住み心地につながる間取りの選択

新築マンションを購入する際、価格や立地と並んでこだわりたいのが間取りではないでしょうか。間取りの選択は、そのまま住み心地につながる最重要事項の一つといえます。
従来、マンションの間取りといえば玄関から伸びる廊下の両脇に居室があり、突き当りにリビング、その脇にもう一つの居室という3LDK のプランが定番でした。いわゆる「田の字型プラン」です。しかし、このプランだとリビングの奥行が深くなるので暗くなりがちといったデメリットがあります。
そこで最近の新築マンションは様々な間取りプランが選べるようになりました。主な人気プランをご紹介しましょう。

田の字型プラン

横長リビング+居室のワイドスパン

マンションを選ぶ際、誰もが日当たりのいい物件を探します。その日当たりのよさで人気なのが横長リビング+居室のワイドスパンの間取り。横長のリビングに加え、隣に居室があればバルコニーに面する窓の面積が大きくなるので、日当たりがよく、中まで陽光が差し込みます。
また、この間取りの多くはリビングの奥にキッチンがあるので、料理の途中でもリビングやその隣の居室で遊ぶ子どもの様子がよく分かります。そのため、子育て世代にも人気です。
リビング横の居室は、子どもがある程度大きくなったときに個室にすれば、孤立させないというメリットもあります。

横長リビング+居室のワイドスパン

横長リビング+キッチンのワイドスパン

リビング横に居室があっても意外に使用しない、というケースもあります。そのような場合が想定できるなら、横長リビングの隣にキッチンがあるプランはいかがでしょうか。キッチンは毎日利用する空間。日当たりがよく明るいと気持ちがいいものです。
また、キッチン、浴室、洗面室の水まわりを一つの動線で結ぶプランは、家事の効率がアップするので主婦の方々に人気です。

横長リビング+キッチンのワイドスパン

一般的な「田の字」スペースでも横長リビングに

日当たりがよい面を横長に使用するワイドスパンは、比較的マンション全体の敷地に余裕がないと設計が困難です。どこの新築マンションでもできるという訳ではありません。
とはいえ、やはり日当たりにはこだわりたいもの。そのような場合は、一般的な「田の字」スペースに横長リビングを取り入れたプランがおすすめです。
この間取りは、比較的多くの新築マンションで採用されています。キッチンの横に居室があるので、そこで子どもを遊ばせれば様子がよく分かります。また、キッチンと浴室、洗面室がつながった間取りであれば家事の効率もアップ。家事をしながら子どもの入浴や歯磨きの手伝いもできます。

一般的な「田の字」スペースでも横長リビングに

自由度が高まっている間取りの選択肢

従来リビングにつながる居室は、和室で来客の宿泊用とされていました。しかし、最近は子どもなどの個室として利用されるケースが増えてきています。大規模なマンションなら共用施設としてゲストルームが用意されていることが多いからでしょう。そのため、たとえ3LDKであっても、夫婦2人と子ども2人の4人家族で住むケースも珍しくありません。
また、建設中のマンションであれば、「田の字」から「横長リビング」など間取りを変更できる物件も増えています。それぞれのライフスタイルに合わせた間取りの選択肢の幅が広がっているといえます。