有明南にコナミ・テレビ朝日の進出が決定

去る2020年12月、東京都港湾局より、臨海副都心有明南G1区画及び、有明南H区画の進出事業予定者が決まったとの発表がありました。

有明南H区画には「テレビ朝日」が進出

有明南H地区(江東区有明三丁目1番9)は、株式会社テレビ朝日が事業者に決定。地上12階、高さ83.1m、延床面積44,190m2のビルに、年間約120万人の来場を見込む多目的ホール、同社保有コンテンツを活用した各種アトラクションやデジタルアートミュージアム等の体験ができる集客娯楽施設、ドラマや番組制作スタジオをオフィスとともに整備する予定です。また、エントランス広場や屋上広場で様々なイベントを開催し、地域に開かれたオープンスペースを演出します。

有明南G1区画には「コナミ」が進出

明南G1区画(江東区有明三丁目1番17)は、コナミホールディングス株式会社、コナミリアルエステート株式会社、コナミビジネスエキスパート株式会社が事業者に決定。地上9階、高さ58m、延床面積52,000m2のビルに、自社グループの研究開発拠点や生放送・動画配信可能なスタジオ、ショップの開業を予定しています。また、シンボルプロムナードと水の広場公園をつなぎ有明南地区全体のにぎわいを創出。開業開始は令和7年1月予定。

勝どき・月島エリアで最高となる高さ約199m「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」組合設立

「月島もんじゃストリート」として知られ、多くの人が訪れ賑わう「西仲通り商店街」に面した約1.5haの施行区域で行われる「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」。築年数の経過した木造家屋が建ち並ぶエリアで、建物の更新が進まないなど防災上の問題を抱えていましたが、個別建て替えでは対応が困難な状況にあり、本事業が計画されました。勝どき・月島エリアでは最高層となる高さ約199mを誇る、総戸数約1,300戸のタワーマンションを中核とした複合市街地が形成される計画です。2020年8月7日に組合が設立。今後は、2022年に着工、2026年に竣工する計画になっています。

「メブクス豊洲」「ラビスタ東京ベイ(仮称)」2021年8月に竣工予定

東京駅4km圏内にありながら、水と緑に恵まれたベイサイドタウン「豊洲」。2021年8月、進化を続けるこの街に、オフィスビル「メブクス豊洲」とホテル「ラビスタ東京ベイ(仮称)」が誕生します。「メブクス豊洲」と「ラビスタ東京ベイ(仮称)」の間は賑わいのデッキ広場となり、BRTや成田・羽田空港へアクセス可能な高速バスが発着する計画です。

メブクス豊洲

地上11階、延床面積88,000m2のオフィスビル「メブクス豊洲」。“多様性・機能性・快適性”を追求した、1フロア約2,000坪の大規模空間で、オフィスに付随する様々なニーズに応える特殊階、コミュニケーションを促進する多彩な共用スペースなど、幅広いビジネスニーズに対応する次世代オフィスとなります。

ラビスタ東京ベイ(仮称)

「メブクス豊洲」に隣接するホテル棟には、地上14階、延床面積約32,000m2の「ラビスタ東京ベイ(仮称)」が入居。周辺エリアでの観光・ビジネス客の宿泊需要に対応するため、エリア最大規模の500室を超える客室を有し、最上階には大浴場やプールを設置。「水辺の景観を活かしたアーバンリゾート」となる計画です。

湾岸Time Machine 過去・現在・未来
1970年代の豊洲にタイムスリップ!セブンイレブンの1号店は豊洲にオープンした。
アメリカ・テキサス州で誕生したコンビニエンスストアチェーン「セブンイレブン」が日本に上陸したのは高度成長期を過ぎた1970年代のこと。1号店は、1974年5月、東京都江東区豊洲に誕生しました。1号店は今も健在。お店には種類豊富な商品がひしめき、いつでも“近くて便利”を提供し、地元の人々に愛され続けています。

〈参考サイト〉
■東京都HP
■清水建設HP
■住友不動産プレスリリース
■セブン-イレブンHP

天王洲アイルをアートの力で活性化する寺田倉庫

天王洲アイルに本社を置く寺田倉庫は、これまで周辺地区をアートの力で活性化させてきました。同社は1975年から美術品保管を始め、2016年に美術品の総合サポートを担うグループ会社「TERRADA ART ASSIST」を設立し、天王洲アイル周辺にミュージアムやアート複合施設をオープン。2020年は新たなイベントホールや水上ホテルをオープンさせるなど、アートを中心とした街づくりを積極的に推し進めています。

2020年に新施設を続々とオープン

水上ホテル「PETALS TOKYO」

「蓮」の名を冠したイベントスペース「T-LOTUS M」とともに、運河沿いに停泊する4隻の小舟からなるホテル「PETALS TOKYO」。まるで、水面に浮かぶ蓮の花びらのようであることから“PETALS(花びら)”という名が付けられました。運河の街・アムステルダムの「ハウスボート」から着想を得た、いろとりどりの小舟。その内装は、それぞれ、異なるコンセプトを持ち、ユニークかつプレミアムな空間になっています。

イベントホール「E HALL」

天王洲の象徴であるボンドストリートに面した「E HALL」。堅牢性が高い歴史的な倉庫群の趣を残しながらも、約9mの高い天井と吹き抜けが開放感を感じさせてくれます。倉庫らしい造作や吹き抜け空間を生かした演出など、利用者のアイデアを最大化できる創造実現スペースです。大型車両の搬入も可能な大開口部を有しており、「展示」「撮影」「ショー」など、多種多様な用途のイベントで利用できます。

「ブリリアタワー浜離宮」が2023年竣工へ

1979年に竣工した分譲マンション「イトーピア浜離宮」。建物・設備の老朽化が進行し、耐震不適格も判明したことから、2018年10月、マンションの管理組合の臨時総会にて、建て替え決議が可決。事業協力者として東京建物株式会社が参画し、2020年9月に建築工事が着工になりました。建て替え後は、地上32階、総戸数420戸、店舗1区画の超高層マンション「ブリリアタワー浜離宮」に生まれ変わり、竣工は2023年9月を予定しています。2020年9月に複合オフィスビル「東京ポートシティ竹芝」が誕生するなどオフィスや商業施設等の開発が進む竹芝エリアにあって、同物件は稀少な「住」の場所として、ワンルーム(studio)タイプから3LDKまで、あらゆる世代の居住ニーズに対応した都心型住宅を提供します。

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高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した「高輪築堤」とは?明治時代の高輪にタイムスリップ!
2019年4月、高輪ゲートウェイ駅改良工事中に、石積みの一部が出土し、その後、山手線及び京浜東北線の路線切替え工事後にレールなどを撤去したところ、2020年7月に高輪築堤の一部とみられる構造物が発見されました。「高輪築堤」は1870年代に新橋-横浜間で日本初の鉄道を開業する際、線路の一部を海上に建設するために2.7kmにわたり造られた石の堤防で、実際にこの上を列車が走っていたといいます。昭和初期にかけて埋め立てが行われ状態がわからなくなっていましたが、2020年7月、高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発工事の際に、一部が見つかりました。

〈参考サイト〉
寺田倉庫
東京建物ニュースリリース

画像提供:寺田倉庫
錦絵「東京品川海辺蒸気車鉄道之真景」
画像提供:港区立郷土歴史館