Home / 2021 03,22

地域包括支援センターは何をしてくれる?高齢者や家族のための役割と利用方法をご紹介!

親の介護を検討するうえで、強い味方になってくれるのが「地域包括支援センター」の存在です。
とはいえ、どんなときにどうやって利用すればよいのでしょうか?今回は、地域包括支援センターの役割や利用方法についてご紹介します。

地域包括支援センターは何をしてくれるの?

親の介護について調べている際に、「地域包括支援センター」という言葉を目にしたことはありませんか?言葉は知っていても、どんなことを行う場所なのか分からない人もいるでしょう。

地域包括支援センターは、高齢者がいつまでも自分らしく暮らしていくために幅広いサポートを行っている場所です。

そこで今回は、地域包括支援センターが、具体的にどんなことを行っていて、高齢者や家族のためにどう役立つのかをご紹介します。

女性スタッフに相談する男性

高齢者のための総合相談窓口

地域包括支援センターは、その地域に住む高齢者やその家族などが、高齢者の生活にかかわることを広く相談できる「窓口」です。「住まい」や「介護」「医療」「予防」「生活支援」など、多岐にわたる分野のサービスの情報を包括して提供しています。高齢者が介護を必要とするようになっても、慣れ親しんだ地域で暮らせることが目的です。

地域包括支援センターでは、保健師や看護師、社会福祉士、主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)など、医療・保健・福祉・介護の各分野の専門家がチームになって対応してくれます。地域包括支援センターは、原則として市区町村に1箇所以上設置されていて、高齢者やその家族からの相談に無料で応えてくれます。

なお、名称は各自治体に任されているため、「地域包括支援センター」という名称でないこともあります。まずは、お住いの自治体の地域包括支援センターを調べておくとよいでしょう。市区町村のホームページで確認したり、市区町村の介護保険を担当する窓口へ電話で問い合わせたりすることで簡単に調べることができますよ。

相談員と談笑するシニア夫婦

4つの役割がある

地域包括支援センターは、以下の4つの役割を担っています。

地域高齢者への総合相談
高齢での1人暮らしや認知症への不安、身体機能の低下など、高齢者が生活していくうえで困っていることや不安に感じていることについて、高齢者自身やその家族からの相談に対応しています。また、介護保険制度の申請窓口も担っているため、介護保険制度の利用サポートや自治体が提供する福祉サービスなどの紹介も受けることができます。

介護予防のためのマネジメント
介護保険の要支援認定を受けた人の「介護予防ケアプラン」を作成しています。また、近い将来、支援や介護状態になる可能性が高い高齢者に対して、運動機能の向上や栄養状態改善のための教室を開催したり、介護予防に関するサービスの紹介などを行っています。

包括的・継続的なケアマネジメント
高齢者が慣れ親しんだ地域で、心身の状況に応じた適切なケアを長期的に受けられるよう、地域の医療・介護・福祉などの関連機関の連携を図る業務も行っています。
たとえば、ケアマネジャーや主治医、介護サービス事業者、介護施設など、高齢者に関わる機関が連携できるような場の準備や体制づくりをサポートしています。また、ケアマネジャーへの個別指導や相談への助言など、後方支援も行っています。

高齢者の権利を守る
高齢者が安心して生活できるように、高齢者の権利を守る取り組みをしています。具体的には、高齢者を狙った詐欺や悪徳商法の被害、高齢者虐待の早期発見や防止などへの対応です。また、将来、認知症を発症し、金銭管理や法律上の手続きを高齢者自身で行うことが難しくなった場合に、法律的に対応できる人を選定する成年後見制度のサポートも行っています。

地域包括支援センターを利用するには?

高齢者やその家族にとって、とても頼りになる地域包括支援センター。では、高齢者やその家族が利用したいと思ったらどのような手順を踏んだらよいのでしょうか?

地域包括支援センタ―を利用する場合は、以下の手順が必要になります。

[ 1 ] 親の居住エリアを担当している地域包括支援センターを探す
[ 2 ] 担当のセンターへ問い合わせて面談の予約を取る
[ 3 ] 指定された日時に担当のセンターへ行く(希望や状況によって、相談員が自宅を訪問してくれます)

まず、本人が住む地域で、地域包括支援センターを探してみましょう。担当になるセンターは、自治体のホームページを見たり、各市区町村の介護保険の窓口に問い合わせたりすることで、手軽に調べることができますよ。担当のセンターが分かったら、訪問する前に事前に予約を取っておくとよいです。親と遠く離れて暮らしている場合は、親の住んでいる地域の支援センターへ電話で相談してみましょう。

全国の地域包括支援センターについては、厚生労働省のサイトでも検索できますよ。

●全国の地域包括支援センターの検索サイトはこちら

両親とスマホを見る女性

上手に利用して介護の不安を減らそう!

地域包括支援センターについて、どんな業務を行っているのかご紹介してきました。初めての介護では、知識不足で何をしたらよいか分からない人も多いことでしょう。また、介護を続けていく過程でも悩みが発生するかもしれません。

高齢になった親の生活や介護で困ったこと、悩んでいることに対して幅広く相談に乗ってもらえるのが地域包括支援センターです。介護の負担を減らしてくれる介護保険制度の利用や支援サービスなど、介護について分からないことや不安なことがあったら気軽に相談してみてください。高齢になった親のためにも、介護するあなたの安心のためにも、地域包括支援センターを上手に活用しましょうね。

また、親の介護を検討する際は、介護保険制度やケアマネジャーについても詳しく知っておくとよいですよ。下記の記事も併せて参考にしてください。

●親の介護に関する記事はこちら

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監修
三井不動産株式会社 ケアデザイン室

三井不動産グループが培ってきた住まいと不動産に関する総合力・専門性を生かし、豊かな老後を過ごすためのお手伝いをするとともに、福祉の専門職が豊富な経験に基づいたコンサルティングを通して高齢期のさまざまなお悩みにお応えしています。