
【賃貸マンションのお風呂リフォーム】ユニットバスの交換にかかる工期や押さえておきたいポイントを解説
賃貸マンションのお風呂リフォームにおいて、交換の工期がどのくらいかかるのかは気になるポイントです。この記事では物件を所有する貸主さま向けに、リフォームの種類やお得に行うために知っておきたい情報を詳しく解説します。
目次
賃貸マンションのお風呂リフォーム!種類と注意点
賃貸マンションのお風呂リフォームには「全体リフォーム」「部分リフォーム」「設備リフォーム」の3種類があります。それぞれのおおまかな工期は以下の通りです。
リフォーム種別 | 部位 | 工期目安 |
---|---|---|
全体リフォーム 約2日~4日 | ユニットバス入れ替え | 約4日 |
浴槽交換 | 約1日~2日 | |
部分リフォーム 約1日~2日 | 壁・床・天井張り替え | 約1日~2日 |
浴室ドア交換 | ||
浴室塗装 | ||
設備リフォーム 約1日~7日 | 追いだき機能設置 | 約1日~7日 |
水栓・シャワーヘッド交換 | 約数時間 | |
手すり設置 | 約1時間 | |
浴室暖房乾燥機設置 | 約1日 |
なお、工事に必要な部品や設備機器の納期は、工期目安に含まれていません。そのため、部品取り寄せの状況によって、工事開始まで時間がかかることもあります。
以下でそれぞれのリフォームの特徴について詳しく見ていきましょう。
全体リフォーム
賃貸マンションにおけるお風呂の全体リフォームとは、全体的に設備を新品に交換することをいいます。リフォームの範囲が広いため、浴室のイメージや機能性を大きく変えられるのが特徴です。具体的な全体リフォームの例には、以下の2つが挙げられます。
・ユニットバス入れ替え
・浴槽交換
ユニットバスとは、壁・床・天井・浴槽が一体になっている浴室です。トイレや浴槽、洗面台が一緒の3点、浴槽と洗面台が一緒の2点、浴室独立の1点ユニットバスがあります。入れ替え費用はメーカーやグレード(ロー・ミドル・ハイ)によって異なるため、物件と収益に適したものを選びましょう。また、もとの浴室が在来浴室(現場で防水加工し、家の構造に合わせて作る浴室)の場合、ユニットバスを入れるには壁を広げる工事が必要になり、費用が増えて工期が伸びることもあります。
浴槽には「埋め込み型」と「据え置き型」があり、埋め込み型は浴室の壁や床を取り壊す費用がかかります。一方、据え置き型は浴槽の交換のみで終わるため、工事が簡単です。
部分リフォーム
賃貸マンションにおけるお風呂の部分リフォームとは、壁や床、天井などの設備を部分的に補修することをいいます。全体リフォームよりも費用と期間を抑えられるうえ、部分的であってもお風呂全体のイメージアップや機能性の向上などには十分に効果的です。部分リフォームの具体的な例には、以下の3つがあります。
・壁・床・天井張り替え
・浴室ドア交換
・浴室塗装
壁や床、天井の張り替え費用は素材によって異なります。また、別々に施工するよりも、まとめたほうがコストを抑えられる可能性が高いため、業者と相談しながら決めるのがおすすめです。
浴室ドアの交換費用は、ドアのみか、枠も含めて交換するかによって変わります。浴室塗装は、軽微な劣化や工事が難しい場合に有効です。浴室を解体せずに、美観や防カビ・抗菌効果が得られるというメリットがあります。
設備リフォーム
賃貸マンションにおけるお風呂の設備リフォームとは、機器の交換や新設を指します。主に、お風呂の機能性や安全性の観点から行われます。
設備リフォームの具体例は以下の通りです。
・追いだき機能設置
・水栓・シャワーヘッド交換
・手すり設置
・浴室暖房乾燥機設置
お風呂に追いだき機能を後付けすれば、お湯の入れ替えや足し湯が不要になるので、水道代を節約できます。追いだき機能の設置工事には、給湯器交換のみならば1日、配管工事を含むと1週間程度かかります。さらに、水栓やシャワーヘッドも交換すれば、節水効果を期待できるほか、水圧調整も可能です。
シニア向けの賃貸物件であれば、手すりを設置できると安心です。また、バリアフリーが目的のリフォームには補助金を支給する自治体もあるので、事前に確認してみましょう。
浴室暖房乾燥機には、電気式とガス温水式があります。いずれも設置するには、「換気扇が付いているか」「スペースは確保できるか」といった設置条件のチェックが必要です。
【賃貸マンションのお風呂リフォーム】費用を抑えるコツ3選
賃貸マンションのお風呂のリフォームにかかる費用を抑えるには、以下の3つのコツがあります。
・まとめてリフォームを依頼する
・リフォーム業者の閑散期に依頼する
・補助金制度を利用する
それぞれのコツについて、以下で詳しく見ていきましょう。
まとめてリフォームを依頼する
浴室の設備交換とリフォームをまとめて依頼すると、費用総額を抑えられる可能性があります。というのは、解体工事とまとめて行うことで工数が省けるためです。工事をまとめられるか、まとめた場合の費用はいくらになるか、業者に相談してみましょう。
リフォーム業者の閑散期に依頼する
リフォーム業者の閑散期は、契約獲得のために競争が激化しやすい時期です。そのため、閑散期に依頼すれば、競合の会社より優位に立つために、通常よりも価格を低くしてくれたり、値引き交渉に応じてくれたりする可能性が高くなるでしょう。また、見積もりや施工にも時間をかけてもらいやすいので、納得のいくリフォームにもつながるといえます。
リフォーム業者の閑散期は、一般的にゴールデンウィーク明けの5月~8月頃です。一方、繁忙期は新生活が始まる1月~3月頃や、年末が近づく9月~11月頃といわれています。可能であれば、閑散期に合わせてスケジュールを検討してみましょう。
補助金制度を利用する
賃貸マンションのお風呂リフォームをする際、補助金制度を利用できる場合があります。主な補助金制度は以下の通りです。
・住宅セーフティネット制度
・長期優良住宅(増改築)認定制度
・既存住宅の断熱リフォーム支援事業
・介護保険における住宅改修
上記のほか、「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」から、お住まいの自治体にリフォーム補助金制度があるかどうかを検索できます。各制度には利用のための条件があるほか、運用は自治体によって異なり、既に募集を終了している場合もあります。詳しくは、各自治体のホームページでご確認ください。
【賃貸マンションのお風呂リフォーム】押さえておきたいポイント
賃貸マンションのお風呂リフォームを行う際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
・タイミングと工期を確認する
・利回りを意識する
それぞれのポイントについて、見ていきましょう。
タイミングと工期を確認する
入居希望者の内見とリフォームの時期が重なると、部屋のイメージを十分伝えられず、契約獲得の機会を失ってしまう恐れがあります。また、入居中にリフォームを行う場合は、完了するまでお風呂が使えません。
リフォームにかかる工期が長くなるほど、上記のような影響は大きくなってしまいます。そのため、工期が長い場合は内見が多い時期を避けるとともに、既に入居者がいる場合には、早めの予告や近隣の入浴施設の案内といった対策をしておきましょう。
利回りを意識する
利回りとは、不動産の購入価格に対して、家賃収入がどのくらい得られているかを示した割合です。お風呂をリフォームすれば、不動産価値が高まって入居者獲得につながりやすくなり、高い利回りをキープできるかもしれません。一方で、費用をかけ過ぎると回収するのに時間がかかるため、利回りが下がってしまうこともあります。そのため、リフォームを検討する際には、以下の計算式を参考に予算を考えてみましょう。
利回り=年間家賃収入÷(物件取得費用+リフォーム費用)×100
リフォーム費用を回収するために賃料を上げることも可能ですが、相場から外れ過ぎると空室につながってしまうこともあるので注意が必要です。
よくある質問
賃貸マンションのお風呂リフォームに関して、よくある質問をご紹介します。今回は以下の2つについて、回答していきます。
・賃貸のリフォーム費用は誰が負担する?
・賃貸のユニットバスの交換時期は?
賃貸のリフォーム費用は誰が負担する?
経年劣化に伴った破損を修繕するためのリフォームであれば貸主負担です。たとえば、給湯器の故障や天井のカビ汚れなどが挙げられます。一方、借主の過失による破損であれば、借主負担です。
賃貸のユニットバスの交換時期は?
国土交通省住宅局が発行している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」によると、ユニットバスや浴槽の耐用年数は建物と同じとされています。具体的な耐用年数は、木造の物件であれば22年、鉄骨や鉄筋コンクリートの物件であれば47年ですが、耐用年数と耐久年数(物理的に使用できると見なされる期間)は異なります。ユニットバス交換時期の目安は15年ほどが一般的です。
賃貸マンションのお風呂リフォームなら三井のリハウスへ
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