine 過去・現在・未来2040年代のベイエリアを読み解く(East)その3 – 東京ベイeSG まちづくり戦略2040年代の有明・東雲・辰巳はどうなっている?
有明レガシーエリアでは、東京2020大会の開催を記念する公園が整備され、「有明アリーナ」や「有明テニスの森」周辺では、民間開発による商業施設、ホテル、ホールなどの豊富な機能が集積されるなど、スポーツ・ウェルネス・シティを形成していく方針です。辰巳・東雲エリアでは、職住近接を実現する地区として、良好で魅力ある都市環境を形成する方針で、大規模団地の建替えに合わせ、辰巳駅を中心とした交流機能や周辺居住者の生活支援機能の導入、公共公益施設の再配置が促進されます。
(画像:東京2020大会の競技会場周辺で散策ルートや水辺の親水空間が整備された都市環境が形成)

浜松町駅直結46階建タワーマンション
-WORLD TOWER RESIDENCE-

2024年11月下旬竣工予定

JR山手線「浜松町」駅よりルーフデッキで直結2分、世界貿易センタービルの建替一体再開発タワーレジデンス「WORLD TOWER RESIDENCE」。2・3階には本物件のメインエントランス及び共用施設、13階部分が共用施設のフロアで地上14階~46階までが居住フロアとなっています。
総戸数は389戸(一般販売対象戸数364戸)で、1LDK・約40㎡~3LDK・約148㎡と多彩なプランバリエーションを揃え、販売開始予定は2023年3月上旬です。竣工は2024年11月下旬(建物全体竣工予定時期/2026年12月下旬)予定、入居開始は2025年3月下旬予定となっています。

※世界貿易センタービル建替一体複合再開発事業とは、世界貿易センタービル建替えを始めとする隣接街区とともに、浜松町駅西口地区計画の指定を受けて進行する第一種市街地再開発事業を表現したものであり、地上46階建の分譲マンション・事務所・商業施設・港区文化芸術ホール等予定(建物全体竣工予定時期/2026年12月下旬)となります。今後の詳細検討及び関係機関協議により内容は変更される場合があります。(2022年5月現在)なお各施設の完成は工事の状況により遅れが生じる可能性があります。

イメージパース
掲載外観完成予想CGは設計図を基に作成したものに、一部CG加工を施しています。形状・色等は実際とは異なります。なお、外観形状の細部、設備機器等は 表現していません。

ルーフデッキ(歩行者デッキ)で駅と直結

「浜松町」駅を起点に、浜松町・竹芝エリアの主要施設を歩行者デッキや自由通路で結ぶという構想が、公民一体となって進められています。
JR「浜松町」駅からつながるルーフデッキ(歩行者デッキ)が完成すれば、「WORLD TOWER RESIDENCE」からJR「浜松町」駅へは徒歩2分、地下鉄「大門」駅へは徒歩4分でアクセスできます。

敷地配置概念イラスト

※竣工時は青ルート(徒歩2分/約160m)のみのご利用となり、今後の浜松町駅エリアの歩行者ネットワークの整備後は自由通路を利用した黄ルート(徒歩2分/約160m)(※1)をご利用いただけます(世界貿易センタービルディング建替え計画の工程によると2027年予定)。また、計画は2022年6月現在の情報で今後変更になる可能性がございます。
※「大門」駅(徒歩4分/約290m)
※敷地配置概念イラストは計画段階の図面を基に描き起こしたもので、また当物件敷地と周辺施設の位置関係を表現した概念イラストであり、形状・色等は実際とは異なります。なお、外観形状の細部・設備機器等につきましては表現しておりません。
※浜松町駅エリアの各整備計画については鹿島建設HP掲載の「歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化を目的とした浜松町駅エリアの整備計画について」の概要から引用しています。画像・名称等については、計画段階のものであり、今後変更となる可能性があります。

羽田空港アクセス線について、
品川区が駅の設置調査を開始

JR東日本が建設中の羽田空港アクセス線。東山手、西山手、臨海部ルートの3路線ですが、基軸となる 「田町」駅付近から羽田空港を結ぶ東山手ルート約12.4kmでは、報道によれば、令和11年度開業を目指しすでに事業が進行しています。環境影響評価書によると、途中に駅はありませんでしたが、品川区は、区内に新駅が設置できるか、その可能性について検討を開始しました。現在、新駅設置箇所の候補地選定と課題抽出に取り組んでいます。

羽田空港アクセス線
品川区内のルート図

湾岸Time Machine 過去・現在・未来2040年代のベイエリアを読み解く(West)その3 – 東京ベイeSG まちづくり戦略2040年代の田町はどうなっている?
すでにかなりの変貌を遂げている田町エリアですが、東京工業大学田町キャンパスの土地活用事業などにより、大規模インキュベーション施設が整備され、大学を核とした新たなオープンイノベーションが実現。産学連携の拠点を形成する計画が進行中です。
また、羽田空港アクセス線では、東山手ルートで「田町」駅付近から、機能拡充を図る羽田空港へ直結(2029年度運行開始予定)。東京都の国際競争力強化に資するエリアとなることが予測されます。
(画像:東京工業大学田町キャンパス土地活用事業/NTTUD・鹿島・JR東日本・東急不動産グループより提供)