豊富な自然と歴史ある佇まい…大人の街・鎌倉の変わらない人気

目次
  1. 50代で住みたい神奈川の街…鎌倉、葉山、あざみ野、たまプラーザ、藤が丘
記事カテゴリ 神奈川 首都圏
2016.12.19

50代後半になると、会社勤めであれば定年が目前に迫り、社内における自身の終着点が予想できる頃です。専業主婦なら、子どもにそれほど手がかからなくなる時期でしょう。

そして、老後の不安や備えについてリアルに考え始める年代とも重なります。部屋と廊下の段差をなくし、階段や浴室・トイレに手すりを付けるといった改築工事を施す家庭が増え始めるようです。

しかし、もう一歩踏み込んで、終の住処を求めて、長年暮らした住居からの転居を決意する中高年夫婦も少しずつ増えております。

そうした中高年世代、とくに東京を含めた関東地方に住んでいる50代から圧倒的な人気を集めているエリアが神奈川県です。その神奈川県内においても、あらゆる住みたい街ランキングで、古都・鎌倉は常に上位を占めています。

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鎌倉には大仏をはじめ、「鶴岡八幡宮」、「紫陽花寺」とも呼ばれる「明月院」、枯山水庭園で有名な「浄明寺」などの由緒ある神社仏閣などがひしめいています。また、海や山に恵まれ風光明媚なことから散策にも適しており、ひと休みするためのカフェやおしゃれなレストランも多く、中高年だけでなく幅広い世代から支持されています。

ドラマや映画のワンシーンに出てきそうな海が見える高台の一戸建てで、余生を過ごしてみたいと憧れる方も少なくないと思います。

しかし、現在ではそうした物件は老朽化から取り壊されるなど、少数となっているため、最近は海岸近くのマンションに居住する方も増えているようです。

50代で住みたい神奈川の街…鎌倉、葉山、あざみ野、たまプラーザ、藤が丘

同じく海に近い葉山町はここ数年、さらに人気が急上昇した街のひとつです。都会暮らしに飽きた芸能人や著名人が続々と居を構えたりと、そんなライフスタイルに憧れた人々も盛んに流入しています。

鎌倉時代から保養地の歴史を持ち、明治期には外国人の名士らが別荘を建てたことで一気に知名度が上がり、皇族の静養地として御用邸も建設されました。

その穏やかな街並に、にぎやかさがプラスされるようになったのは1950年代。56年に出版された小説『太陽の季節』(石原慎太郎著)、さらに小説を原作とする同名映画が大ヒットして太陽族と呼ばれる若者たちが湘南を中心に葉山辺りにまで増殖したからといわれます。

以来、街を行き交う人々は多くても、どこか上品な匂いがする街として長らく親しまれてきました。

これら鎌倉や葉山といった街はリゾートのムードが強いですが、50代はまだまだ現役で働いている世代でもあるので、交通の便がよく、仕事場のある都心などに移動しやすい街も人気のようです。
とりわけ東急田園都市線沿線は洗練された街並みと、所々に残る田園風景とが絶妙にマッチしている点が好評価を得ているようです。

横浜市営地下鉄も乗り入れて、横浜地区、港北ニュータウンへのアクセスも抜群な「あざみ野」。東急百貨店など大型のショッピングモールがオープンし、さらに便利なおしゃれタウンに変貌を遂げた「たまプラーザ」。駅周辺に緑の多い公園や、医療施設も数多くあることから、シルバー層からファミリー層まで安心して暮らせる環境が整った「藤が丘」。これらの街は、いずれも中高年世代からも熱い視線が送られています。

東名高速のジャンクションとして有名な「海老名」も、小田急線で新宿まで、相鉄本線で横浜まで、それぞれ乗り換えなしで移動できるといった電車での利便性があるためランキングを上昇させました。場所柄、車を利用する居住者が多いから道幅が広く、のどかな雰囲気もあって都会過ぎないため落ち着くそうです。

一方で横浜を凌いで県内でも屈指の人気タウンへ成長した「武蔵小杉」は、意外なことに50代からは敬遠されています。駅前での再開発が着実に進み、マンションも林立。新婚カップルや小さい子どものいるファミリーからは絶大な支持を受けながらも、少々、騒がしいことがマイナス要因として響いたのかもしれません。

神奈川県内には、ここに紹介した以外にも、中高年に優しく魅力に溢れた街がまだまだあります。実際に足を運んで、ご自身の目や耳で終の住処にふさわしいかどうかについて確かめることをオススメします。