
賃貸借契約は大家さんと直接契約できる?注意点や仲介会社を挟むメリットも解説
賃貸借契約は、仲介会社を通さずに直接大家さんと結ぶことができます。しかし、契約の際は、トラブルが起きがちです。この記事では、大家さんと直接契約するメリットや注意点などについて解説します。
目次
賃貸借契約を大家さんと直接結べば仲介手数料はかからない
賃貸物件は仲介会社を通して契約するのが一般的ですが、この場合、仲介手数料がかかります。賃貸物件をお探しの方のなかには、「仲介会社を利用せずに、物件の大家さん(貸主)と直接契約すれば仲介手数料がかからないのでは?」と思い、契約可能かどうか知りたい方もいるのではないでしょうか?
結論から伝えると、仲介会社に依頼せず、大家さんと直接、賃貸借契約を結ぶことは可能です。この場合、仲介手数料はかかりません。しかし、必ずしも大家さんと直接契約ができるわけではなく、仲介会社に依頼せずに大家さんと直接契約を結ぶことには、リスクも伴います。
この記事では、賃貸物件を探している方に向けて、大家さんと賃貸借契約を直接結ぶメリットや注意点、仲介会社を利用することのメリットなどについて解説します。
賃貸借契約を大家さんと直接結ぶメリット
大家さんと直接契約することのメリットの1つは、初期費用を削減できる可能性があるということです。仲介会社を通さない分、仲介手数料がかからないためです。
家を借りるためには敷金・礼金、前家賃、引越し費用など、まとまった額の初期費用が必要です。それだけでなく、新居で使う家具・家電の購入費といった資金も用意できればさらに万全な新生活のスタートが切れると考えられます。仲介手数料無料なら、その分をほかの費用に充てることができるため借主にとっては魅力的といえるでしょう。
しかし、前述の通り、必ずしも全ての大家さんが直接契約を承諾してくれるとは限りません。大家さんによっては、仲介会社を通した契約にしてほしいという要望もあるため注意が必要です。
賃貸借契約を大家さんと直接結ぶ場合の注意点
大家さんと賃貸借契約を直接結ぶことにはメリットだけでなく、注意点もあります。いくつかご紹介していきましょう。
契約手続きに手間がかかる
本来、依頼した仲介会社が行ってくれるはずの契約手続きを自分で行わなければならないため、その分手間と労力、時間がかかります。
また、契約手続きだけでなく、「礼金無料」「ペット可」「フリーレント」など、自分の希望条件に合った物件のお部屋を自力で探すことにも労力がかかるでしょう。インターネット上で入居者募集をしているオーナーと入居者のマッチングをサポートするアプリなども開発されていますが、まだ一般的ではなく、掲載も少ないのが現状です。そのため、希望物件に当てはまり、直接契約を承諾してくれる大家さんを探すのは難しい場合があると考えられます。
トラブルが起きたときの対応が困難
賃貸借契約時に手間がかかるだけでなく、大家さんやほかの住人との間でトラブルが発生した際の対応に困ることがあります。トラブルの際に大家さんと直接やりとりする場合、関係が悪化してしまうと、その後住みにくくなったり、問題が起きた際に対処してもらえなかったりする可能性があります。そんなとき、仲介会社に依頼していると、トラブルが起きた際の仲裁役としてサポートしてくれたり、相談にのってくれたりするため安心です。
直接の契約を望まない大家さんもいる
場合によっては、借主と直接の接点を持つことや、契約することを望まない大家さんもいます。直接契約の場合、大家さん側の契約時の手間が増えてしまうためです。それに加えて、仲介会社を挟まないと、クレームやトラブル発生などの責任も大家さんが負担することになるため、直接契約を拒否する場合も多いといえます。
借主に不利な内容を説明してもらえない
大家さんは借主に物件の悪い印象を持たせないために、借主に不利な内容の説明をしてもらえない可能性があります。そのため物件対応が大家さんであると、仲介会社のように公平な目で物件を紹介してもらうことが難しいといえます。大家さんと直接契約する際は、瑕疵(かし)の有無や、物件と家賃が見合っているかなどを確認するようにしましょう。
仲介会社に依頼して賃貸借契約するメリット
ここまで、大家さんと賃貸借契約を直接結ぶメリットと注意点について解説してきました。ここからは仲介会社に依頼するメリットについてご紹介していきます。
トラブルが回避できる
1つ目のメリットとして、仲介会社に依頼していれば、トラブルが起きても手間をかけることなく解決できるということが挙げられます。大家さんと直接契約している場合、一度関係が崩れるとトラブルの解消が難しかったり、やりとりがうまくいかなかったりすることが多いため、仲介会社のサポートは非常に役に立つでしょう。また、仲介会社が間に入ることで、事前にトラブルの発生を防ぐことも可能です。
物件の詳細内容を教えてもらえる
仲介会社であればフラットな目線で物件の情報について説明してくれます。よい点だけでなく、注意すべきポイントや気になるところなども契約前に把握できるでしょう。また仲介会社であれば、多くの不動産データから比較したり、条件を絞ったりして借主にとってベストな選択の提案が可能です。
加えて、入居中、大家さんに修繕依頼や解約手続きなどを依頼することもあります。このような依頼は大家さんに直接伝えにくいと感じたり、気が引けたりする方も多いでしょう。このような場合を考慮すると、仲介会社がいたほうがよいといえます。
賃貸借契約の手間を省ける
通常、賃貸借契約を結ぶ際に必要な手続きは仲介会社がサポートをしてくれるため、賃貸借契約時の手間を大幅に省けます。直接契約の場合、自ら順序立てて手続きを進めなければなりません。
自分で契約書類の確認を行う場合、大家さんに提示される契約内容が適切であるか判断できない恐れもあるため、上記で述べたように不利な契約を結ぶことになりかねません。仲介会社に依頼すれば、不動産のプロが第三者として仲介に入るため、公平な契約を結ぶことができるでしょう。
賃貸借契約は仲介会社に依頼するのがおすすめ!
ここまで賃貸借契約において大家さんに直接契約することのメリットや注意点について解説してきました。直接契約を結ぶことは、初期費用を抑えられるといったメリットもありますが、契約手続きが面倒だったり、トラブルが起きたときの対処に困ったりといった注意点もあります。
そのため、賃貸物件をお探しの方は、仲介会社に依頼して物件を借りることがおすすめです。仲介手数料がかかっても、条件交渉やトラブルの対応など、仲介会社が行ってくれる業務にはそれに見合うだけの価値があります。仲介会社を通すことで、入居時だけでなく、居住中の修繕依頼や解約手続きなどについて相談することもできます。大家さんと直接契約するかどうかは、お伝えした注意点についてしっかり把握したうえで決めるようにしましょう。
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