「老後の住まいについてご両親から相談を受けているけど、どんな家をすすめるべき?」
「老後に住むならマンションと一戸建て、どちらがおすすめなの?」

老後の住まいについてこのような疑問を持っていませんか?

安心して老後を過ごすためにどのような住まいを選べばいいのでしょうか。

今回の記事では、シニア世代に適した物件を選ぶときのポイントやシニア世代が選ぶ物件の傾向についてご紹介します。

老後の住まいにはマンションを選ぶ人が増えている

老後の住まいにはマンションを選ぶ人が増えている

国土交通省が発表した「平成30年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅のご購入が2回目以降という「二次取得者」の世帯主の年齢は、分譲マンション、中古マンションをそれぞれ購入された方々の中で「60歳以上」が最も多くなっています。

分譲マンションを購入した世帯主の平均年齢は55.4歳、中古マンションでは56.8歳です。これら世帯主の年齢から推測すると、住み替えで新たな住宅をご購入する際は、一戸建てよりもマンションを選ぶ方々が多いことがわかります。

出典:
国土交通省「平成30年度住宅市場動向調査報告書」平成31年3月
https://www.mlit.go.jp/common/001287759.pdf

高齢者のみで暮らすならマンションがおすすめ?

高齢者のみで暮らすならマンションがおすすめ?

高齢者のみの世帯の割合は、分譲マンションでは5割を超えています。

シニア世代が保有していた不動産は、郊外の一戸建てやファミリータイプの広いマンションが多く、子供が巣立った後は部屋を持て余してしまうこともあるのでしょう。シニア世代の夫婦だけで住むために、コンパクトなマンションに住み替える方が多いようです。

出典:
国土交通省「平成30年度住宅市場動向調査報告書」平成31年3月
https://www.mlit.go.jp/common/001287759.pdf

マンションに住むメリット

マンションに住むメリット

まずはシニア世代がマンションに住むメリットについてお伝えします。

住居のメンテナンスや庭の維持管理の負担が軽減される

シニア世代がマンションに住むメリットのひとつは、住宅や庭の手入れ、メンテナンスからある程度解放されることです。
ご高齢になると階段を上り下りしながらの掃除は大変な作業ですし、庭の草むしりや木の剪定は足腰に負担がかかります。
マンションへの住み替えを行うことでこれらの作業を減らすことができるのです。

セキュリティに不安がない

マンションにはオートロックや監視カメラなどセキュリティが充実した物件が多く、ご夫婦だけで暮らす場合も安心できる要素が揃っています。

シニア向けマンションやサービス付き高齢者住宅では専門スタッフが常駐していることが多いため、防犯対策を任せられることはメリットのひとつです。

バリアフリー化が進んでいる

マンションのなかには、バリアフリー構造を採用している物件も多く、エントランスから室内まで段差がなかったり、シニア世代も暮らしやすい作りをしています。

都市部と郊外のマンションそれぞれのメリットは?

都市部と郊外のマンションそれぞれのメリットは?

シニア世代が住み替える場合、都市部に移る方がいる一方で、「郊外」に住み替える方もいらっしゃいます。街の中心と郊外、暮らすうえでどんな点が異なるのでしょうか?

都市部は利便性が高く車なしでもOK

都市部のマンションは最寄り駅へのアクセスもよく、買い物も徒歩で行くことができたり、郵便局や銀行、病院・介護関連の施設も近くにあったりと利便性が高いといえます。

都市部で暮らす場合、車を手放すことを検討される人もいらっしゃると思いますが、メンテナンスや維持費から解放されたり、自分で運転することの不安もなくなりますので、メリットのひとつと言えるでしょう。

利便性の高い物件ならば売却しやすい

好立地にあるマンションは資産価値を維持しやすいため、手放すことになった場合にも良い条件でご売却できる可能性が高まります。

郊外物件のメリット

価格

郊外の物件は都市部に比べて好条件で購入しやすい傾向にあります。
駅までの距離などにこだわらないのであれば郊外物件も選択肢となるでしょう。

無理をして高額な物件を購入せずに住み替え費用を抑えることで、その分老後のための貯蓄を残しておくことも可能です。

広さや間取り

同じご予算であれば、郊外の中古マンションは都市部に比べて部屋の広さや間取りもよい条件の物件が多い傾向にあることもメリットといえます。

築年数

郊外の中古マンションは、都市部の同価格帯の物件に比べて築年数の新しい場合が多く、検討材料に新しさを含める場合、メリットとなるでしょう。

周辺環境が静か

郊外の中古マンションには、周辺を自然に囲まれた物件も多く、静かな環境で過ごすことができます。老後の人生をゆったりと過ごしたい方には郊外がおすすめです。

シニア世代の住まい探し

シニア世代の住まい探し

シニア向けの住まいを探すなら、三井のリハウスのホームページから、簡単に条件検索をして物件情報を得ることができます。

シニア世代におすすめのキーワードは、「管理員常駐」「バリアフリー」などです。ぜひご活用ください。

まとめ

子どもたちと一緒に住んでいた頃と、シニア世代だけで暮らす住まいでは求められるものが異なるため、早めにシニアライフを想像し、今後のお住まいを考えることが大切です。

安心して老後を過ごすためには、マンションか一戸建てか、都市部か郊外か、さまざまな選択肢があります。

できるだけ希望に沿った住まいにするべく、自分たちのライフスタイルに合った条件を固めることがポイントになりそうです。

また、これまでの家をご売却・賃貸し、住み替え資金を確保することもできるでしょう。
老後の生活に備えるためにも、リタイアまでにローンのない住まいを準備しておくと安心です。

※この記事は2019年11月14日執筆時点での情報に基づいています。


参考サイト:
【老後の住まいはマンションor一戸建て?】
【高齢者のみの割合が5割を超えるのは?】
https://www.mlit.go.jp/common/001287759.pdf
【街の中心、それとも郊外?】
https://www.nomu.com/60/sumikae/erabikata.html
【老後対策として不動産の住み替えを検討してみる】
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57339
【シニア世代の住まい探し】
https://www.rehouse.co.jp/